【LOONA】PTTや[&]に対する議論をした時点であなたはもう堕ちている
LOONAが本日カムバック!
昨年大ブレイクを果たしたLOONA(今月の少女、イダレソニョ)が本日カムバックを果たす。2020年2月に発売したミニアルバム[#]のタイトル曲である「So What」はM COUNTDOWNで1位を獲得、その勢いのまま韓国企業評価研究所が発表している「ガールズグループブランド評価ランキング」でも1位を獲得した。
10月にリリースしたミニアルバム[12:00]も好調で、LOONAはメインストリームのアイドルの仲間入りを果たした。LOONAはグループ全体としてバラエティ番組などに出演することが今までは多かったが、ソロや少人数で出演することも多くなった。特にメンバーのチュウの駆け上がりっぷりは凄く、自分がメインを務めるバラエティも複数やっている。このブログで毎回レビューをしているYouTubeの番組「Chuu Can Do It」だってその1つだ。今年になって本格的に始まった番組なのだがチャンネル登録者数は現時点で52万人。この数字はそこそこ名の知れたK-Popのグループのチャンネル登録者数より多かったりする。1人のアイドルしか基本的に出てこないチャンネルでここまで言っているというのは、チュウとLOONAの注目度が上がったことの証拠になるだろう。
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今回のカムバからが本番?
Photo by Twitter(@loonatheworld)
そんな彼女たちの2021年最初のカムバック。B面の曲となるアルバムの挿入歌たちはめちゃくちゃ差があるわけではないが、タイトル曲に関しては完全にビョンギ時代のスタイルから一新された。Butterflyのような幻想的な雰囲気を求めるOrbitも多いが、一般的なリスナーたちはキャッチーで聴きやすい曲を求めている。これはアイドルらしいポップな曲でもガールクラッシュな強い曲でも同じ。言い方があれだけど、一般的にLOONAより格上とされているアイドルたちのタイトル曲はキャッチーなスタイルを披露している。女性アイドルなら尚更だ。現にITZYが「마.피.아. In the morning」のようなガールズグループのタイトル曲としては尖った部類に入る曲でカムバックしたら微妙とか嫌いといった意見がいっぱい出ていた。
そう考えると今のLOONAのタイトル曲たちは振り切っていないレベルでガールクラッシュをしているのでキャッチー。だからこそ今まで聴いてこなかった人たちにも支持されるようになったのだろう。loonaverseのような世界観は正直言ってライトなリスナーには関係のない話なので、タイトル曲が聴きやすかったらそれでいいという考え方もできる。ただやっぱり個性という点ではビョンギ時代に比べるとなくなったと思える。だからこそ大衆からの評価も得られるわけだが、ぐずぐずしていたらビョンギ時代のLOONAが好きだったという人が離れて行く可能性もある。どうしてもSMエンターテインメントのイ・スマンがやって来て、LOONAの音楽を作り替えたという印象が消えないからだ。
そういった意味でも今でも完全にビョンギ派というようなOrbitにも納得してもらえる作品が作れるかどうか。昔の方が好きでも明確なLOONAのスタイルを提案することができたら「これはこれ、あれはあれ」と考えることができる人なら普通にOrbitのままでいるだろう。2つのアルバムだけでは難しいけど、3作品あったらしっかり表現できるしね!ちなみに3作品と言っているがイ・スマンが3連続という意味ではなく、ビョンギじゃない作品が3連続という意味。今回はイ・スマンの息は掛かっていない。まあSMのノリはあるけど笑。
逆にイ・スマン時代のガルクラLOONAから好きになった人たちは普通にカムバだ!最高!ってテンションで楽しめるし、こっちの方が今のLOONAにあった楽しみ方なのでベスト。自分は曲の好みとしては完全にビョンギ派なのだが、気持ち的にはこっち笑。音楽でもスポーツでも何でもそうだけど昔の方が良かった!っていう人結構いるじゃん。次のフェーズに移行しているのに。今の曲とかもしっかり聴いた上で昔の方が良かったっていう人は全然いいと思うの、だってそれは好みの話だし。だけど最近のものを聴いてなくて、頭ごなしに批判するパターンもあるじゃん。それってSo Whatから好きになったOrbitとかを批判しているみたいだし、古参ぶってる感みたいなのも若干あると思うよね笑。新参がいるからこそ、どんどんLOONAの活躍の幅が広がっているのに。しかも今回の[&]はVer. 2.5ぐらいの位置まで来ちゃってる。
というわけで話が変な感じになりましたが、ビョンギ離脱後3作目というのは自分たちのスタイルがどういったものなのか確立させるのにちょうどいい枚数だと思うし、ビョンギ派はビョンギ派でもどっちのタイプになるか決定するのにもいい。イ・スマンが作った流れに乗り続けるのかそれともやめるのか、スタイルを確立させるのか再び変えるのかの指標にもなる。また普通に楽しめているOrbitにとってはカムバするんだからいいに決まってる。一般的なK-Popファンにとっては今回も普通に楽しめる曲かどうか、こうやっていろんな立場で考えてみると今回の[&]からが本番なんじゃね?と思えてきた。何事でもそうだけど人気が出た後に継続するのがいちばん難しいじゃん。その時期に2021年LOONAは入ると思うんだよね。ってなわけでいつもは自分がそのアルバムを好きかどうかしか基本的には興味ないけど、世間の評価も気になるLOONAの最新アルバム[&]となっております!
