LEGGOですブログ | K-POPを主観100%で語る

ヒップホップ好きが気づいた時にはK-Popに夢中になっていた件。

TWICEがPerfect Worldで魅せた女性の力強さ。ベテランになった今が過去一面白い!

それでもTWICEは止まらない

 

2015年10月20日。この日にミニアルバム「THE STORY BEGINS」をリリースし、ショーケースを行なったグループの名はTWICE(トゥワイス)。今では歴代の韓国アイドルの中でもトップクラスの存在に成長し、K-Popを聴かない人にも知られた存在となった。韓国だけでなく世界中のK-Popファンから愛され、現在の日本におけるK-Popブームの波を作ったのは彼女たちのおかげと言い切っていいだろう。

 

もう少しで7年目に突入する彼女たちは現役アイドルの中ではベテランの括りに入るだろう。それなのに新人の頃と変わらないペース、むしろ新人の頃よりもすごい勢いで活動をし続けている。2年程度で終了することが多い日本での活動も、2017年の本格スタートからこちらも勢いが衰えていない。コロナになったことで実際に日本に来て活動をすることは止まっているが、オンラインのイベントや新曲リリースは積極的。日本での音楽活動のみで考えても、一般的なJ-Popのアーティストよりも活動しているのではないだろうか。日本デビュー決定後、最初のイベントとなる東京タワーで行われたLINE LIVEの公開収録に行ったんだけど、日本でもTWICEが受けることはわかっていたが、こんなにも活動するグループになるなんて思ってもいなかった笑。

 

韓国と日本を一緒に考えると、2ヶ月に1回程度の新曲リリース。カムバックまで1年近くかかるアイドルが普通にいる韓国アイドル界で、この頻度というのはかなり異常だ。しかもこれをやっているのがTWICEというガールズグループのトップ層にいるベテランの1組というのが半端じゃない。

 

 

あまりにも活動していることで生じた問題というのはもちろんあり、数人のメンバーがお休みの期間に入ったこともあった。韓国、日本、台湾と出身地がバラバラだからこそ生まれた問題というのも初期のことからあったし、熱愛報道やアンチの問題など、他にもたくさんの出来事があった。しかし彼女たちは止まらない。出せば出すほどお金が稼げるのでビジネス的に止まれないというのもあるが、その勢いにしっかり乗り続けられる9人は本当にすごい。TWICEが好きな人も嫌いな人も、ONCEもそうじゃない人も、K-Popが好きな人であるならばナヨン、ジョンヨン、モモ、サナ、ジヒョ、ミナ、ダヒョン、チェヨン、ツウィの9人を尊敬するしかないだろう

 

 

そんな既に韓国アイドルのG.O.A.T.(Greatest of All Time)候補の1組であるTWICEが、7月28日にリリース予定の日本3rdアルバム「Perfect World」からリード曲のPerfect Worldを先行リリースした。韓国同様に日本での新曲もある時期を境にググッと「音楽的」になったTWICE。魅力がどんどん増してきている彼女たちの新曲をレビューしていこう。

 

 

 

 

 

 

TWICE - Perfect World

 

f:id:leggodesu:20210630103118j:plain

Photo by Twitter(@JYPETWICE_JAPAN)

 

先ほども書いたように今回はアルバム「Perfect World」からの先行リリース。最近のTWICEは先にシングルとして1曲公開するのが定番となっている。

 

 

先行シングルを出すことで生じるメリット

 

f:id:leggodesu:20210630185229j:plain

Photo by Twitter(@JYPETWICE)

 

前回の日本の新曲となるKura Kura、そしてその前のBETTERも先行配信としてMV付きの1曲を前もって公開していた。このように1つの作品を2つに分けることで得られるメリットは大きい。

 

以前は日本で新曲を出すときもがっつりプロモーションを行っていたが、現在はコロナ禍なのでなかなかそういうことをするのは難しい。対面のハイタッチ会もオンラインのイベントへと変化した。プロモーションを兼ねて来日してイベントをするわけではないので、日本用のスケジュールをがっつり抑えるというわけでもなくなった。以前に比べて日本人に向けたTWICEの供給が減ったことは確かである。

 

