タイトル曲もB面も渋さが光るWJSNのアルバム『UNNATURAL』

3月最後の注目はWJSN(宇宙少女)のカムバック!

 

3月はIZ*ONEのオンラインライブやBLACKPINKロゼの待望のソロ、Brave Girlsの大躍進、KCON:TACT 3開催など様々な注目ポイントがあった。そんな3月の最後を締めくくるのはWJSN(宇宙少女, Cosmic Girls)のカムバック。かっこいい曲を安定して供給してくれる大好きなグループの登場。

 

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Photo by Twitter(@WJSN_Cosimic)

 

自分の年間ベストを作るときWJSNの曲はかなりの確率で登場するし実際にCDを何回も買ったことがあるグループだが、感情とか一切抜きにして客観的に考えるとK-Popのオールスタークラスではあるがスーパースターではないという印象がある。ビジュアルがよく、曲もかっこいいしPRODUCE 101関連からの流れもある。だけど日本で考えるとK-Popファンとまではいかないライト層からの認知度はかなり低いという印象がある。

 

すごく勿体無いと思うんだよね。WJSNの曲にはWJSNにしか出せない華やかさがある。Full Moonのようなトラップビートのハードな曲だって華やかで幻想的。IZ*ONEもWJSNと同じく華やかな印象があるがスタイルとしては全く別。ほんと面白い曲が多いと思う。

 

 

というわけで今回はWJSNの新しいアルバム『UNNATURAL』をチェックしていこうと思う!

 

 

 

 

 

 

WJSN - UNNATURAL

 

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Photo by Twitter(@WSJN_Cosmic)

 

今回は6曲入りのEPで前作のNeverlandに収録されていたTra-laで作詞作曲を担当したエクシとMAKECAKE36のコンビが今回のYALLAも担当している。WJSNのメンバーたちは自身の曲のみならず他のアイドルの曲も作詞で参加していることもあるので、実は裏方としても結構活躍をしている。ほんとある世代から裏方もやるアイドルが一気に増えたよね。

 

 

1. WJSN - UNNATURAL

 

 

今回のタイトル曲であるUNNATURAL。イントロ部分から「あ!これWJSNの曲だ!」とわかるぐらいイメージ通りのビート。WJSN Chocomeとは全く違ったかっこいいスタイルのWJSNが登場だ。

 

曲のお気に入りポイントとしてはサビの前から始まるベースラインの部分。渋い。サビに変化するビートのプレビュー的な感じでサビ前からアニョハセヨしてるわけなんだけど、あらかじめ登場することで溜めて盛りあげる準備をしつつ、スムーズに移行することに貢献している。パスの起点になるタイプでNBAで言うところのドレイモンド・グリーンやヨキッチみたいな起点となるためのポストができる音。しかもこの音が存在感バリバリでめちゃくちゃ響いて渋い。K-Popってヒップホップ寄りで機械的な音がメインだけどこの音だけ別物というか、全然違うところから引っ張ってきた感じ。異常にハード。少し前に紹介したWeeeklyのAfter Schoolもそうだったけど、3月は細かい音フェチになっていたみたい笑。

 

 

MVはこれでもか!というぐらいメンバーにフォーカスした作品になっており、1,2秒でカットが変わるMVなのに、最初から最後までで12カットしかメンバーが映らないシーンがない。あまりのなさに数えるためだけに1回見直したほど笑。とにかくメンバーたちを見せてくれる。アイドルだからメンバーにフォーカスするのは当たり前だと思うけど、寄りの映像も多いので余計にメンバーだけ!という風に感じる。すごくわかりやすくて個人的には意外と好きかも。

 

WJSNの"UNNATURAL"をApple Musicで

 

 

2. WJSN - Last Dance

 

 

WJSNの曲ではお馴染みのFull8loomがプロデュースに参加したLast Dance。物語の曲みたいなイントロから始めるけど結構重めでもっさり感がある。それに細かい部分で結構ハード系の音が出てくる。王道のB面っぽい雰囲気があるけど癖が強い。そういう部分からもアルバムのタイトルである"UN"NATURALを感じることができる。前回のアルバムであるNeverlandの1,2曲目であるBUTTERFLYとHOLAとUNNATURALとLast Danceを比較してみると違いがよくわかるだろう。

 

 

3. WJSN - SUPER MOON

 

WJSNの"SUPER MOON"をApple Musicで

 

