今月の少女として走り出したLOONAがHULA HOOPで新たなページを開く!

遂にLOONA(今月の少女)が日本デビュー

 

やっとこの時がやってきた。2021年9月15日にLOONA(今月の少女)が日本デビューを果たした。BlockBerry Creativeという聞いたこともない事務所からデビューした彼女たちは、韓国アイドルの常識である「グループ>ユニット>ソロ」という展開の仕方とは真逆の「ソロ>ユニット>グループ」という手法を採用。まずは1人ずつソロ曲でデビューさせ、人数が溜まったらユニット。それを繰り返していき、最終的に1人目のメンバーであるヒジンがデビューした2年後にグループとしてやっとデビューした。LOONAは韓国語で이달의 소녀(イダレソニョ)と言うが、これを日本語にしたのが今月の少女。毎月のように1人ずつソロデビューさせていった手法とリンクしたものが、そのままグループ名となっているわけだ。

 

日本のメディアでは今月の少女(LOONA)と表記されていることが多い。すでに彼女たちのことを知っている人からすると、イダレソニョやルーナという呼び方に慣れていると思うが、個人的に今月の少女という呼び方がかなり好き。少女時代みたいに一般的には日本語読みの方が知られているグループもいるわけだし、今月の少女が浸透しないかな?と思ってる。まあこのブログは元々LOONAのことを知っている人やK-Popファンがメインで見てくれていると思うので、基本的にはLOONAで行くけど笑。

 

 

そんなLOONAが日本に向けて最初のアナウンスをしたのが2020年3月10日。この動画がアップされた直後はOrbit Japanが作られたりと色々あったのだが、目立ったアップデートはほとんどなし。Orbit的にも若干忘れかけた存在になった約1年後に2019年に来日した際の映像とともに日本デビューのアナウンスがやっと行われた。ファンは2019年の謎の来日を知っているので、やっと日の目を見たことに感動、というかやっとか!という気持ちになっただろう。デビューが遅くなった裏には企業間のいざこざなどがあったわけだが、ここでは省略しておく。

 

 

元々日本と関わりがあったLOONA

 

今回やっと日本デビューをしたわけだが、LOONAと日本の初めての関わりは2016年にまで遡る。ソロ曲のMV等を世界の様々な国で撮影するという、小規模な事務所なのに大手よりもプロモーションにお金をかけるということを行なっていたBlockBerry Creative。その時代、2人目の今月の少女としてデビューしたヒョンジンの撮影の舞台が日本だった。

 

ヒョンジンのタイトル曲であるAround You、そして1人目としてデビューしていたヒジンを客演に迎えたI'll Be Thereの2曲のMVを日本で撮影。K-Popファンとしてはお馴染み、LOONAも日本にやってくることになったらイベントをする可能性が高い渋谷のタワレコが背景に登場する。その他にも渋谷、原宿、表参道という東京に住んでいる人だったら知っている場所がかなり登場する。そのあたりで遊ぶ機会がある人だと調べなくても街中のシーンのロケーションのほぼ全てがわかるレベルで。わざと古いビデオっぽい雰囲気にしたMVとニュージャックスウィングを軸にしたレトロなスタイル、そして見慣れた東京の風景が見事にマッチしていて、LOONAのMVの中でもトップクラスで好き。曲自体のトップクラスで好きなので個人的な趣味でヒョンジンのメインであるAround Youではなく、I'll Be Thereを紹介した笑。

 

 

またヒジンはMVの撮影とは別に、2019年チュウと一緒に番組撮影のために来日している。都内のあらゆる場所を観光していたのだが、先ほどのI'll Be Thereとかなり近い場所にも訪れていたりする。2019年の当時謎だった来日は12人全員で来ていたし、そんなわけでLOONAのメンバーとしていちばん日本に馴染みがあるのはヒジンかもしれない。

 

LEGGOですブログ: 【前編】Orbit Japan発足記念!LOONAの東京ツアーを解説するブログ

 

 

初めて関わりを持ってから約5年も経っているLOONAと日本の関係。当時は日本はもちろん、韓国でも無名のアイドルだった。というか2016年から活動してたの?と思う人もいるだろう。自分だって2016年からチェックしていたわけではないし。でもこの歴史を知っているとやっと本格的に上陸する感が出て、より一層日本デビューを楽しめそうな気がする。

 

 

というわけで今回は遂に日本デビューを果たした今月の少女のシングル「HULA HOOP / StarSeed ~カクセイ~」を紹介していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

