ついに他人からLOONAの単語を聞いたので、記念に[X X]を振り返ってみた
ついに他人の口からLOONAという言葉を聞いた
先週の土曜日に友達とご飯に行ったとき、その子の口からこんな言葉が出てきた。
ねぇ、LOONAって知ってる?
ただただびっくりした。人気があることを知っている。コンセプトはものすごいし、最高。曲も最高。何回もCDを買っているし、自分はLOONAが好きだ。もちろん様々なSNSをフォローしているし、番組もチェックしている。CDが売り切れているのも知っている。ただ、LOONAという言葉を実際に聞いたことはない。ネットでは見かけても、友達とLOONAについて実際に話したことはないし、新大久保みたいな場所にいても、LOONAのことについて話している人に出くわしたこともない。
インターネット上でLOONAが盛り上がっていても、実際にそれを感じることはなかった。TWICEやIZ*ONE、BTSの話をしている人には会ったことがあるし、友達とも話をしたことがある。LOONAは人気があるけど、K-Pop界での立ち位置はまだまだ低く、一般的な知名度は高くない。特に日本ではほとんど皆無。というのが自分の印象だった。かなり過小評価されているのが現実だと。
しかし同じことを言うことになるが、先日LOONAの話を友達からされたのだ!先週のブログにも書いたが、10月LOONAには色々あった。いいことも悪いことも。出来事の中のいい部分、LOONAのEPである[X X]が世界各国で1位を取ったこと。それの記事を友達が見たらしく、K-Pop詳しい人的な立ち位置にされてる自分にLOONAについて聞いたということらしい。その子はTWICEにハマって以来、K-Popが好きになった子なのだが、今までLOONAを知らなかったみたい。
そんなLOONAという単語を実際に聞いた記念に、そのきっかけとなったLOONAの[X X]を紹介したいと思います。普通に考えて、このアルバムについて書くタイミングはおかしい笑。リリースされたタイミングか先月に書くのがベスト。リリースされたときはブログをやっていなかったし、先月のどんどん1位になっていく流れはかなり展開が早く、すごいぞ〜!って思っていたら、タイミングを逃していた。しかし、LOONAの[X X]は自分の中で今年いちばんのK-Popアルバム候補だし、めちゃくちゃかっこいいので世間的には変なタイミングだが、個人的なキッカケがあったのでやっぱり紹介しようと思う。
LOONAの特徴
せっかくなので、友達と話になったときにざっくりとLOONAを説明したときに言った事も書いておこうと思う。
1. 曲がめちゃくちゃかっこいい
普通にまずこれ。LOONAの曲のかっこよさの安定感は半端じゃない。結構いろんな雰囲気の曲があるのに、いつもかっこいいのはすごいと思う。この安定感はK-Popでもトップクラスだと思う。個人的に好きなのはODD EYE CIRCLE。以前に前後編に分けてODD EYE CIRCLEを紹介したことがあるので、それのリンクを貼っておきます。
2. コンセプトえげつない
LOONAVERSEというとんでもない世界観。こんなにコンセプトがしっかりしているグループは世界的に見ても、かなり少ないと思われる。とりあえず韓国ではぶっちぎり。これについては自分よりも詳しい人がいっぱいいるし、解説などをしているブログもいっぱいあると思うので、LOONAVERSEで検索してみてください。実際友達にもややこしい話になるので、コンセプトすごいぞ!ぐらいしか言わなかった笑。
3. デビューの仕方が暴れん坊
2のコンセプトえげつないに含まれそうな気もするが、これを言わずにはいられない。毎月ソロでデビューさせていって、何人か溜まったらユニットでデビュー。そしてソロでまたデビューさせていっての繰り返し。今月の少女という名前通りのやり方。独特かつ面白いやり方。来月はどんな子やろ?曲はかっこいいかな〜?って毎回楽しませてもらっていた。K-Popって新曲を出すごとにカムバックと言って、ファンを色々煽ってくるのが楽しくて、K-Popカルチャーの好きな部分。そんな楽しいシステムをLOONAはさらに加速させてくれた。あのデビューの楽しさを味あわせてくれるK-Popのグループはもう現れないかもしれない。
