現代K-Popの2大女王であるソンミとチョンハが揃って2月にカムバって最高じゃね?
注目の韓国女性ソロアーティストたちがカムバック
2月はK-Popファンで知らない人はいないというレベルの女性ソロアーティストが2名カムバックを果たす。いわゆる東の横綱、西の横綱的な存在だと自分は思っていて、英語で言うところの「one of the」がまさに彼女たちと言った感じ。まあ実際は2人ともソウルを拠点にしているので東西とかないんだけど笑。その2名の名前はチョンハとソンミ。各世代を代表する最強の女性ソロアーティストが揃って2月にカムバックするのはマジでアツいよね。
というわけで今回のブログでは2月に揃ってカムバックを果たしたチョンハとソンミの新曲を紹介していこうと思う。
- 注目の韓国女性ソロアーティストたちがカムバック
- チョンハが1stフルアルバム『Querencia』をリリース
- ソンミはシングル『꼬리(TAIL)』をリリース
- チョンハとソンミの関係性
- CHUNG HA - Querencia
- SUNMI - 꼬리(TAIL)
- 1月に実はもう1人の女王ヒョナもカムバックしていた
- チョンハとソンミを聴いた感想!選べませんでした!
韓国のアーティストの名前を並べるときは普通は年齢順で書く。ただ今回のブログでは先にカムバックを果たしたチョンハを先に書き、後にカムバックを果たしたソンミを後ろに並べることにする。タイトルがソンミ、チョンハの並びになっているのに対して中身では逆になっているのは意図的なのでご了承ください。チョンハの方が上とかそういう話ではないことをご理解ください。
チョンハが1stフルアルバム『Querencia』をリリース
Photo by Twitter(@CHUNGHA_MNHent)
2月15日にQuerenciaでカムバックを果たしたチョンハは、本名キム・チョンハで1996年2月9日生まれの韓国出身。PRODUCE 101に出演し最終順位4位で2016年にI.O.Iのメンバーとしてデビュー。解散後はソロデビューを果たし人気は右肩上がり。I.O.I出身のメンバーで今いちばん成功しているのはチョンハという意見があちこちから出てきているぐらいソロアーティストとして大成功している。ソロデビューを果たした2017年以降の女性ソロの中でいちばんなのは確実だろう。プデュに出演していたことからアイドルのイメージも昔はあったが、彼女のぶっちぎりの音楽性から自分の中ではアイドルのイメージは完全に消え去っている。
去年からプレリリースシングルを出し続けていたチョンハのプロジェクトが、ついにこの度まとまったアルバムとして登場。リリース後は音源チャート最上位圏を占めており、相変わらずの音源クイーンっぷりを見せつけてくれている。88risingとのコラボやICM Partnersとのマネジメント契約など、韓国国外へのアプローチも抜群。企業案件の音源もリリース。日本でも複数回ファンミーティングを行っており、様々な方面から需要があるアーティストであることは彼女の仕事っぷりからも伝わってくる。それだけ曲をリリースしているのに一切クオリティーが落ちないのもチョンハの魅力の1つだ。
ソンミはシングル『꼬리(TAIL)』をリリース
Photo by Twitter(@official_sunmi_)
次に紹介するのは2月23日にカムバックを果たすソンミ。本名はイ・ソンミで1992年5月2日生まれの韓国出身。Wonder Girlsのメンバーとして2007年にJYPエンターテイメントからデビューし、一世風靡。2008年にリリースしたTell MeはK-Popの歴史に残る名曲で、今でも数多くのアイドルがカバーを披露している。学業のため一時休業をするが2013年に24 Hoursでソロデビュー。こちらもK-Popの歴史に残る名曲になり、Wonder GirlsとしてもSunmiとしても大活躍を果たした。
Wonder Girlsが解散し自身もJYPエンターテイメントを退社。新たな事務所となるMakeUsエンターテイメントでソロアーティストとして音楽活動を継続。移籍後最初の作品となるGashinaはいきなり大ヒット。YG参加のTHE BLACK LABELのテディたちがプロデュースしたGashinaは曲がかっこいい上にダンスも抜群で、アイドルたちがソンミのダンスを真似しまっくっていた。それぞれの時代で名曲を残しているソンミはアイドルとしてもアーティストしても大成功している。
そんなソンミの新曲は『꼬리(TAIL)』で2曲入りのシングルアルバムとなっている。コンセプトのイメージからもわかる通りミステリアスでセクシー、イメージだけでワクワクさせてくれる。チョンハと同じく赤系の色が軸となった写真を選んだが、表現する人が違うと全くの別の印象になっていて面白い。
チョンハとソンミの関係性
チョンハが芸能界デビューしたのは2016年、ソンミは2008年ということで年齢こそ4歳ぐらいしか変わらないが芸歴としてはかなりの違いがある。そんなK-Popの世代としては全く別のカテゴリーに属しているので当たり前だがソロで活動しているというぐらいしか共通点はなかった。しかしそんなチョンハとソンミはある番組で共演を果たし、その後2人の関係性は一変することになる。
週刊アイドルで共演
ソロアーティストとしてデビューしたチョンハがソロの先輩であるソンミと週刊アイドル(Weekly Idol)の女性ソロ特集に出演。この日が初対面だった2人だが、番組内では抜群に相性を見せていた。一緒に愛嬌やダンスを披露したりしたこのエピソード、この共演がきっかけで両者は仲良しになった。
Running girlsで再び
2020年12月にはRunning girls(日本語: 走る仲, 韓国語: 달리는 사이)で共演。チョンハとソンミに加えてEXIDハニ、OH MY GIRLユア、LOONAチュウとめちゃくちゃ渋いキャストたちが出演したRunning girlsは注目度が高かった。チョンハとソンミはソロで活躍、ハニは女優業をメインにソロで活動、ユアもソロアルバムを出したばかり、チュウはRuuning girls終了後にYouTubeでChuu Can Do Itというソロの番組を始めた。全員がソロでも活躍していると考えるとマジでとんでもないキャスト。このメンバーで行きましょう!と会議で言った人、最高すぎじゃね?