LOONA - HULA HOOP / StarSeed ~カクセイ~

 

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Photo by Twitter(@loonaJPofficial)

 

日本だけでなく韓国でも色々ゴタゴタしたものの、遂にLOONA(今月の少女)がイルデを果たした。もちろんコロナ禍なのでイルデの合わせた来日プロモーション等はなく、CD販売以外は基本ネットを介したコンテンツの配信となっている。14日にはSHOWROOMでオンライントークイベントを開催、今後は抽選でCD購入者向けのイベント等を企画している。

 

今作はシングルで日本オリジナル曲が2曲とPTT (Paint The Town)の日本語バージョン、そしてイルデ曲であるHULA HOOPのリミックス版が収録されている。MV等は現在公開されていないのでApple Musicのリンクを紹介の中心にしていき、フルを貼っていかないのはご了承を。ちなみにiTunesのチャートで世界23の国と地域で1位を獲得。やはりLOONAはiTunesチャートが強い。

もちろんYouTubeで映像が公開されたら、いつも通り貼っておきます。

 

 

1. LOONA - HULA HOOP

 

LOONAの"HULA HOOP"をApple Musicで

 

1曲目は今回のタイトル曲であるHULA HOOP。

 

作曲は最近LOONAと仕事をしまくっているRYAN S. JHUN(ライアンジョン)

 

 

 

今回LOONAのHULA HOOPを作曲したのはビョンギ期、イスマン期を終えた現在のフェーズでがっつり手を組んでいるRYAN S. JHUN(ライアンジョン)が担当。アルバム[&]では&、PTT (Paint The Town)、WOW、Be Honestに参加、今月の3日にはLOONAとライアンジョンの名義でNot Friendsをリリースしたばかりだった。韓国で数多くの曲を手がけ、注目されている作曲家が日本でもプロデュースしてくれているのはかなりアツい。

 

LEGGOですブログ: 【LOONA】PTTや[&]に対する議論をした時点であなたはもう堕ちている

 

LEGGOですブログ:  LOONAとライアンジョンによるNot Friendsがイダレ史上最高にヒップホップしてた件

 

 

TWICEのようがグループでも言える現象だが、ここ数年の韓国アイドルの日本オリジナル曲がどんどんK-Popのスタイルに近づいてきた。これはK-Popを日本語にしたというわけではなく、J-Popや日本のリスナーに向けたわかりやすいアイドル曲にするのではなく、いわゆるキャッチーだけどしっかり攻めているという韓国アイドルの特性を持ってきたという感じだ。なのでHULA HOOPも日本のアイドル的なビートではなく、ライアンジョン的な解釈となっている。

 

PTT(Paint The Town)はガールクラッシュ、Not Friendsはゴリゴリのヒップホップ、そしてHULA HOOPは爽やかなスピード感と2曲とはまた違ったスタイルで表現してきた。LOONAもライアンジョンも幅が広い。

 

 

作詞はAKIRAが担当

 

J-Popに詳しいわけではないので残念ながら自分は知らない人だったのだが、AKIRAという人物が作詞を担当している。多分この人が今月の少女を担当したAKIRAさんっぽい人のウィキペディアがあったのでリンク貼っておきます。違う方だったら修正しますので、ご存知の方がいらっしゃいましたらコメント欄やTwitter(@leggodesublog)で連絡いただけたら幸いです。

 

Wikipedia: AKIRA(PALM DRIVE)

 

 

まさにフラフープ!永遠にリピートして聴けるスピード感

 

フラフープといえば輪の中に入った人が腰などを振って回転させるための輪。その回り続けるスピード感がビートにも反映されていて、K-Popらしい唐突なビートチェンジなどはなく、最初から最後まで同じテンションで楽しむことができる。この爽やかさなスピード感が軸となっているので耳が疲れることもなく、フラフープのようにリピートしてガンガン聴き続けることができる。純粋音楽のスタイルとしてのキャッチー、聴きやすいという意味でのキャッチー、うん!強いよね。

 

キャッチーだけど細かい部分はハードなK-Pop寄り

 

 

爽やかで聴きやすい楽曲だが、細かい部分の音は結構K-Pop的というかハードな部分が結構ある。それが単純でシンプルな1曲に仕上げていない要因だろう。低音が響いているわけではないのに軽くない、そして爽やかなスピード感という意味でSHINeeのViewを思い出した。ちなみにこの曲の作曲にもライアンジョンが関わっている。