ではその限られたネタを効果的に届けるにはどうしたらいいか。それは元々は1つの作品であるものを、先行シングルとして1つ切り離すことで2つの作品のようなモノにすることだ。1ヶ月ぐらい差をつけて配信することで、2回カムバックしたような感覚になり供給量が増えたように見せかけることができる。またこうすることで毎月TWICEの新曲が出ているかのような雰囲気になるので、ONCEたちリスナー側も毎月の習慣として新曲を楽しむことができる。習慣になってしまえばリスナー側がスルーする確率も減る。YouTuberの動画を楽しみにしているのではなく、習慣になってしまっているから見るという人も多いはずだ。そういったヒカキンたちがしている戦略に近いものをTWICEがやっているように思えて仕方がない。

 

 

またTWICEのCDに特典として封入されているトレカ、これがハイタッチ会のチケットになるというスタイルをずっとやっており、オンラインがメインになった現在もCDを買って権利を得ようとするということは行われ続けている。イベントに参加できる可能性はたくさんCDを買う方が高いということはONCEにとっては周知の事実。つまりお金がいる。もし新曲出ます!とアナウンスが出た2週間後にCDが発売されたら?学生のONCEにとっても社会人のONCEにとっても大量に買うのはきついという人がほとんどだろう。ただそれよりも1ヶ月後でCDが発売されるとなったら?その頃にはお小遣いやバイト代、給料が手に入っている可能性が高い。カードの支払いの期日だって1ヶ月後に変わっている。つまりMVを先に公開しておいて、後からCDをリリースすればONCEがCDを購入する可能性も高くなっているし、一人あたりの単価も高くなっている確率が高い。ビジネス的な側面でもいい戦略に思える。

 

それに1ヶ月後のアルバムを出せば、既に新曲に飽きていた人ももう1回聴き直す可能性が出てくるので、ストリーミングやYouTubeの再生回数もまた回るだろう。K-Popでいうところのリパッケージ、洋楽でいうところのデラックス版が狙っている効果も生み出せるわけだ。そう考えるとこの先行配信作戦とTWICEの愛称はかなりいいものに思える。実際に効果が出ているから、定番の戦略になっているわけだろうし。

 

 

これまででいちばん?力強い女性像をTWICEが表現

 

 

今回のPerfect Worldの世界観はオペラやミュージカル、舞台女優といった方向のものからインスパイアを受けていると思える。ティーザーの写真やMVからもそういったものが伝わってくるはずだ。こういうものからインスパイアを受けたときの表現のパターンは様々で直球で華やかさ、または華やかさの裏にある孤独や困難、女性の強さ、男女の掛け合いなど結構定番だけどアーティストによって違う印象がある。ではPerfect Worldで表現したTWICEはどういうスタイルだったか?それは分かり易すぎるぐらいに女性の強さだった。

 

少しずつ崩れていく愛にも全く動じない強さを歌詞で表現、MVでも周りの状況に迷うことなく舞台上で演じきったTWICEの姿がある。ティーザーなどでも赤を多用しており、女性の力強さというものを様々な面から演出していた。そんな女性の力強さを表現したTWICEのPerfect World中でも特に力強かったのは、この曲のビートだろう

 

 

これまでのTWICEの曲の中にこんな力強い曲ってあった?と思ってしまうぐらいのビート。しかもよくあるガールクラッシュみたいにトラップを使って、低音も響かせてみたいなタイプではない。いわゆる「TWICEっぽくない」ビートで挑戦するわけではなく、TWICEらしい範囲内で最大限に力強くした印象だ。ヒップホップやトラップの要素を取り入れることでガールクラッシュを表現するのがここ数年のK-Popの定番だった。それにガールクラッシュな雰囲気を取り入れるグループ自体も増えており、今のK-Popはガールクラッシュかディスコやファンクの流れ系の2パターンしかないんじゃないの?ってぐらい偏っている。

 