レビューするまでに1回殴っておくみたいな変な前置きになってしまいました笑。下書きなしで書いてるのでおかしい文章もあるだろうし、伝わらなかったり不快な感じの部分もあったかもしれませんがすみません。すごい簡単に言うとカムバックが楽しみだったということです笑。というわけで早速[&]を聴いていきましょう!
- LOONAが本日カムバック!
- LOONA - [&]
- 振り幅が[&]の最大の特徴?
LOONA - [&]
Photo by Twitter(@loonatheworld)
今回はミニアルバムということで全7曲入り。1曲目が煽りのインストで2曲目にタイトル曲という得意のパターン。タイトル曲の名前はPTT (Paint The Town)。
ハスルが遂に復帰
今回のアルバムからハスルが活動に復帰します。2020年1月8日から休んでいたので今のスタイルになってからは初参加。ハスルのソロ曲もLOONA 1/3もガールクラッシュとは程遠い雰囲気の曲ばかりだったので、ぶっちゃけトラップ系のハイハットがなってるだけでも変な感じがしちゃう笑。
Why Not?以降にLOONAを知った人にとっては「初めまして!」で、それ以前から知っていた人にとっては「お久しぶりです!」になるハスル復帰。ファンの増え方的に初めましての方が多い気もするので、ハスルのこれまでの活動についてブログでまとめました。ハスルとLOONAの歴史を知りたい方は参考になるかと思うので、よければぜひ見てみてください。
LEGGOですブログ: 【LOONAハスル】「お久しぶり」「初めまして」どちらのOrbitも待ちわびた時が遂に来た!
Ryan S. Jhunという人物
今回の作曲陣の中でいちばん目立っている人物がRyan S. Jhunで、1~4曲目にクレジットされている。7曲入りのアルバムなので半数以上に携わっている上にタイトル曲である「PTT (Paint The Town)」もやっているわけだから、今回の裏方のメインの人と言えるだろう。最近でいえばOH MY GIRLのアルバム「Dear OHMYGIRL」にがっつり絡んでいて、Dun Dun Danceを含めた全ての曲に参加している。他にも2021年だけでViction、Weeekly、IU、WJSN THE BLACKなど幅広いアーティストと仕事をしているのだが、過去には東方神起からSHINee、f(x)、EXO、Red Velvet、NCTとSMエンターテインメントのアーティスト達とも数多く曲を作っている。イ・スマンの息は掛かっていないものの、SMの残り香みたいなものは若干あるというわけだ。実際にイ・スマンが紹介した可能性だってあるわけだし。
1. LOONA - &
以前からずっと思ってるけど、LOONAの1曲目にインストを持ってくるスタイルって本当いいよね。インストを聴くことで一気にアルバムの世界に入れるし、タイトル曲へのワクワク感も演出できる。それにコンサートや歌番組でも活用できるし。それ単体では大して目立たないけど、他の曲とか状況によってかなり生きるタイプ。伝わるか不明だけどNBAでいうところのウォリアーズのドレイモンド・グリーンみたいな存在。
2. LOONA - PTT (Paint The Town)
こちらが今回のタイトル曲となるPTT (Paint The Town)。MVのロケーションはLOONAとしてはキムリプでお馴染み、K-Pop界で見ても結構登場する例の場所!と思わせておいて、天井の高さが違うし、細かい部分は違うのでセットかもしれない。こういうのはloonaverseの物語にもめちゃくちゃ絡んでくるはずなので考察班にお任せする笑。
ラテンっぽいテンションかと思いきや、がっつりガールクラッシュ