LEGGOですブログ: Chuu Can Do It関連記事一覧
Photo by Instagram(@chungha_official)
このように番組きっかけで知り合ったチョンハとソンミ。ソンミの活動中にはチョンハが楽屋に応援しに行ったり、チョンハの新曲の宣伝をソンミがインスタでしたりと仲が良いだけでなく、アーティスト同士としてもお互いにサポートし合っている2人。今回は両者のカムバックの期間が被っているということもあり、2人の共演が再び見られるかもしれない。お互いの新曲はもちろん、そういった舞台裏にも注目だ。
CHUNG HA - Querencia
Photo by Twitter(@CHUNGHA_MNHent)
ここからは両者がリリースした曲を紹介しようと思う。まずは先にカムバックを果たしたチョンハから。QuerenciaはSIDE AからSIDE Dまで4つのパートに分かれており、それぞれのパートで特徴が変わってくる。特にSIDE Cは特徴的でCHANGMOやColdeなどアイドル以外のジャンルから客演を迎えている。このパートのラストとなる曲『BYULHARANG (160504 + 170607)』はチョンハがファンのために書いた曲であり、「『プロデュース101』という番組が始まる前の憂うつ感から、ピョルハラン(ファン)に会って元気な姿になるまでの姿を書きました。ピョルハランのことを思うと胸がジーンとします」とチョンハ自身が語っている。この曲では作曲にも参加しており、ギターの弾き語りスタイルの曲になっている。チョンハの楽曲の中でかなり珍しい部類の作品だ。またSIDE DにあるAll Night LongではYerin Baekが作詞作曲に参加。本当に様々なクリエイターが参加している挑戦的なアルバムになっている。
21曲入りのフルアルバムなので曲数が多いが、ソンミの曲数に合わせて2曲お気に入りをピックアップすることにする。プレリリースシングルとして以前から公開されていた曲もあるので、それらの曲に関しては以前にブログを書いたものに関してはボーナスとしてブログ等のリンクを貼っておく。
2. CHUNG HA - Bicycle
今回のタイトル曲となるBicycleはこれまでのチョンハの曲の中でいちばん力強いビートで、ラップも披露している。トラップの要素がありつつも、そこに王道のヒップホップやR&Bのテイストをプラス。Bicycleというタイトルに合わせてビートに自転車のベルの音が入っていたり、ダンス時にダンサーたちを自転車に見立て実際に自転車をこぐアクションを入れていたりと遊び心も満載。女王のタイトル曲としてぴったりのパワーを感じられる。
またTikTokやインスタグラムなどでBicycleチャレンジを実施。他のアイドルやファンたちがチョンハのダンスを行なって、それがどんどん拡散されていく。チョンハは昔からSNSでのマーケティングにもしっかり力を入れており、自身の動画にも他のアイドルを招いている。海外で当たり前だった手法を早い段階で取り入れたK-Popアーティストうちの1人だ。
9. CHUNG HA - Bother Me
個人的にいちばん気に入ったのはBother Me。作曲にはSlomとSUMINが参加。疾走感のあるビートに気持ちよく乗るチョンハ。がんがんリピートして聴きたい1曲だ。
今回のアルバムに収録されている曲の中で以前にレビューしたことがある曲のリンクを貼っておくので、よければぜひチェックしてみてください!