そうなってくると個性を楽曲で表現するのは難しい。ガールクラッシュ的だったらライトなK-PopリスナーだとBLACKPINKかEVERGLOWみたいという感想しか出てこないだろう笑。ただTWICEのPerfect Worldはそんな心配一切なし。グループ史上最高レベルで力強い楽曲だけど、しっかりTWICEの曲に聴こえる!というかTWICEらしさしかない笑。まあこれはナヨンとジヒョが作り上げた歌声のイメージとか、ダヒョンとチェヨンのどうやったって可愛い印象になるラップとかの影響も大きいのだが。まあでもその影響を抜いて考えたとしてもやっぱりTWICEらしい。ベテランのなせる技ってこういうことだよね。日本の曲も出しまくっているからこそ、しっかり日本オリジナルもそうなっているってことですね。

 

 

ITZYデビューによって、挑戦的なスタイルへと変貌

 

 

ONCEはITZYの存在をどのように感じているのだろうか。ITZYのメンバーたちはデビュー前からメディア露出していたメンバーも多く、先輩のTWICEがめちゃくちゃ認知されていたこともあり、JYPということで勝手に注目も集まっていた。自分たち自身の力にプラスして、周りの環境も有利に働いたことでいきなり大人気。それ以降もデビューしたときのことが薄れてしまうぐらいの大成長、音楽的にも抜群でB面も最高。若手の枠でありながら既にスーパースターに近いランクに位置していると個人的には思っている。

 

 

ポップで可愛い系の先輩、ガールクラッシュでかっこいい系の後輩というアンバランスさ

 

そんなITZYのスタイルはデビュー当時から一貫してガールクラッシュだ。音楽のスタイル的にはいわゆるガールクラッシュとは違うものの、実はかなりトラップとかヒップホップのノリが強い。これらのジャンルは現代のガールクラッシュの定番なので、ITZYの楽曲もしっかりそういう部分を抑えていることになる。世間的には「마.피.아. In the morning」やアルバム「GUESS WHO」がITZYらしくないという声が多かったしYGみたいという意見もあったが、個人的には「は?何言ってんの?めちゃくちゃITZYらしい曲にアルバムじゃん!」と思っていたのは、そういう理由からである。

 

 

なぜTWICEのブログなのにITZYの話をしているかというと、このITZYのガールクラッシュというのがTWICEにも影響を与えているからだ。ITZYがデビューする前のTWICEといえば完全に可愛い系で王道の大衆アイドルという雰囲気、DALLAが出る前にTWICEがリリースしていた曲が「YES or YES」「Dance The Night Away」「What is Love?」であるということからもわかるだろう。

 

先輩がポップで可愛い雰囲気なのに、デビューしたばかりの後輩がガールクラッシュでかっこいい系というのは変な感じが若干する。そりゃ別々のグループなので自分たちの道を進めばいいとは思うが、一般的な目線で考えると引っかかる人は多いだろう。おそらくJYPエンターテイメントの裏方チームもそう思ったはずだ。このときからTWICEは明らかなスタイルチェンジを行なった。

 

 

FANCYで原点回帰をしつつもネクストステージへ

 

 

以前の印象を一新してかっこいい系で攻めてきたFANCY。ヘアメイクもぐっと大人っぽくなり、衣装もタイトでがっつりミニなスタイルへ。大人なセクシーさ、時々ギャルみたいな印象にFANCYのカムバックでチェンジして以降、今も大人っぽい雰囲気は継続している。同じ夏の曲でも最新のAlcohol-Freeと昔の作品を比べたら雰囲気の違いは伝わってくるだろう。これは実際に大人になったからそれに合わせたというものもちろんあるが、意図的にそうしている部分があるのは画面越しでも伝わってくる。メイクもファッションも音楽のスタイルも全てがそうなんだから。

 

さらにFANCYを作曲した人物を見ていきたい。この曲はブラック・アイド・ピルスンという人物がプロデュースしており、最近ではSTAYCのプロデュースをしていることで有名だ。このブラック・アイド・ピルスンという人物はTWICEとも大きな関わりがあり、彼らは「Like OHH-AHH」「CHEER UP」「TT」という初期三部作を作った人物なのだ。つまり次のフェーズに移ろうとしたTWICEに原点となる人物をあえて当てたという節がある。原点回帰しつつもビジュアル面と音楽性の両方で新しいTWICEを表現。これはTWICEの時代を考えるときにFANCY以降という括りで項目を作っても許されるレベルでの起点ではないだろうか。たまたまこの時期だったかもしれない。ただFANCYのカムバの数ヶ月前にITZYがデビューしていることは偶然だとは思えない。