出だしはラテンっぽい雰囲気で始まるが、サビ前にはその雰囲気はすっかり消えて本領発揮。2番になっても若干ラテンの雰囲気は戻るものの、力強いスタイルが軸となっている。曲を聴き終えた段階では最初のイメージは完全に消えているのだ。
初めてこの曲を聴いたときは、TRI.BEのRUB-A-DUM的なテンションかと思ったけど全く違った笑。TWICEのAlcohol-Freeも若干そっち系だったし、ラテンのノリがトレンドになるのかな?なんて思ったけど、まだまだ先の話みたい。
トラップを使わないスタイル
イ・スマンがプロデュースするようになってガールクラッシュに変わったと言ったが、本当にそうなのか?という気持ちもあった。So Whatに比べてWhy Not?はガルクラ色が弱くなったし、loonaverseの物語のために急にガルクラを辞めても不思議じゃない。ハスル復帰で物語が動くポイントとしては今回がぴったりだし。それに今回はプロデュースから離れている。なのでそういう考えも若干あった。しかし蓋を開けてみたらPTT (Paint The Town)はLOONA史上最高のガルクラっぷり。若手に部類されるアイドルたちは本当にガルクラが多いけど、LOONAが他のアイドルと違うところはトラップを使わないところ。
ここ数年のガルクラの曲といえばトラップを持ってくることが基本になっていて、ITZYは標準装備、今でこそ若干離れたがEVERGLOWはがっつりトラップでデビュー。キャリア的にLOONAと近くて人気のガルクラグループはトラップを取り入れるのが大好きだ。SMエンターテインメントの新人であるaespaだってそうだった。もちろんトラップ的なハイハットの感じとか若干は入っているけど、気づかないレベルのアクセント。そう考えるとしっかりした個性がLOONAのガルクラにはあるように思う。
Paintという言葉の意味
この話はもしかしたらかなり的外れになるかもしれないから、軽い気持ちで見てほしい。
今回のタイトルに入っている「Paint (ペイント)」という言葉にみなさんはどういったイメージがあるでしょうか?ほとんどの人が色を塗るといった意味合いでのペイントを想像すると思います。「町を塗る」つまり自分たちの色で染め上げるといった意味、ちょっと違うけどスプラトゥーンで色を塗って陣地を獲得するみたいな印象をタイトルから持ったかもしれない。ただ自分がこのタイトルを見たときに想像したことは全く違う意味でのPaintだった。
Photo by Wikipedia: 制限区域 (バスケットボール)
自分が想像した単語は「Paint Area」という意味でのペイント。先ほどちらっとNBAの話を出したことからもわかるように、K-Popの他に自分にはバスケの趣味もある。Paint Area(ペイントエリア)とは制限区域のことで、上の画像のピンク色の部分。3秒以上いるとダメで相手のボールになったりフリースローを与えることになる。過去も現在もこのエリアがものすごく重要で、現代のバスケではスリーポイントを打つことの重要性がめちゃくちゃ上がったのだけど、これはコートを広くしてペイントにアタックしやすくするという意味合いがかなり大きい。漫画のスラムダンクみたいな2021年のバスケでは通用しない時代でも、ペイントエリアというのは重要だった。
そんなこともあってバスケでは、ペイントエリアとかペイントアタックとか「Paint」という単語を使うことが結構ある。しかもPaintの後に続く単語も「The Town」と「Area」で似たような雰囲気がある。よってLOONAのPTTは「制限されたThe Town」みたいな感じかなと思った。この制限とは色を塗る的なイメージの延長で自分たちが支配したという意味での制限もあるし、制限された場所を自分たちが攻めるという意味での捉えることができる。バスケでもゴール下にドリブルで攻めていったりするのをペイントアタックっていうし。Eclipseのキムリプの場所が再び出てきたし、天井が低くなってたりすることから、あの場所の制限っぷりが増したようにも感じられた。だからこそ再び訪れたみたいな風にも捉えられるし。
