ソミという人物の個性を新曲「DUMB DUMB」を通じて再確認した件

DUMB DUMBでソミが1年振りにカムバック

 

ソミが遂に帰ってくる!

 

JYPエンターテインメント在籍時は高い人気と知名度を誇っていながら、アイドルとしてデビューすることなく終わったソミ。JYPとの単独契約解消後はYGエンターテインメントの傘下であるTHE BLACK LABELと契約をした。THE BLACK LABELといえばYGのプロデューサーであるTEDDYとKRUSHが2015年に立ち上げたレコードレーベルで、プロデューサーやアーティスト、モデルなどが所属している。

 

THE BLACK LABELが行なっている仕事の中でいちばん有名なのはBLACKPINKの楽曲制作だろう。セレーナ・ゴメスのような客演を迎えるときは外部の人物を裏方に迎え入れることもあるが、基本的にBLACKPINKの全ての曲を作っているのはTHE BLACK LABELに所属するプロデューサー陣だ。彼女たちが「5人目、6人目のBLACKPINKのメンバー」とTeddyたちのことを表現することからも、表に立つアーティストと裏方のプロデューサーという一般的な位置関係を超えたレベルの密接な関係性であることが伺える。

 

  

ソミがTHE BLACK LABELに所属することで生まれた「アイドル」と「アーティスト」という2つの側面

 

そんな裏方がメイン、言わば職人集団的な印象のTHE BLACK LABELにソミが所属したことはかなりのサプライズだった。ソミのキャラクターはいわゆる王道の韓国アイドルとは少し違った印象があるが、それでもやはり「I.O.Iのセンターの子」という印象があるので職業はアイドルだと思っている。ただよく考えてみると所属していた事務所からアイドルとしてデビューしたことはない。そんな立場の彼女がYGではなくTHE BLACK LABELに所属したこと、つまりアイドルがいないレーベルと契約したことでソミはアイドルというよりもアーティスト的な立ち位置で音楽活動をしていくの?と自分は思っていた。

 

ソロデビューの経験がない人物としては、他とは比べ物にならないレベルで知名度があったソミが2019年6月13日に1stデジタルシングル「BIRTHDAY」で遂にソロデビュー。彼女のこれまでのキャリアを知っているK-Popファンが世界中にいることから、デビュー曲はもちろん注目された。そんなソミならカムバックをどんどんしても大丈夫な知名度だし、再生回数やストリーミングの最低限の見込みもデビューしたばかりの新人アイドルとは比べ物にならないほと高い水準だろう。ただ彼女が所属している事務所はYGエンターテインメント傘下のTHE BLACK LABEL。楽曲のクオリティやブランディングにかなり力を入れており、一般的な事務所の一般的なアイドルのようにサクッとカムバックすることはなかった。やはり事務所の方針はアイドルというよりもアーティスト的な側面を強くしようとしているっぽい。次のカムバックは2020年7月22日と約1年後だった。

 

 

そして今回のカムバックは2021年8月2日ということで再び1年が経過。ソミがソロデビューしてから今までの間に若手で生きのいいグループもたくさん現れ、JYPエンターテインメントに所属し続けていたらソミがメンバー入りする予定だったITZYの活躍は半端じゃない。若手でありながらK-Popのスーパースターたちの仲間入りを果たそうとしている。番組に出たりするといわゆる韓国アイドル的な側面も感じるものの、活動のベースとしてはアーティスト寄りなソミ。

 

自分としてもアイドルとして見てはいるものの、明らかに他のアイドルたちとは打ち出し方が違っている現状。SIXTEENの頃から知っている身としてはぶっちゃけこの感じで大丈夫?と若干思ってしまっている部分もある。ただ前回のカムバのときはソミのリアリティ番組「I AM SOMI」も公開していたし、アイドル的なコンテンツもあるのでどう評価していいかわからない笑。他のK-Popのアイドルやアーティストで例えになる人が全くいないので、ソミはソミって言うしかない稀有な存在になっている。

 

LEGGOですブログ: ソミのリアリティ番組「I AM SOMI」を見て、時の流れの速さを感じた

 

 

そういった意味でも他の人のカムバよりも気になる存在であるソミが新曲「DUMB DUMB」をリリース、今回はそちらをレビューしていこうと思う

 

 

 

 

 

 

ソミに対するイメージってどんな感じ?