 

 

昔のLOONAを思い出させてくれる

 

イスマン期以降のタイトル曲は基本ガールクラッシュな雰囲気がベースとなっていたが、イルデの曲ではカラフルなビジュアルと同様に可愛いスタイルを披露してくれた。先ほど貼ったビジュアルの円が綺麗な丸ではないことにお気づきだろうか。多分だけど、これってフラフープを壁とかに貼ってるんだと思う。だから綺麗な円じゃないってこと。そしてそこにダブルAサイドとなる2曲目のStarSeed ~カクセイ~が持つ可愛らしさがプラスされたのがこのビジュアルなのかな?と思う。

 

つまりビジュアルにまでフラフープを使ってるってことは、まさにこの雰囲気がテーマのまんまってこと。そりゃ黒や白、もしくは強い色みたいなガールクラッシュな最近のLOONAとは違う雰囲気になるよね。こういう感じってソロやユニット時代、そしてグループデビューの初期の頃にまで振り返らないとなかったと思う。

 

強いて言うならyyxyのlove4evaだが

 

 

HULA HOOPを聴いて昔のLOONAを一瞬思い出したのだが、ぴったりな例というものはない。強いて言うならyyxyのlove4evaが可愛いテンションでスピード感があり、ハードさもあるということで近いテンションなのかと思うが、聴き比べてしまうと全く違う。他にもチェリのLove Cherry MotionやLOONAのHi Highが比較的近い気がするが、やはりこれらも全く違う。

 

 

LOONA(今月の少女)の新たなページを開く楽曲

 

ビョンギの時代にあった可愛らしい雰囲気のLOONAを思い出させてくれるものの、やはり別のフェーズにいることを実感させてくれるHULA HOOP。「LOONA(今月の少女)の新たなページを開く楽曲」とアナウンスされている通り、過去のどの曲にも当てはまらない1曲に仕上がった。

 

もちろん昔ながらのLOONAが好きなOrbitにも響くものがある。自分の最近のLOONAの曲より、今月の少女の曲の方が好きだ。そんなことを言っているが、実は作曲している人は同一人物。歌詞は新しい人だが日本語なのでこの場では無視するとすると、最近のLOONAと今月の少女は完全に地続きである。なのにこれほどまでに曲から受ける印象が違う。そう考えると、新たなページを開くと言った公式のアナウンスがいちばんしっくりくる表現だろう。

 

 

主観で語るブログと言っておきながら、HULA HOOPのまとめが公式からもろ引っ張ってくるのはあれだが、これに勝る表現がないように感じたので仕方がない笑。シンプルに曲かっこいいし。loonaverseの世界観は自分の専門外なので、今回の立ち位置がどうなっていくのかとかは現段階で調べてないけど、韓国側の要素を入れつつ日本では新たなスタイルを見せた音楽に合わせて、上手いことお話を合わせてほしい。そうすればこういった楽曲を今後の新曲でも楽しめるってことでしょ!そうすればHULA HOOPが好みじゃない人も韓国と日本では違うと割り切れるだろうし。

 

 

2. LOONA - StarSeed ~カクセイ~

 

LOONAの"StarSeed 〜カクセイ〜"をApple Musicで

 

2曲目のStarSeed ~カクセイ~もタイトル曲という立ち位置になっている。そんなこともあって、こちらでも有名人たちを裏方として招いている。

 

 

作曲はクボナオキが担当

 

StarSeed~カクセイ~ではSILENT SIRENの楽曲をプロデュースしていることで有名なクボナオキが作曲を担当。普段はいわゆるJ-Popの楽曲を作っている人物が作る韓国アイドルということで、どのようなスタイルに仕上がるか楽しみだった。

 

 

作詞にはSILENT SIRENのすぅが登場

 

 

作詞はすぅが担当したということでメインの裏方はSILENT SIREN周りで固められた。今回の作詞について本人がツイッターでコメントをしていたのでツイートを埋め込んでおきます。LOONAはOrbitたちのレベルは高いのに、事務所自体のSNSコンテンツが結構弱い印象なのでTikTokなどを意識するというK-Popだけに限らず、世界的には当たり前のことを意識しているのはかなり大きな一歩。アメリカのゴリゴリのラッパーだってSNSマーケティングを意識しまくってるのに、K-Popという韓国のポップなアイドルが力を入れないのはおかしな話。

 

 

コーラスには純情のアフィリアの雨森セラが参加

 

 

