LEGGOですブログ | K-POPを主観100%で語る

ヒップホップ好きが気づいた時にはK-Popに夢中になっていた件。

YUKIKAとPat Lokが異色のコラボ。The Momentは踊れるレトロで名曲確定か?

レトロなスタイルが韓国の音楽を席巻

 

みなさんはNewtro(ニュートロ)という言葉をご存知だろうか。New(ニュー)とRetro(レトロ)という言葉を組み合わせた造語でレトロな音楽を現代的に解釈、懐かしさの中にも今っぽさがあることで若いリスナーには新鮮さを、大人なリスナーには当時の雰囲気を味あわせてくれる。音楽的なかっこよさにプラスして守備範囲の広さから幅広いリスナー、K-Popを普段聴かない層にまで刺さっている一大ジャンルとなっている。

 

2018から2019年にかけて韓国の音楽界で一気に広まることになり、2020年にはアイドルの曲にもがっつりその波が押し寄せてきた。単純に曲がかっこいいことにプラスして、元々レトロなスタイルが定期的に流行るアイドルとの相性も抜群だったことが大きな要因だろう。日本のシティポップやlofiといったジャンルが世界的に盛り上がっていたことも、K-Popがレトロなスタイルにトレンドが移行したこともスムーズに世界中のK-Popファンに支持されたことに影響を与えていると考えられる。

 

 

トレンドの移り変わりが激しいK-Popでも、これだけニュートロの流れが続いていることは個人的にも予想外だった。2020年いちばん広まったと思われるK-Popの曲「BTSのDynamite」もレトロなサウンドが特徴的。レトロの表現の仕方のトレンドの移り変わりというものはあったが、2021年でもシティポップやディスコ、ファンクといったスタイルの曲は大人気。まだまだこの流れは続きそうだ。

 

 

YUKIKA(ユキカ)というK-Popで大注目のレトロを軸としたアーティスト

 

 

そんなニュートロが流行っていた時期にデビューをした1人のアーティストがいる。彼女の名前はYUKIKA(ユキカ)。2019年にNEONでデビューした彼女はレトロ全開のスタイルでK-Popファンを魅了、2020年にリリースしたファーストアルバム「Soul Lady」は米国や英国など、8つの国や地域でiTunesK-Popチャート1位を獲得した。アイドルという立場ではないが、MonoTreeやDegipediががっつり絡んでいたことで、韓国アイドルのLOONAのファンであるOrbitたちからも支持されていたことも記憶にある。

 

LEGGOですブログ: 韓国シティポップ界の注目株YUKIKAのアルバム「Soul Lady」は必聴!

 

 

今ではK-Pop界のシティポップ女王といった印象すらある彼女だが、実は寺本來可(てらもとゆきか)という日本人だ。静岡出身の寺本來可は若い頃から雑誌「ニコラ」でモデルとしてデビュー。女優業や声優業も行なっていたが、学業に専念するために一時休業。その後芸能界に復帰した彼女は、2016年に発表された韓国で製作予定の「アイドルマスターシリーズ」のテレビドラマ版「THE IDOLM@STER.KR」のオーディションで唯一の日本人キャストに抜擢され、出演が決定した。韓国に活動の拠点が移った彼女は今では歌手として活動をしている。女優業や声優業をしていた流れから音楽のCDを日本でもリリースしていたが、YUKIKAとして韓国で音楽デビューするとはきっと思っていなかっただろう笑。

 

しかもこれの面白いところは日本人が韓国で韓国語を使ってシティポップを披露しているというところ。1970年後半から1980年代にかけて日本で流行したシティポップというジャンルを日本人韓国で表現、その曲の日本人である自分が聴いているのだから逆輸入みたいな変わった雰囲気になっている。

 

 

そんなYUKIKAは2020年末に新しい事務所「UBUNTUエンターテインメント」へ移籍した。ESTIMATEと共に作り上げたレトロスタイル、みんなが思う「ユキカ像」というものがあったので移籍したらスタイルは変わるの?という不安が一部のファンに生まれていたが、移籍後もレトロなスタイルを軸に音楽活動を行ってくれている。しかもかなりの勢いで楽曲制作を行っており、4月にリリースしたアルバム「timeabout,」以降も毎月何かしらをリリースしてくれている。

 

LEGGOですブログ: YUKIKAが「timeabout,」で魅せたスキルの幅。ただのレトロ歌手ではない!

 

 

そんな彼女が今回バンクーバー出身のPat Lokとコラボレーションを果たした。アルバム「timeabout,」ではレトロを軸にしながらも、普段のスタイルよりもキャッチーさを増した楽曲などが存在しており、いわゆる「シティポップのユキカちゃん」というファンのイメージをいい意味で裏切ってくれた。そんな彼女がPat LokというK-Popと関係ない人物とのコラボ、これは聴くしかないでしょ!というわけで、YUKIKAとPat Lokによる新曲「The Moment」を紹介しようと思う!

 

 

 

 

 

 

YUKIKA & Pat Lok - The Moment

 

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Screenshot: Youtube(Yukika & Pat Lok - 그라데이션 (The Moment) Official Mood Film)

 

先ほども言ったが、今回のThe Moment(그라데이션)はバンクーバー出身のアーティストであるPat Lokとのコラボレーション作品。ということでまず最初にPat Lokという人物について説明しておく必要がある。

 

 

Pat Lokってどんな人?