こちら今回の可愛いアイドル枠となるSUPER MOON。イントロ部分が2step調になっているのでそのまま行け!と思ったが、その希望は叶わず笑。出鼻を挫かれた1曲になったが全体を通して聴いてみると普通に好き。K-Popファンからも注目されているMosPickがプロデュース。作詞にはエクシも参加。ただWJSNのMOON枠はFull Moonが神すぎるので今回は負けということですみません笑。

 

WJSNの"Full Moon"をApple Musicで

 

LEGGOですブログ: 11月のMVP候補!WJSNの新しいミニアルバム『As You Wish』

 

 

4. WJSN - New Me

 

WJSNの"New Me"をApple Musicで

 

4曲目のNew Meは再びFull8loomのプロデュースで、作詞にはエクシに加えてソラも登場。Daft PunkのレトロさやThe WeekndのようなR&Bのテイストを感じる上に、最近のK-Popで大人気なファンクやディスコ、シティポップのような雰囲気も感じることができて普段のWJSNとは少し違った感じが新鮮で好き。自分の傾向としてBabyfaceやFull Moonのような少し癖のあるB面の曲が結構好きなので、このNew Meもお気に入りの1曲。

 

 

5. WJSN - YALLA

 

WJSNの"YALLA"をApple Musicで

 

エクシとMAKECAKE36コンビ再び!でもどっちかというとPantomime寄りな1曲。突き抜ける高音の感じを少し減らして、f(x)ルナのFree Somebodyのようなサビの最初の方で歌わないというノリを足した感じ。既存の曲たちで表現したがパクリとかそういう話ではない。わかりやすく言うとというだけ。New Meに引き続きお気に入りの1曲。やっぱWJSNはB面がアツい。考えてみるとタイトル曲がそのままアルバムの中でいちばん好きだったのってFor the SummerのBoogie Upだけかもしれない。

 

 

6. WJSN - REWIND

 

WJSNの"REWIND"をApple Musicで

 

UNNATURALなのにラストの曲は直球のバラード。K-Popのアルバムの締めといえばバラードか歌モノという超鉄板のパターン。バラードが悪いとは一切思わないが、元々ヒップホップ好きの自分としては完全に反対派。せめて歌モノにしてほしい笑。しかも2021年なのに4分16秒も長さがある。ストリーミングの時代で再生回数を稼ぎたい現代の音楽からすると4分超えってめちゃくちゃ長く感じるよね。まあ逆に考えると4分超えてもいいと思ってリリースしているということはストリーミングの回数ではなく歌詞や曲をしっかり届けたい、UJUNGに向けられた曲だということがわかる。自分とはスタイルの違いで相反するだけで刺さる人にはしっかり刺さるだろう。嫌いとか悪い曲というわけではないのだから。ITZYのMIDZYも1回目でさえフルで聴かずに終わったからね笑。ヒップホップ好きの人なら同意してくれる人多いよね?

 

 

 

 

やっぱWJSNはB面アツいっすよね

 

 以上がWJSNの新しいアルバム『UNNATURAL』のレビューでした。直訳すると不自然、その言葉の通りに絶妙に癖がある曲が多かったよね。WJSNらしい突き抜ける音や華やかな感じとは少し違う雰囲気の曲が多かった。K-Popらしいポップさはどの曲もあるんだけど、どかーん!って感じの曲はない。タイトル曲でさえ個人的には感じなかった。お気に入りのポイントがサビ前からサビへの流れのベースラインとか言ってるぐらいだし笑。お気に入りの曲はNew MeとYALLAで続いてUNNATURALといった感じかな?やっぱりWJSNは個人的にB面がアツいんだよね。全部渋い。一般的なK-Popに比べると癖のある面白い作品ばっかり。

 

ビジュアルもかなりイケてるのでMVや歌番組を中心に楽しむのもいいけど、個人的にはアルバムを通して聴くのがいちばんの楽しみになっている。タイトル曲やバラエティしかチェックしてなかった人はWJSNのアルバムをぜひ聴いてみてほしい。WJSNは韓国アイドル好きにも音楽好きにも絶対に刺さるグループだから

 

 

 

ブログ読んでいただいてありがとうございました。最後にアルバム『UNNATURAL』の全体のリンクを貼っておきます。ではまた!

 

WJSNの「UNNATURAL - EP」をApple Musicで

 

 

 

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