事前の公式アナウンスには登場していなかったが、コーラスには純情のアフィリアの雨森セラが参加していることが判明した。アフィリア・グループという飲食店の有名なキャストたちが集まって2008年にアフィリア・サーガ・イーストとしてアイドルデビュー。その後改名が繰り返され、現在の純情のアフィリアへ。今回LOONAのStarSeed ~カクセイ~に参加した雨森セラは六本木店に所属、2017年に純情のアフィリアに加入した。

 

バックコーラスって「実はこの人が参加してたの?」とか「そんなところから引っ張ってきたの?」みたいなことは世界中であるけど、流石に今回のことは驚いた笑。まず今月の少女って12人もいるのに外部からコーラスを引っ張ってきている点、しかもそれが純情のアフィリアのメンバーという点。全員が韓国人だからバックコーラスで日本人を連れてきて、言語によって生まれる弱い部分をなくそうというのはわかる。アイドルつながりだし、いわゆるJ-Popのメンバーたちによって作られた曲なので自然というのもわかる。だけどそこがLOONAとつながるなんて誰が想像していた?かなり面白くなってきてるぞ。

 

 

イントロから可愛さ100%な今月の少女

 

StarSeed~カクセイ~を初めて再生した瞬間から感じる圧倒的可愛さ、LOONAの楽曲ではこれほど振り切った楽曲というものはなかった。この可愛らしさは今月の少女オリジナルなものだろう。今回の日本デビューで使用されたキービジュアルのカラフルな服装から受ける印象にぴったりだ。

 

韓国アイドルやK-Popらしい可愛い楽曲というよりは日本のアイドルっぽい雰囲気が強い1曲で、J-Popっぽい要素もかなり感じるけど、2番のサビ前など後半になるとK-Popに通じる音も聴こえてくる。なので韓国のアイドルが日本のアイドルっぽい曲を出したという感覚になれる。Orbit的にはLOONAらしくない楽曲なのでどういった印象を受けたかは知らないが、個人的にはかなり好印象で、HULA HOOPと同じレベルでかなり好き。ってか普段J-Popをあまり聴かない自分としてはかなり入りやすい出来上がりとなっている。

 

 

ヨジンがの声がStarSeed~カクセイ~にハマりまくり

 

最近の音楽というのはトレンドやストリーミングが主流ということなど、様々な容認によって曲の時間というのは3分ちょっとが基本となっている。そのためLOONAのような大所帯のグループではサビを担当する人とそれ以外の人で、歌う時間の差というものはどうしても開いてしまう。特に今回のイルデの曲ではビビがかなりそれの影響を受けている。自分としては音楽的に平等にするのは不可能だし、する必要もないと思っているので割り切って聴く事ができるが、引っかかる人がいても全く不思議じゃない。しかもアイドルなので普通の歌手よりこういう意見は多く出ることだろう。

 

 

ただ与えられた時間やパートが少しでも目立つアイドルというのは存在する。例えばTWICEのDance The Night Awayでのモモ。彼女は歌が上手くないなど言われがちだし、担当しても基本はダンスなので歌を売りにしているわけではないのだが、Dance The Night Awayではモモのパートがいちばんじゃない?というぐらい作戦がハマりまくっている。ライトなファンでも声で判断ができるぐらい特徴的な声、そして歌い方に変化を持たせたパート、びっくりするぐらい曲にアクセントを与えている。単純に歌っただけでも特徴があるのに、それを最大限に生かしてきたのがこのDance The Night Awayだ。

 

 

この歌っただけでアクセントをもたらす事ができる人物をLOONAで担当しているのが、ヨジンとゴウォンだと個人的に思っている。それぐらい彼女たちの歌声は特徴的でわかりやすい。そして今回StarSeed~カクセイ~ではヨジンの個性が100%生かされていた。LOONA史上最高クラスに可愛い系に振り切った楽曲に、これでもかというぐらいハマるヨジンの可愛い歌声。Okay!という合いの手でさえ効果的に感じる。またヨジンの担当しているパートの歌詞も特徴的で、いい意味でバカっぽい単純な言葉と可愛い雰囲気が完全にマッチしており、StarSeed~カクセイ~も面白さが倍増した。

 

 

「超 超 チョアヨ」「チンチャ ケンチャナ」という韓国語入門みたいな歌詞が生み出すアクセント

 

日本語と英語に加えて、韓国語も登場するStarSeed~カクセイ~の歌詞だが、その韓国語がチョアヨ、チンチャ、ケンチャナと、韓国語が全くわからない日本人でも韓国アイドルの動画を見ているうちに勝手に覚えてしまっているレベルの単語のみだ。この韓国語がわからない人物が知っている知識を振り絞って、歌詞に登場させたみたいな単語たちが本当にいい味を出している。SILENT SIRENのすぅ恐るべし!