まあぶっちゃけ外れている可能性の方が圧倒的に高いんだけど、自分はバスケのペイントエリア的な意味の延長でPTT (Paint The Town)というタイトルがある説に1票投じようと思う。もちろん白黒に色を加える的な意味ももちろんありで、ダブルミーニング的なもの。きっとバスケを知っている人だったら、そっちの方が近くね?とか思ってもらえるはず笑。
LOONAの"PTT (Paint the Town)"をApple Musicで
日本語バージョンも同日リリース
LOONAの"PTT(Paint The Town) [Japanese Ver.]"をApple Musicで
今月の少女が9月15日に日本デビューすることが決定した!ということで、まさかの「PTT(Paint The Town) [Japanese Ver.]」を同日リリース。1つのアルバムに韓国語と英語が入っていたり、後ほど日本語版を出すことはよくある話。だけど韓国語と日本語を同日リリース、しかも別々の作品として出しているのは本当に珍しいこと。ぶっちゃけこれだけで今月の少女のイルデが期待できる。
LOONA SPECIAL CLIP at MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless
色々あって約2年前に撮影した動画をこのタイミングで公開することになったが、しっかりプロモーション用の動画を日本で撮影したというのも好印象。ソロデビューのときからグループのプロモーションに信じられないぐらい力を入れているし、韓国でコンサートやファンミーティングを何回も開催している今月の少女。そういう背景があるので日本でもがっつりやってくれそうだ。
PTT(Paint The Town)Japanese Ver.がリリースになりました🎧
— loonatheworld_jp_official (@loonaJPofficial) June 28, 2021
配信リンクはこちらから☞ https://t.co/q9PL6Mj2G5
そして、LOONA(今月の少女)からコメントが到着しました!
皆さんたくさん聴いてください😉#이달의소녀 #LOONA
#今月の少女#loonatheworld_jp_official#PTTJPVer pic.twitter.com/WIqOmPiFNT
日本の公式アカウントが今回のカムバのためにアップした動画も個人的にかなりよかった。基本日本語で新曲を紹介するときってカンペを見ながらどういう曲か紹介するじゃん。韓国語で韓国語の新曲を紹介するときもそう。それに対してLOONAはタイトルと「聴いてねー!」と言うだけ笑。めちゃくちゃいいよね。
「聴いてねー!」って言われたから聴いてみたんだけど、日本語バージョンかなりいい。フレッシュな状態で韓国語版に引っ張られずに聴きたかったから、MVを見た直後に日本語版を連続して聴いてみた。日本語の発音もいいし、音楽としてもかなりスムーズ。しっかりビートにあっているので違和感なし。ちょくちょく韻も踏むので、韓国語の曲が日本語になった途端にリズム感が悪くなるという失敗もなし。歌詞もしっかり世界観が出ている。K-Popの日本語版って毛嫌いされがちだけど、今月の少女の場合はトップレベルでよかった印象を得た。スルーしている人がいたらぜひ聴いてみてほしい。
3. LOONA - WOW
PTT (Paint The Town)と同じくパフォーマンスが用意されており、B面のエース曲という立ち位置になっているWOW。先ほどのガルクラの雰囲気とは全く違った楽しい雰囲気で振り幅がすごい。
ニュージャックスウィング再び!