 

 

より音楽的に挑戦するようになったTWICE

 

FANCYで見せた大人っぽさは単純にビジュアルをそうしただけではなかった。とにかくキャッチーでわかりやすい楽曲、いい意味で頭空っぽで聴けるのがTWICEの楽曲の特徴だった。だからこそ誰でも楽しむことができたので幅広い人に支持されていた。それに対してFANCY以降はキャッチーさは保ちつつも、以前のTWICEより明らかに「音楽的」になった。2stepのノリを入れたり、思いっきりレトロにしてみたり、ラテンのノリが入ったり、韓国アイドルの曲は根本にあるのはK-Pop、いやゆるポップスなのでそっちのジャンルをメインでやっているアーティストたちの音楽に比べると本格的とはもちろん言えないのだが、アイドルとして可能な範囲での冒険をしている。それでいて振り切ってしまうとTWICEらしい大衆感がなくなってしまうので自分たちらしさがなくなることになる。だからこそ柔軟に様々なジャンルを取り入れながらも誰でも楽しめる範囲で表現しているのだ。これは日本語の曲だって同じで、Breakthrough以降の楽曲はもっと本格的になっている。初期のJ-Popというか日本人好みに合わせていたスタイルからは程遠い作品ばかりだ。

 

個人的に初めてSIGNALを聴いたときはめちゃくちゃ食らった。今でもTWICEの曲の中でトップ3に入るお気に入り。しかし世間の評判はめちゃくちゃ低くて、駄作のイメージがある楽曲になっている。当時のTWICEは誰でも聴ける大衆さが最大の正義だったので、ちょっと挑戦的なスタイルを披露したら支持されなかったのだ。ただそれは過去の話。今のフェーズに入ったTWICEの挑戦的な楽曲は昔よりも明らかに支持する割合が増えたし、TWICEから離れていた人たちも再びチェックするようになってきた気がする。だからこそ今のTWICEは面白い。もっといろんな姿のTWICEを見せてほしいものだ。

 

 

 

 

 

このタイミングで最も面白いTWICEが見れている環境に感謝

 

ベテランの域に入ったら普通は個人の仕事を優先してカムバの頻度は落ちていく。それに固定客というものがいっぱいいるので、ぶっちゃけ適当に曲を出したとしてもある程度の売り上げは見込める。それなのに常に進化し続けているTWICE。自分はぶっちゃけるとLIKEYまではかなりハマっていたが、それ以降のTWICEには中だるみを感じていて、1作目からCDを買っているからという理由で買い続けてはいたものの大して聴いていなかった。しかしFANCY以降の姿勢を見ていると再び興味が湧いてきたし、こうしてTWICEのことをブログにして伝えようとしている。「K-POPを主観100%で語る」とブログのタイトルに入っているぐらいなので、本当に自分がハマったグループや曲しか紹介する気は無いし、嫌いな曲は普通に嫌いという。だってこれは個人ブログであって、韓国系の情報サイトではないのだから。興味ないことを興味ある風に書くこともしないし、お金になるわけでもないのに普通に時間の無駄である笑。

 

つまり何が言いたかったかというと、ここ数年のTWICEはマジで面白いということ!このタイミングの日本語の曲で謎に過去一で強い系持ってきてるんだぜ!やばいでしょ!ベテランなのに今がいちばん攻めてるって、そんなグループなかなかないよ。

 

 

 

今回のブログは以上です。最後にTWICEの新曲「Perfect World」のApple Musicのリンクを貼っておきます。MVを見るよりイヤホンなどで直接聴いた方が楽曲の力強さを感じることができるのでおすすめです。試したことがない人はぜひこの機会に!読んでいただいた方々、ありがとうございました。ではまた!

 

TWICEの"Perfect World"をApple Musicで

 

 

 

 

【LEGGOですブログ関連のSNS

 

・Twitter: @leggodesublog

ブログの最新情報やK-POPに関連するトピックを発信。筆者のK-POP垢的な一般的なツイッター要素もあり。

 

・Apple Music: @mbnp

筆者のApple Musicアカウント。K-POPを中心としたプレイリストを公開中。特定のアイドルのお気に入りの楽曲をプレイリストとして作成したものや年間ベストなど。