LEGGOですブログ: チョンハはアイドルではなくアーティスト?と感じる新曲『Stay Tonight』
SUNMI - 꼬리(TAIL)
続いてはソンミのTAILを紹介。こちらはシンプルに曲順で紹介していきます。
1. SUNMI - 꼬리(TAIL)
ソンミの女王らしさが伝わってくる作品に仕上がっているが、チョンハのスタイルとは全くの別物。ボディスーツなどセクシーな衣装を着たソンミはキャットウーマンに変身し、普段よりも攻撃的な姿を見せてくれた。タイトル曲『TAIL』にソンミは作詞作曲でも参加し、SirenやLALALYを手がけたFRANTSと共同制作を行った。TAILでは繊細かつ俊敏な猫の特性を、積極的で本能的な女性の愛になぞらえて表現、ビヨンセなどの振り付けを担当するJanelle GinestraがTAILを担当。ダンスでも猫を連想させてくれる。また衣装も映画の中の「キャットウーマン」をオマージュしており、様々な姿に変身するソンミを堪能することができる。
曲自体も今までのソンミとは少し違う。ソンミの作品をいくつも手がけているFRANTSが参加しているのでソンミらしさはしっかりキープ、その上で去年K-Popで大人気だったファンクからの流れでギターリフの音をプラス。程よく弾む軽快さが生まれることでビートからも猫を連想させてくれた。それに歌い方も普段を少し違うように感じる。
そのビートと歌に合わせる攻撃的なダンスはまさにキャットウーマン。特にソンミが猫のポーズになってダンサーたちの脚がTAIL、つまり猫の尻尾を表現するパフォーマンスは本当にかっこいい。音源を聴いて楽しむというより、映像として楽しむ方が面白そうだ。
2. SUNMI - 꽃같네(What The Flower)
2曲目のWhat The FlowerはTAILとは雰囲気がガラリと変わり、しっとり聴かせる歌モノへ。さっきまでの攻撃的なダンスはどこへ行った笑。ただ踊っても歌ってもソンミのセクシーさは変わらない。なんというか声ですでに勝ってる。TAILがセクシーならWhat The Flowerは妖艶。K-Popというより歌謡曲。NBAで表現するとマイケル・ポーターJr.とクリス・ダン。このNBA例えがK-Pop好きに伝わるかは不明。
コンサートで「みんな一旦座って!」と言った後にMC開始。挨拶を軽くてから歌った曲について解説し、その後スタッフさんがスタンドマイクを持ってくる。そしてWhat The Flowerのパフォーマンスが始まる!って姿が思い浮かぶよね笑。完全にコンサート向きでゆったり落ち着きながらしみじみと聴きたい1曲。ってか2019年のソンミの来日コンサート行けなくて残念だったこと思い出した。だるい!!!
ソンミのスタンドマイクといえば、いちばん最初に思い出すのがWonder GirlsのNOBODYだよね。曲のスタイルは全く違うけど、ちょっとだけ通じるものもあると思った。
1月に実はもう1人の女王ヒョナもカムバックしていた
チョンハとソンミにフォーカスした内容だったので書くか迷ったけど、やっぱり紹介しておきます。実は1月にヒョナもカムバックを果たしている。イドンと付き合ったことでアンチが大量に発生。好きか嫌いの2択にがっつり分かれる結果になったヒョナ。考えようによると以前より勢いが出たという風にも見ることもできるが違う気がする。なのでチョンハとソンミに比べると女王感は薄れる気がする。でもやっぱりソンミの前の世代の女王だし、昔Wonder Girlsに所属していたしということで登場。
1月にリリースしたアルバム『I’m Not Cool』の中でいちばん好きだったShow WindowはR&B系の歌モノ。派手な楽曲のイメージがあるヒョナだけど、そっちのスタイルよりR&Bスタイルのヒョナの方が自分は好き。1月のお気に入りのK-PopのブログでもShow Windowを紹介したので、そのブログのリンク貼っておきます。ヒョナに2回会ったことがあるけど、めちゃくちゃ愛想が良くて可愛らしかったです。
ってか1月ってIUもカムバックしたし凄いよね。IUも女王だけど女王感が良い意味でないので取り上げません笑。
LEGGOですブログ: 1月のお気に入りK-Pop。粒ぞろいだったけどハマったのはまさかのカイ
チョンハとソンミを聴いた感想!選べませんでした!
2月にカムバックを果たした女王、チョンハとソンミの新曲をレビューしてみました。実は最後に「みなさんはどちらが好きでしたか?私は好みで言うと◯◯でした!」みたいに書こうかと思ったけど、ぶっちゃけこれは選べないわ笑。だって全然違うんだもん。
『きのこの山』と『たけのこの里』どっちが好き?みたいな近い距離感の話だったらできるけど、『きのこの山』と『ミルクチョコレート』どっちが好き?って聞かれたら答えられないじゃん。同じ明治のお菓子でも全然違うし!みたいな。まさにチョンハとソンミがこれ。近い場所にいるけど味が全然違う。どっちが好きって?どっちも好きなんだよ。
というわけで今回のブログで言いたかったことはチョンハもソンミも最高だ!ということでした。最後に両方のまとまったアルバムを貼っておきます。ぜひチェックしてみてください!次回のブログで会いましょう。ではまた!
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