久しぶりにLOONAのニュージャックスウィングが登場だ!K-Popと相性がいいことで有名なニュージャックスウィングは様々なアイドルたちが今も昔も好んでいるが、LOONAも久しぶりに目立った楽曲で採用してきた。
LOONA/HeeJin, HyunJin - I'll Be There
LOONAの曲でいえばヒジンとヒョンジンのI'll Be Thereがニュージャックスウィングとして有名。個人的にも大好きで軸としてがっつりニュージャックスウィングを採用をしている
今回のWOWの場合はもっとキャッチーで取っ付き易くなっており、もっとK-Popらしい1曲に仕上がった。ニュージャックスウィングといえば跳ね上げた音が特徴で、それが最後まで続くスタイルが基本。逆を言えば最初から最後まで同じリズム感で音がなっているから、K-Popのような派手でビートが色々変わる曲を聴いている人だと飽きてしまうかもしれないということ。普通に音楽好きの人がI'll Be Thereを聴いたら何も思わないけど、K-Popしか聴いていない人が聴くとシンプルな印象になるのはそういった理由から。
なのでちょっとミュージカルっぽいテンションが入った元気なWOWは、誰でも楽しめるいいニュージャックスウィングの曲に仕上がっていると思う。ガルクラはそんなに好みじゃないかな?という人にはWOWをおすすめしたい。B面の曲っぽさはどうしてもあるが、タイトル曲に近い派手さもあるから何度も楽しんで聴けると思う。3分以下でサクッとしているのもいい。
4. LOONA - Be Honest
LOONAの"Be Honest"をApple Musicで
Be Honestってタイトルだし、正直言っていい?自分はSMエンターテインメントというか、少女時代をBe Honestにめちゃくちゃ感じた。ゴウォンの独特の歌声はLOONAをものすごく感じるけど、それ以外はもう少女時代とSMの香りがしかしない笑。ひと昔のK-Popっぽいスタイルってのも少女時代に引っ張られている部分だと思うけど。
ってなわけで今までのLOONAの曲の中でいちばんLOONAっぽくないと感じた。「ビョンギが〜」「イ・スマンが〜」と言った話ではなく、全てのLOONAの曲の中で異質というか、どのイメージとも当てはならない。こういうタイプのK-Popのグループだったっけ?みたいな。今回のLOONAがVer. 2.5的なフェーズにいるというのもものすごく感じた。いい曲か悪い曲かではなく、好みか好みじゃないかでいうと好みじゃない笑。Be Honestって言われてるから言ってもいいよね!
5. LOONA - Dance On My Own
LOONAの"Dance on My Own"をApple Musicで
PTT (Paint The Town)でトラップ使わないとか言いたけど、めちゃくちゃトラップな曲がやってきた。まあガルクラな曲じゃないからいいよね笑。
チルっぽい歌モノだけどビートはがっつりトラップを採用というのはK-Popの得意技。BLACKPINKのREALLYやBVNDITのChildrenといった曲がこのタイプに当てはまる。Dance On My Ownはもっと歌モノっぽいというか、エモラップと言われるようなヒップホップのジャンルからトラップの雰囲気を弱くした感じの方が近いかも。それをラップじゃなくて歌ったみたいな。
K-Popが好きというより、ヒップホップ好きでK-Pop好きの人がK-Popを感じる曲ってこういうのだと思う。トラップだけどトラップでは全くないところが。
6. LOONA - A Different Night
LOONAの"A Different Night"をApple Musicで
今回のアルバム[&]のバラード枠となるA Different Night。こういう直球のバラードってLOONA全体としての曲だと365ぐらいしかないので、好きな人にとってはハマる1曲だと思う。ガルクラの印象がどうしても強くなっているLOONAだが、ガルクラのグループとして今も見ていないのは収録曲の振り幅のおかげか?
7. LOONA - U R
ラストの歌モノはこういうのにしてくれよ!というのの代表例。韓国アイドルといえばアルバムの最後にバラードや歌モノを持ってくるのが義務付けされてるのか?というぐらい鉄板で、LOONAの[&]も例に漏れずそのノリ。個人的にK-Popにバラードは求めておらず、大好きなグループやそこそこってグループでも変わらない。先ほどのA Different Nightで曲に対する感想を全く書いていないことからもわかるだろう笑。これも曲が良い悪いの話ではなく、自分の好みの問題。これは実際にコンサートを言った場合でもそうだった。東京ドームでBLACKPINKを見たときもSTAYが始まったら水分補給タイムだなと思ったし笑。実際に見てそうなのだから、本人たちがいるというプラスの状況でもないのに聴くテンションになるわけがない。決して歌モノを聴かないというわけではない。じゃあどういう曲を聴くのかというと「U R」みたいなバラードよりだけどビートがそっちに振り切っていない曲だ。
U Rのボーカルに関してはバラードよりなのでA Different Nightとテンション的にはそこまで変わらない。では評価ががっつり分かれているポイントはどこなのか。それはビートでU Rはlofiを感じさせるチル系のビート。綺麗なメロディーにピアノの音とトラップ的なハイハットが同時に鳴る部分のバランス感。バラードベースだけど乗れるというのはめちゃくちゃいいよね。
最近「LEGGOですブログ」じゃなくて「ORBITですブログ」になっちゃってるのでメンツを保つためにもEXIDのMidnightを貼っておく笑。LOONAのU Rに比べるとテンション高めだけど、かなり近い位置にいる曲だと思う。U Rがいちばん好きだった!という人はぜひ聴いてみてね。多分気に入ってもらえるはず。
振り幅が[&]の最大の特徴?