 

アイドルだけど一般的なアイドルとは少し立ち位置が違う、でもアーティストかと聞かれると違うとも言える!という個人的に凄くふわふわしたイメージになってしまっているソミ。先ほどTHE BLACK LABELに入ったことで生まれたソミの印象を述べたので、せっかくだから新曲「DUMB DUMB」のレビューに入る前に聞いてみたいことがある。それはソミに対するイメージについて。

 

2015年のSIXTEENで韓国アイドルの卵として公の場に姿を現したソミは当時中学生だった。両親は韓国人の母とオランダ系カナダ人の父ということでハーフであるソミは若くて幼い見た目ではあったものの、一般的なアジア人とは少し違った。特にPRODUCE 101で合格し、I.O.Iのメンバーとして活動していくにつれアジア以外の血の要素が肉体的にも現れ、I.O.Iのメンバーでいちばん若かったのにも関わらず、顔や体型を含めた全体のビジュアルはトップクラスで大人っぽかった。おそらくソミのことを知らない人がI.O.Iを見たらセンターが最年少だとは思わないだろう。

 

Unnnis(オンニズ)のときでさえ高校生だったソミだが、今ではお酒を飲んでいい年齢になった。ここでふと思ったのが「ソミという人物を知ったタイミングによって、彼女に対するイメージってかなり違ってくるんじゃね?」ということ。一般的なアイドルのキャリアと全く違うのですでに様々なフェーズがある上に、中学生からスタートしていたので成長期の過程を全てメディア露出しているので、ソミを初めて見たときのビジュアルでのイメージもタイミングによってかなり変わってくると思うわけ。

 

 

なのでソミに対する自分のイメージなどを書いて、このブログを読んでくれているみなさんとのズレをチェックしてみたい。自分はこういう風にソミのことを見ています的なものになるので「私とは違うな!」とか「そういえばそうかも!」みたいな感じで楽しんでもらえたらと思う。

 

 

元祖サバイバル番組系アイドル(SIXTEEN、PRODUCE 101)

 

チョン・ソミという人物は2015年5月にスタートしたTWICEのメンバーを決めたJYPエンターテインメントによる公開オーディション番組「SIXTEEN」に 練習生として登場。合格間違いなしか?と当時ファンたちは思っていたがまさかの脱落、2001年3月9日生まれと若く中学生だったソミに対して、パク・ジニョン(J.Y. Park)は「SIXTEENのときのソミはまだ浅漬けのキムチで、もう少し熟成させれば美味しいキムチになるだろうと思った」と語っていた。

 

そんなソミが新しく始まるサバイバル番組「PRODUCE 101」に出演。常に上位をキープし、最終的には1位でI.O.Iのメンバーになった。今でこそMnetのようなテレビ局がアイドルを作るというスタイルは定番のものとなりプデュ自体も大人気コンテンツになったが、PRODUCE 101が放送された当時はかなり珍しいものだった。SIXTEENのような特定の事務所の練習生たちが戦うパターンはあったものの、公開オーディションとして各事務所の練習生たちが集められるパターンの火付け役はやっぱりソミが出演したプデュだろう。またソミのように複数のサバイバル番組を経験した人物も今では多く、現fromis_9のジウォンのようにソミと同じくSIXTEENで落選して他の番組で受かった人物もいる。ただやはりこの再挑戦で合格した最初の例的なポジションにいるソミの「元祖サバイバル番組系アイドル」というイメージが消えることはないだろう。それぐらいサバイバル番組におけるアイコニックな存在だ。

 

 

というわけでソミの立ち位置的な意味ではこの元祖サバイバル番組系アイドルをいう印象が自分の中でいちばん大きい。どうしても2つの番組を引っ括めたイメージになっている。TWICEのツイッターがエイプリルフールのときにメンバー一覧にソミの名前を入れるという遊びをしていた過去もあるし、初登場がTWICE関連なので「SIXTEENに出演していた子」というイメージの人もいるだろうし、センターを務めていたのでガチ勢だった人は「I.O.Iのセンター」というイメージの人もいるだろう。自分もI.O.Iのセンターとしての記憶の方が圧倒的に残っているが、どうしても2つまとまった印象になっている。なのですでにこの段階でソミに対するイメージに3つの種類に分かれてしまう。どちらかの番組だけチェックしていたとか、両方ともチェックしていたとか、I.O.Iになってから好きになったとかも影響してくるし。やっぱソミってかなり特殊な立ち位置だよね。

 

 

若い韓国アイドルの象徴?