4. 私の推しはキムリプ
曲についてとLOONAの特異性について話した後は、好きなメンバーを紹介しておいた。普通はあの曲がかっこいい。あの歌番組がよかった。あの子が可愛いとかあの子がかっこいい。あのシーンがオススメ。みたいに曲とメンバーの話をすると思うけど、LOONAの場合は曲の次にLOONAというグループについての話になってしまう。伏線やら意味やら色々ありすぎて。物語が強すぎるから。LOONAってあの子が可愛い!みたいなのがきっかけでグループのことが好きになった人が圧倒的に少なそう。もちろんある程度は顔から入った人もいると思うけど、LOONAのことを知ったら一旦ビジュアルのことは置いておいて、他のことにどうしても目がいってしまいそう。
でもやっぱりLOONAというグループ自体が好き!だったとしても、好みの差はどうしても出てくる。これはどんなグループだってそう。自分がいちばん好きなEXIDだって、全員好きでメンバーは100点満点。グループとしても100点満点。だけど見た目の好みでハニがいちばんだから、ハニだけ105点ということになっている。なので推しはハニだけど、いちばん点数の低いメンバーで100点なのだから、全員えげつないということ。
LOONAも個人的にEXIDと同じくグループとして大好きということを伝えた上で、推しはキムリプと友達に教えた。とりあえずキムリプのソロ曲を聴け!と笑。
LOONA/Kim Lip - Eclipse
圧倒的なまでの歌声。K-Popの歌手の中でキムリプの歌声がいちばん好き。もうそれだけで推しじゃない理由がない。声が素晴らしいということは、それだけでポテンシャルが半端じゃないということ。もっと歌が上手くなったり、できることが増えたらえげつない。バスケでいうとこのザイオン・ウィリアムソン的な。圧倒的な才能。
プロになる前、大学1年生の段階で化け物のザイオン。ポテンシャル高すぎて、デビューの段階で他の人よりもかなり先のステップにいる。キムリプもそう。声の良さで同期のアーティストよりも先のステップにいる。これは大きな魅力。しかも歌声がいいなんて、バスケの身体能力みたいに手に入れようとして手に入れられるものではない。
話が脱線したけど、キムリプが好きだから注目してね!と友達に紹介した。後キムリプという名前の由来も話しておいた笑。
この4つが自分の話したLOONAの要チェックポイント。ちゃんと特徴を捉えられているのかな?まあそんなわけで、LOONAについて今まで知らなかったという人は、ここらへんに注目しておけば楽しめるかなと。
というわけで本題の[X X]について書いていこうと思います。
LOONA - [X X]
この[X X]というEPは、以前にリリースされた[+ +]というEPのリパッケージ。韓国ではよくある以前リリースしたものに曲を何曲かプラスして、リパッケージ盤として販売するという手法。ただこの[X X]に関しては新たに6曲もプラスされており、普通のリパッケージとはちょっとニュアンスが違ってくる。
CDの表紙を開けると、顔を伏せていたLOONAの全員がこっちを見ている。これがなんとなく好き。
ちなみにこのアルバムは写真からもわかるように12曲入りとなっているが、実は書いてないが13曲目としてHidden Trackというものも収録されている。これは限定盤のみに収録されている。
この動画の曲で、1曲目がBに2曲目がAのバージョンに収録されている。自分が買った限定盤はBなので1曲目のショートバージョンが収録されていることになる。
先ほども説明したがLOONAの[X X]は正確に言えば13曲収録されている。しかし7~12曲目は以前のアルバムの曲で、音楽だけで見れば曲順を逆にして収録しているだけだし、13曲目はシークレットなので今回のレビューから省くこととする。なのでApple Musicで配信されているようなスタイル、今回の新曲である1~6曲目だけをレビューしようと思う。ちなみに伏線だとか意味合いみたいなのは今回も省きます。
では前置きも長くなってしまったので、早速始めよう!