 

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Photo by Twitter(@PatLokMusic)

 

バンクーバー出身のPat Lok(パット・ローク)はR&B、ソウル、ハウスミュージックなどを融合させ愛と感動に溢れるクラブヒットミュージックを発信してきたアーティスト。日本に来日してパフォーマンスをした経験もある。

 

Pat Lokの「Corazón」をApple Musicで

 

 

Kitsuneに所属する唯一のカナダ人

 

韓国アイドルの着用していたり、カフェ部門である「Cafe Kitsune」が日本でも人気なので聞いたことがある人も多いのでは?と思うMaison Kitsune。名前の通りキツネのマークが特徴的なアイテムやParisianの文字が有名だ。自分も何点かKITSUNEのアイテムを持っている。ブランドの設立者はGildas Loaëcと黒木理也の2名。片方が日本人であることもあり、店内にはどこか日本を感じさせる要素が含まれていたりと、フランスのパリで設立されたブランドだが思っている以上に実は日本に近い存在だ。

 

ファッションやカフェ事業が有名なため、一般的にはあまり知られていないかもしれないが実は音楽部門にもかなり力を入れている。レーベルのコンピレーションアルバムである「Kitsuné Maison」シリーズは、後にシーンを代表するようになるアーティストを先取りで紹介することに成功し、音楽部門のKitsuneの名を知らしめた。そのKitsuneの音楽レーベルに所属しているのが今回YUKIKAとコラボをしたPat Lokである。

 

今回はCONECTDとの企画

 

 

今回はCONECTEDというDJやプロデューサー、アーティストを違ったジャンルや国のアーティストと繋げるレコードレーベルの企画の一環。韓国のアーティストとカナダのプロデューサーという異色の組み合わせが生まれたのは、こういった経緯からであった。

 

 

ベースは得意のレトロスタイル

 

 

コラボする2人の説明やプロジェクトの経緯も説明できたので、前置きが長くなりましたがYUKIKAとPat LokによるThe Momentを聴いていきましょう。

 

海外のプロデューサーが参加しているとはいえ、ビートはいつも通りレトロな雰囲気。そこにPat Lokのエッセンスが加えられており、レトロな雰囲気がありつつもハウスやダンス系のテンションも入っている。クラブミュージックに寄り添った人物がプロデュースしていることもあってかなり踊れる曲になっており、YUKIKAお得意の跳ね上げた音もシティポップやニュージャックスウィング的な従来の「ユキカ像」を保ちつつも、ダンスミュージック的な印象になっている。

 

 

海外のプロデューサーがK-Popを作ったのではなく、ビートにアーティストが乗っかったパターン

 

またK-Popの特徴であるいい意味での音のデカさ、ガツンとした聴きごたえみたいなものもなく、この言い方がしっくりくるかは謎だが実に洋楽的。わかりやすいビートチェンジもなく、韓国のK-Popのプロデューサーが作った曲とは違う印象になっている。

 

海外のプロデューサーがK-Popを作曲することはかなり多いが、最終的には韓国で作られて編曲などもされるので完成した曲がK-Popになっていることが多い。それにアイドルの事務所側もそうなることを期待して頼んでいるはずだし。ってかそうしなかったらK-Popじゃなくなっちゃう笑。

 

 

それに対して今回のThe MomentはK-Popの曲を作ったというよりは、海外のプロデューサーの曲にYUKIKAが乗っかったという印象を自分は得た。いい意味でK-Pop的ではなくクラブ感があり、ノリもいい意味で平坦。K-Popの曲を聴くときの「よし!もう少しでお気に入りのバースが来るぞ!」みたいな爆発待ちみたいなのはない。最初から最後まで基本的に同じテンションで楽しめる。ビートでサビを作るのではなく、ボーカルでサビを作るのはヒップホップや洋楽の特徴の1つと言えるだろう。

 

世界観的には普段のYUKIKA要素が感じられるのに、曲全体では新鮮さしかないThe Moment。マジでバチっと両者のスタイルがハマったと思う

 

 

 

 

 

2021年後半戦もK-Popが楽しみだ!という気分になれる1曲

 

YUKIKAとPat LokのThe Momentいかがでしたか?リリースされた日が7月1日ってのも憎いよね笑。

 

6月の末にLOONAが新曲リリース。ハスルが復帰したこともあり、結構テンション高めでカムバを待っていた。ここ最近のこのブログが完全に「LEGGOですブログ」ではなく「ORBITですブログ」になっていたことからもわかるだろう笑。2021年の前半戦を締めくくるちょうどいいタイミングにカムバしてくれた!なんて思ったりもした。そんなちょっと一旦落ち着きましょか!というテンションになったタイミングでYUKIKAが新曲リリース。やられたね笑。全然落ち着くタイミングなんかないじゃんか。

 

やっぱ相変わらずK-Popをガンガン聴いていくことに今年の後半戦もなるんだな!と思わせてくれることになったThe Moment。1発目からあたりの1曲を引けるなんてついてるよね。

 

 

 

今回のブログは以上です。最後に「YUKIKA & Pat Lok - The Moment」のApple Musicのリンクを貼っておくので、ぜひ聴いてみてください。ではまた!

 

YUKIKA & Pat Lokの"The Moment"をApple Musicで

 

 

 

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