 

初期の頃からソミのことを注目していた人は「すごく若い韓国アイドル」という印象も強いのではないだろうか。先ほどから述べているが初登場は中学生だったし、I.O.Iのマンネで活動終了時でもまだ高校生だった。プデュのようなサバイバル系の番組が増えたことで練習生の段階からフォーカスされることが当たり前になり、以前のK-Popに比べると若い人物を見かける機会も圧倒的に増えた。またK-Pop自体の人気も上昇したことで、以前に比べマイナー事務所の活躍のチャンスも増え、練習生期間10年みたいな人物も減って若い年齢でもデビューすることも多くなった。それにグループに所属する人数の平均もかなり増えたことにより、昔なら別のグループにしてそうな練習生たちを1つにまとめる機会も多くなり、グループ間での年齢の幅も以前より大きくなった気がする。なので「知っているK-Popアイドルの平均年齢」が5年前などに比べると低くなっただろう。

 

それにTWICEよりも前の世代の韓国アイドル、AOAやEXID、HELLOVENUSといったグループは大人っぽくてセクシーなスタイルを売りにしていた。そういったグループが世代交代によって急激に減ったことにより、実際の年齢ではなく印象論でも若々しい感じのアイドルが増えたことも大きい。そんな絶妙なタイミングで登場したソミの若いという印象はK-Popファンにかなりのインパクトを与えた。

 

2000年代に生まれたアイドルの第一人者

 

「2001年生まれ」という言葉のインパクトは本当に大きかった。今でこそグループのほとんどが2000年以降に生まれたみたいなパターンもあるが、当時ではかなりのレア。I.O.Iのメンバーでさえソミ以外に2000年以降に生まれたアイドルはいなかった。I.O.Iの活動が終了した後に始まった「PRODUCE 101 シーズン2」から生まれたWanna Oneでさえ、2000年以降に生まれた人物は3人だけ。ソミがWanna Oneのメンバーだったとしても下から2番目になる。こう考えるとソミはもう1つ、もしくはもう2つ下となるグループに参加していても普通にあり得るということになる。TWICEのメンバーになる可能性があった人物だが、ITZYとしてデビューしていたとしても最年長ではない。

 

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Photo by Instagram(@somsomi0309)

 

IZ*ONEなどがきっかけで、ここ数年でK-Popをチェックするようになった人からすると、綺麗で大人っぽい女の子のような印象のソミで出会っている可能性が高いが、TWICE日本デビューやそれ以前ぐらいからK-Popを聴いている人からするとソミは若いアイドルの象徴となっている人も多いはずだ。

 

 

「いつからK-Popが好きか」「いつソミを知ったのか」によってイメージが全く変わってくる存在

 

こう考えるとソミってめちゃくちゃ面白いよね。ソミ自身のキャラクターは最初から変わっていないのに、ファン側のイメージって時期によってかなり違うものになるんだぜ!

 

いちばん記憶に残っているのはやっぱりプデュからのI.O.Iという人がいちばん多いだろうけど、初登場かつ世間に最初に与えたインパクトで考えるとSIXTEENだし、韓国アイドルに興味はないけど韓国バラエティは好きという人の場合はお姉さんのスラムダンク2からのUnniesの流れだろう。韓国ドラマ好きな人だったらアイドルドラマ工作団からの花道だけ歩こうの流れかもしれない。ここ数年でK-Popにハマった人だと、ソミはJYPではなくYG関連の事務所に所属していただろう。アイドルや音楽には興味がないけど、ファッションやメイクが好きという人は綺麗でかっこいい系の現在のソミを注目しているはずだ。ソミを特に追ってないK-PopファンだとI.O.Iまでの流れしか知らないだろう。

 

 

このように「いつからK-Popが好きか」「いつソミを知ったのか」によってイメージがバラバラになるのがソミという存在。やはりソミはソミという言葉でしかまとめられない気がする笑。個人的には若いアイドルの象徴という印象は現在だと特になくなったので1つだけに絞ると「元祖サバイバル番組系アイドル」がいちばん強い。過去の番組を振り返るよりもTHE BLACK LABELに入ってからのソミを見る機会の方が圧倒的に多いので、その印象も薄れてきてはいるがまだまだ強い。流石にこのレベルではないけどマイケル・ジョーダンはシカゴブルズの選手というイメージで、最後はワシントンウィザーズの選手だったことや現在のシャーロットホーネッツのオーナーという事実は少し忘れがちというものに近い気がする。