1. LOONA - X X
せっかくなんでこのアルバムの曲がちょこっとずつ聴ける動画を貼っておく。誰が作曲したとかわかるし、7~12曲目についてもわかるので。
まず1曲目だが、LOONAのいつも通りのスタイル。いつものボーカルなしの1分ぐらいのやつ。アルバムの世界観に入りやすいし、しっかり作られているから毎回かっこよくて好き。
スターウォーズのテーマ曲が流れて、映画のあらすじが流れる部分と同じようなものと思っておいていい笑。この曲が流れるところ。スターウォーズだって映画の最初にあそこを見ることで、映画のテンションに一気になって、スイッチが入るでしょ?それとLOONAのアルバムの1曲目は同じようなものですよ。ちょうどスターウォーズは宇宙だし、LOONAはLOONAVERSEだし。
2. LOONA - Buttefly
今回のタイトル曲がButterfly。K-Popでは聴くことがないようなこの曲。先に言っておくと、この曲めちゃくちゃ好きである。韓国の若手アイドルがするようなスタイルの曲じゃないのに、しっかりと自分たちのものにできている。
MVも伏線とか意味を気にしなかったとしても、かなり珍しい。まずLOONAに関係ない人が出てくるシーンが多い。K-Popのアーティストは立ち位置的にアイドルという人ばっかりだ。LOONAだって音楽などのグループのコンセプトとなる部分での活動ではアイドル感は一切ない。しかし普段のLOONAを見れば普通に他のグループと変わらない。他のグループのダンスをカバーしたりもするし、そういうことは普通に王道。
しかし先ほども言った通り、MVではアイドル要素を優先しない。このMVは基本的にLOONAのシーンと、様々な人種の人が出てくるシーンがメイン。それにアクセントとしてモノクロのLOONAのシーンが出てくる。アイドルのMVでそのメンバー以外が出てくるシーンがあるものは確かにあるが、ButterflyのMVほど関係のない人が出てくるものはなかなかないと思う。だってアイドルなのだから。ファン的に見たいのはそのグループのメンバーたち。Butterflyみたいなタイプのものは基本求められていない。しかし、逆にLOONAのファンはこういうコンセプトや意味合い強めのものを求めてしまっている。なんと珍しいことだ笑。
曲の話に戻る。ざっくりいうとエレクトリックでメロディーが特徴的な曲。K-Pop的なビートの変化でメロディーに特徴があるタイプではなく、基本同じような雰囲気のビート。サビや後半の部分で確かに変化はある。しかしがっつり違うものになったという雰囲気のものではない。
がっつり変化系する曲のわかりやすい例がTWICEのLIKEY。これの後半のラップのパートでポップでキャッチーな曲だったのだ、一気にヒップホップテイストになる。DUBまでやっているし。この曲の場合、その変化の時間は短いが、しっかりこの曲の特徴として印象を残している。これ以降こういった雰囲気の曲がかなり増えた気がする。急に思いっきりヒップホップ的な要素を入れたり、ジャンルを変えてくる曲。MOMOLANDなんかも印象的なアーティスト。まあこの曲の場合、カウベルが印象的だし、元々ヒップホップ的と言おう!と思えばできる気もするが。
またこの曲は意外とダイナミックな印象がある。ずっと同じ雰囲気ではあるがメロディーで強弱が感じられる。ダンスも強い部分ではダイナミックに踊るし。さらに柔らかさを強調した部分もあるので、すごくメリハリを感じる退屈しない曲。fly like a butterflyの部分なんてすごく特徴的。その強弱によって蝶々が飛んでいるかのようなイメージを持たせてくれる。浮揚感。まあそんなこと全て気にせずにぼーっと聴いてもかっこいい曲なんだけどね。
この流れで最後に1つだけ言っていい?このButterflyの衣装は袖にフレアがついているのを固定して、メンバーによって様々な形のシャツを作っていて、ダンスとの相性も抜群でかっこいい。上半身に関しては最高だ。ただ、基本ハイウエストのスキニーで固定しているのは残念。そこはみんな一緒なのかと。上半身ほどバリエーションはなくていいから、スキニーの他にベルボトムと、フレアのパンツ。この3種類だけでもいいから。色はみんな真っ黒でいいから。ちょっとそこが寂しかったかなと個人的に思った。
LOONAって前から思っていたけど、衣装はちょっと弱いよね。それを感じるのは同じ曲で歌番組に何回も出たとき。BLACKPINKみたいなことをしろというわけではない。ファッショナブルになれ!とは決して思わない。そこはインプルーブできる部分だと思う。LOONAの弱点はそこかなって思うときがある。
3. LOONA - Satellite
3曲目はSatellite。ここから5曲目までは比較的似た雰囲気の曲が続き、人によって好みもばらつきそう。エレクトリックな要素はあるが、Butterflyに比べるとぐっと少なくなる。ダンスの出来る歌モノって感じ。イントロはかなりシンプル。それがちょっとずつ新しい音が増えていって、サビになると盛り上がりを迎える。そういうちょっとずつ変化していく曲という印象がある。このいい意味でのシンプルさが好きって人もいるのではないか。