LOONAの新しいアルバム[&]を全曲レビューしてきました。今回いちばん感じたのは曲の振り幅の広さだ。1曲目の&はインストなので省くとすると、
- PTT (Paint The Town): がっつりガールクラッシュ
- WOW: ニュージャックスウィング
- Be Honest: ある種新しい角度
- Dance On My Own: トラップ
- A Different Night: バラード
- U R: lofi
という風に結構幅のあるアルバムになっていた。ビョンギ時代もそうだし、イ・スマンになってからの2作もそうだけど、比較的近い雰囲気の曲がB面に多かった。このアルバムとしてのとっつきやすさは個人的に結構いいと思う。これだけ選択肢があったら高確率で好きな曲が見つかるし、アルバムとしても飽きることがない。まあ振り幅があるってことは好みじゃない曲が出てくる可能性も高いので、アルバム自体が私のマスターピース!みたいにはなりにくいと思うけど。
こうやって考えるとVer. 2.5感が凄かったなと思う。Ver. 1はビョンギ、Ver. 2はイ・スマン。今回は前回から若干引っ張られているけど、新しい雰囲気もあるといったところか。ビョンギ離脱後3作品目になるので、現在のスタイルが確立されるかな?と思ったけどガールクラッシュなのはPTTだけ。ぶっちゃけよくわかんなくなってきた。このブログって曲を聴きながら即興で感想を書いていってるんだけど、おそらく読み返したら内容もブレてるし、おかしなことを書いてるんじゃないかと思う笑。振り幅のあるアルバムだったから更にわからなくなった。
フェーズ的にも第2章を継続してんのかどうなのかわからない。ここら辺は考察している人に任せるとして、音楽的な特徴で考えるとどうなのだろうか。もう少し[&]やMVの意味などを調べてみる必要があると感じた。
他のアイドルにはないコンテンツしての面白さ
「ビョンギ懐古していても、イ・スマンの時代に変わったんだから仕方がない。しかも今回は更に次のバージョンだぞ。さっさと区切りをつけて今のLOONAも楽しもうぜ!」的なテンションで書き始めたくせに、結果迷子になって今回のブログを書き終えることになりそうな[&]のレビューでした。まあ色々言ってきたけどloonaverseとか世界観とか無視して、単純に音楽として聴いたら普通にいいアルバムなんだけどね笑。まあこうやって他のアイドルだと不必要な感情とか考えとか生まれるのがLOONAのいいところだと思っているので、ファンを楽しませるコンテンツとしてのLOONAの成熟度は今も昔もやっぱりすごい。
普通のアイドルだったら「新曲良かった!」「MVかっこいい!」みたいなノリばっかりで、誰がプロデュースしたとか深い部分にまで興味を持つ人の割合が圧倒的に少ないはず。こうやってブログを書いたり、ツイートしたり、考察をする人がいたり、賛否の意見が飛び交ったり、カムバック最高!だけで終わらないOrbitたちの関心の高さ。「LOONAっぽい」「LOONAっぽくない」って人によってめちゃくちゃ変わるし、あの時代じゃ絶対やっていないタイプの曲とかはもちろんあるけど地続きで見たり、あたらめて聴いてみたらしっくり来るし。こんなごちゃごちゃファンが意見を出し合ってるのLOONAぐらいでしょ。自分が今回書いたブログに全く賛同できない人とか、何言ってんじゃこいつ!みたいな人も絶対いるし。そんなことを本国の韓国じゃなく日本でも繰り広げられてるんだぜ。LOONAがメインストリームの仲間入りをして薄れてきたと思ってたけど、やっぱりLOONAはカルト的だ。
これで終了となります。最後に[&]の全体のリンクを貼っておきます。本当に振り幅があるのでPTTが好きだった人もそうじゃなかった人もチェックしてみてください。もちろん日本語版も忘れずに。伝わりにくいし変なこと言ってそうな気もするけど、最後まで読んでいただいてありがとうございました。ではまた!
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