 

成長期によって見た目も変化、ファッションやメイクという部分でのビジュアルもI.O.IとTHE BLACK LABEL加入後では全く違う。ソミの軸は何も変わっていないのに。過去ではなく今を見ろ!という意見は一旦置いておいて、みなさんはどの時期のソミがいちばん印象に残っていますか?マジで「いつからK-Popが好きか」「いつソミを知ったのか」によってバラけると思うんだよね。

 

 

 

 

 

SOMI - DUMB DUMB

 

 

新曲と関係ない部分が長くなりましたが、DUMB DUMBを聴いていこうと思います!今回はシングルということで1曲のみ。1年ぶりのカムバで1曲というのは寂しい気はしますが、雑に曲を量産せずに1つの楽曲をしっかり作り込むというのはYGやTHE BLACK LABELのスタイルなのでまあ仕方がない。

 

 

プロデュースはTEDDYたちTHE BLACK LABELのメンバーたち

 

DUMB DUMBはTEDDYにDanny Chung、24、R.Tee、Dominsukといつも通りのTHE BLACK LABELのメンバーたち。BLACKPINKとTHE BLACK LABELに所属するメンバーたちの曲は大体この人たちで構成されているということで、ソミもデビュー当時から裏方の変化は入れ替わりぐらいでずっと一緒。

 

作詞にはソミも参加

 

前作のWhat You Waiting Forに引き続き、作詞にはソミ自身の参加。以前には作曲に参加したこともあるので裏方業にも積極的。ソロデビューの段階からこんなことができるのはJYPを離れたことの1つのメリットだろう。

 

 

カムバに向けて徐々に公開されていくアートワーク

 

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Photo by Twitter(@somi_official_)

 

今回の新曲のアートワークはこんな切り貼り系のデザインで可愛いけど、まあ特別か?と聞かれたらそんなことはない。ただカムバ当日に向けてのティーザーの写真の公開の仕方が面白かった。

 

 

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Photo by Twitter(@somi_official_)

 

このように最初はシンプルなものだったのだが、ティーザーの写真が公開されていくにつれてソミの数もどんどん増加。最終的にDUMB DUMBのアートワークの形になったのだ。この徐々に切り貼られる写真が増えていって、当日に完成!というシステムはカムバックに向けて徐々に上がっていくファンのテンションと比例していて楽しかった。少しずつ砂が落ちていき、ゼロになったら終了という砂時計と真逆のシステム。少しずつ貯まっていって、満タンになったらスタートという楽しい遊びでした。

 

 

90年代や00年代のファッションやギャル系のノリの波

 

アートワークやMVを見てもわかるように90年代や00年代のファッション、その時代のギャル系のノリのテンションがDUMB DUMBでも採用されている。数年前から90年代ファッションは脚光を浴び出しており、最近では00年代の流れにまで入ってきた。今で言うところのインフルエンサー的な立ち位置に00年代にいたパリス・ヒルトンのような人物が大人気だ。

 

ファッション好きの中ではかなりアツいブームに既になっていたが、2021年になってK-Popでも本格的にこの流れが入ってきている。Red VelvetジョイがリリースしたHelloのアートワークや少女時代テヨンのWeekendもこっちのノリだった。BLACKPINKのジェニなどは私服でもこっち系のノリのアイテムを結構着ている。

 

K-Popでは最近80年代のレトロなスタイルの音楽、ニュートロに部類されるようなものがアイドルでも流行っているが、ファッション的には次の時代へ移行してきている。この勢いのまま今年の後半のアイドルたちはファッション的にも音楽的にもトレンドが移行していくのか?個人的にはかなり気になっているポイントだ。

 

 

出ました!鉄板のハイスクール系MV

 

 

ファッションが90年代後半から00年代のテンションだったこともあり、その流れからかブリトニー・スピアーズの...Baby One More Time的なハイスクール系のMVになっていた。教室や食堂に主人公と友達がいて、アメフトとかそっち系のスポーツしているスクールカーストの上位にいそうな男の子が出てきて、、、みたいなもう鉄板の中の鉄板。gleeとハービー人形的なノリも。K-Popだけでなくアメリカでもずっと採用されてきているポップスの大定番。ヒップホップなど他のジャンルでも自分たちなりの解釈でハイスクール系のMVネタは使われている。マジでブリトニー・スピアーズの...Baby One More Timeは偉大だと感じさせられる。

 

 

THE BLACK LABELは韓国産のポップスに夢中?