ダンスの出来る歌モノと言ったように振り付けもある。個人的な見所は最初のサビが終わった後のキムリプがセンターになってスローで踊るところ。曲的にもここの部分だけちょっと違うし、それに合わせてダンスも変化するのがかっこいい。
4. LOONA - Curiosity
4曲目はCuriosity。Satelliteと似た雰囲気歯あるけど、全然違うスタイルの曲。個人的な印象としてはいかにもLOONAっぽい曲。[X X]以前にリリースされたCDのカップリングの曲に入っていたとしても違和感がない。チュウ以外のyyxyのメンバーのソロ曲のカップリングにこの曲があってもしっくりきそうだし、ODD EYE CIRCLEのアルバムなんかに入っていても合いそう。それぐらいLOONAらしい曲だな〜と思った。なのでこれまでのカップリング曲で好きなものが多い人なんかは、この曲が好きだと思う。
公式ではアップされていないが、実はこの曲にもダンスがある。1曲目はイントロなので除外するとして、6曲目のWhere you at以外ダンスがあるのもすごい。YouTubeで検索すると出てくるので、Curiosityのダンスを見たことがない人はぜひ見てみてください。
5. LOONA - Colors
ただただ最高。このアルバムでいちばん好き。LOONAの曲の中でもかなり上位。曲最高。ダンスも最高。この曲に関しては直球で、サビがいちばん好き。ただ最初聴いたときはそこまでだった。Butterflyがかっこいい上に癖が強い曲なので、そっちに印象を持ってかれていた。なので似た雰囲気が続くそのラストとしてColorsがあるという風に捉えていたので、悪くないけど普通かな!って感じだった。
基本自分の場合、何百回のリピートして聴く曲は初めてイントロを聴いた瞬間、なんならティーザーの段階で好きだと断定できてしまうことが多い。なので第一印象がイマイチだったこの曲にこんなハマるとは思わなかった。何回もアルバムを聴いた後にちょっとずつこの曲が好きになっていった。そして今ではこのアルバムの中でいちばんに。ベンチメンバーが覚醒してスターになっていった感覚。この曲の成長が[X X]というアルバムを自分の中で今年最高レベルの強豪にしたのは確実。6曲中2曲がエースなのだから。
なんとなくこの曲はIZ*ONEのブログのときに紹介した、自分がIZ*ONEの曲でいちばん好きなHighlight。その曲にLOONAのColorsは近いものを感じる。聴いてもらったらわかるはず。曲が似ているというわけではなく、雰囲気的に近い感じ。
あとこの曲も公式がダンスの動画をアップしている。先ほども言ったがダンスも最高。いちばんの見所をあげるなら、わかりやすいしチェリがセンターで踊るところかな?急に倍速になるところ。倍速なのだけど、センターから徐々に両端にダンスが流れていき、最終的にはスローな雰囲気で終わる。そしてその後全員で同じ振り付け。このメリハリのある流れるようなダンスからの全員でバシッと締める部分は最高だと思う。めちゃくちゃかっこいい。この曲は歌番組の数は少ないものの、ちょくちょく披露しているっぽいので日本にLOONAが来た際にはぜひ披露してもらいたい。イヤホンで聴いても、映像で見ても楽しめる曲。
6. LOONA - Where you at
これが今回ラストの曲。締めのバラード。まあCDの場合まだ曲が続くし、次の曲がStylishなのでバラードから一転、テンション高めの曲になるのだけど笑。ちなみにStylishめちゃくちゃ好き。その次のPerfect Loveも最高。今回の[X X]だけでなく、[+ +]の方に収録されていた曲の方も最高なのでチェックしてね!Apple Musicにないけど笑。
Where you atの話に戻ると、曲がリリースされる1年前から準備されていた曲らしい。一般的な静かなバラードとは違い、メロディーも強い印象があるのでそこはLOONAらしい。曲の雰囲気としては1/3のときに近い感覚。LOONAのユニットで1/3がいちばん好きという人には久しぶりにこの感じを味わうことができて、良かったのではないかと思う。
というわけでLOONAのリパッケージアルバム[X X]を見ていきました。紹介するタイミングがイマイチなのだけど、まだLOONAの1位祭りの流れの中だと思うので、よかったらこのタイミングでLOONAに注目してみてください。ちなみに最近LOONAの番組とか企画とか、様々な動画がよくYouTubeでアップされているのでハマるなら今がチャンスですよ!
最後にLOONAの[X X]のまとまった曲のリンクを貼っておくので、ぜひ聴いてみてください。
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