 

曲のスタイルはイントロ部分からポップス感が強めで、すごく雑にいっちゃうと洋楽的な感じ。BLACKPINKのLovesick Girlsとは曲のスタイルとしては全く似ていないけど、アメリカのポップスを感じさせる雰囲気があるという点ではDUMB DUMBと同じ。ロゼのOn The Groundなんかもそう。それを単純に取り入れるのではなく昇華し、韓国というか自分たちのスタイルに作り上げる。K-Popは韓国のポップスってことだけど、それとはまた違ったポップスの雰囲気がある。

 

このバランス感は他の女性韓国アイドルはやっていないので、うまくハマれば今後もっと上がってくるかもしれない。BTSのポップスとはまた違った特徴があるというのも大きな強み。

 

元々持っていたソミの楽曲のスタイル

 

しかもソミの場合はソロデビューのときからこっち系のジャンルだ。YG傘下のレーベルに入ったということでヒップホップ系の曲を出すかな?と思ったら、全く違うスタイルでデビューしたソミ。当時は自分の予想していたスタイルと全く違ってずっこけたけど、2作目、3作目とリリースされてこれがソミのスタイルなんだな!としっかり自分の中で定着した。この感じがなかなか受け入れられない人も結構多いと思うけど、ソミの曲って基本的に噛めば噛むほどのスルメ系の曲ばっかりで、気づいたら結構好きになってるんだよね。ってなわけで今回もブレずに自分のスタイルの曲を出したのは個人的にかなりよかった。

 

 

王道とは少しずらしてコンパクトに登場するトラップビート

 

ポップス感が強くてYG傘下なのにヒップホップ色がない的な話をしたけど、DUMB DUMBではがっつりトラップビートに変化する部分がある。ただソミの場合は結構特徴的。

 

K-Popでアクセントとしてトラップを採用すること自体は結構あるが、ラップパートとしてがっつり持ってくる場合以外は2番の最初に来る場合が多い。特にちょろっと変化させる場合ではなく、ビートをしっかり変える場合は特に多い。もしくはサビ前の溜めの部分。それに対して今回の場合は2番の最初ではなく、4小節歌った後と若干ずらしている。しかもトラップビートの部分自体の4小節しかない。このすごくコンパクトなラップパートも王道とはちょっとずれた位置にあることですごく目立っていて、いいアクセントになっている。韓国アイドル特有のわかりやすいドカンとした元気っぽさが曲にないので、一般的なK-Popに比べると盛り上がりが少なく感じてしまいそうだが、こういう細かいポイントがあるので飽きずに聴くことができる。

 

しかも曲自体も2分半しかないので全てがコンパクト。無駄なくバチっと終わるのでいい意味であっさりしていて個人的には好き。曲が短いからストリーミングの再生回数も稼げるしね!

 

 

 

 

 

ソミはソミ

 

脱線した話も多くなりましたが、ソミの新曲「DUMB DUMB」のレビューは以上です。ものすごく雑に新曲の感想をまとめるとポップスって感じになる。曲のスタイルはもちろんのことながら、ハイスクール感満載のMVだってそう。ポップスって大衆的ってことだから、00年代のパリス・ヒルトン系ギャル的ノリのファッションだって服好き以外にも認知され始めてきたってことは大衆的ってことだし。そういう風に考えるとものすごいポップスなんだよね。

 

でもこれってよく考えるとTHE BLACK LABELからソミがデビューしたときからこのノリだった。それにPRODUCE 101やI.O.Iのときも立ち位置的には一般人も巻き込んだK-Popというポップスって感じだったし。キャラクターは一緒だけど、時期によってイメージ違うんじゃね?的な話をしていたけど、こうして振り返ってみると最初のソミの印象から同じということがわかった。やっぱりソミはソミって表現がしっくりくる。実はブランディングの鬼?なんて思ったカムバでした。

 

 

 

今回のブログは以上です。最後にApple Musicのリンクを貼っておきます。自分も経験があるけどソミの曲は最初微妙だと思っても、じわじわ上がってくる可能性がかなり高いのでのんびり聴くのがおすすめなので、DUMB DUMBが刺さった人もそうでない人もぜひ。次回のブログで会いましょう。ではまた!

 

SOMIの"DUMB DUMB"をApple Musicで

 

 

 

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