 

特に「超 超 チョアヨ」という明らかに日本人が作った歌詞、韻を踏んだというよりもダジャレに感じる言葉がいい意味でバカっぽくストレート、ヨジンの可愛い歌声とのマッチが半端じゃない。「チンチャ ケンチャナ」の方も韻を踏んだとは言えないが、それに近い感覚なので「超 超 チョアヨ」みたいなライトさがあって面白い。こちらの歌詞もヨジンが担当しており、大車輪の活躍をしているのだ。

 

韓国語の楽曲でもアクセント的な使い方をされることのあるヨジンだが、今作では「ヨジンといえばLOONAのマンネ。そのマンネがダジャレっぽい可愛い韓国語を歌っている」というバックボーン込みの面白さ、深みというものがある。ヨジンのキャラクター的にもぴったりだし。

 

 

しかも「超 超 チョアヨ」なんて日本人のOrbitだったら活用する場面めちゃくちゃあるじゃん。例えばツイッターでLOONAの可愛い写真や動画とともに超超チョアヨ。引用リツイートに超超チョアヨ。ヨジンが髪型を変えてOrbitたちのSNSが盛り上がってたときがあったけど、あのときなんて超超チョアヨの絶好的な使用例だった。このように面白い言葉を日本人のOrbitに与えてくれたのもStarSeed~カクセイ~の持つ大きな意味だと思う。みんな使いたくなってきたでしょ笑。

 

 

3. LOONA - PTT(Paint The Town) [Japanese Ver.]

 

LOONAの"PTT(Paint The Town) [Japanese Ver.]"をApple Musicで

 

このPTT (Paint The Town)の日本語バージョンに関しては、アルバム[&]がリリースされた際のブログで韓国語の方をレビューしているので今回はパス。

 

LEGGOですブログ: 【LOONA】PTTや[&]に対する議論をした時点であなたはもう堕ちている

 

 

4. LOONA - HULA HOOP (City Pop Ver.)

 

LOONAの"HULA HOOP (City Pop Ver.)"をApple Musicで

 

最後はボーナス的な感じでHULA HOOPのリミックスが挿入されている。

 

 

日本生まれのシティポップを日本オリジナル曲のリミックスに

 

HULA HOOPのリミックスは軸はオリジナルの雰囲気は残しつつも、ビートのメインとなる部分をがっつりシティポップ風にした作品。ボーカルの印象や細かい音の雰囲気は引き継がれているので、いわゆるシティポップの曲より音のインパクトが強くうるさい。よってシティポップらしいチルっぽさは皆無だが、これはこれでかっこよく仕上がっている。また哀愁さが増した事で自分の推しであるキムリプの存在感が倍増。こういう歌モノっぽさを感じるビートとキムリプの声の相性はEclipseの頃から抜きに出たものを感じる。

 

 

楽曲の雰囲気以外にもこのリミックスでは注目すべき点がある。それはCity Pop Ver.であるということ。韓国ではニュートロが流行って以降、シティポップを感じる楽曲もかなり増えており、YUKIKAのようなアーティストだけでなく、アイドルたちも採用するようになった。K-Popだけでなく、シティポップやlofiのようなレトロな雰囲気が世界的に流行っているということもあるので、このリミックスはそういうトレンドを意識したものだと考えてしまいそうだが、実はもう1歩踏み込んだ作品だと思っている。それはシティポップというジャンルの発祥地の地が日本であるということだ。

 

 

シティポップとは1970年代後半から80年代にかけて日本でリリースされ流行したジャンルで、起源はなんと日本にある。そんな国でデビューするにあたって、リミックスの曲としてシティポップというスタイルをセレクトしたこと。そこにLOONAの心意気というものを感じた。

 

詳しい発言は忘れてしまったけど、かなり昔にBIGBANGのG-DRAGONが「何故日本語バージョンをリリースするの?」と聞かれた際に「日本で活動するのだから日本語バージョンを作るのは当たり前。それがリスペクトだ」的なことを発言していた。それを聞くまで日本語バージョンいらなくね?派だった自分だけど、日本人K-Popファンとしてリスペクトから生まれた日本語バージョンはシンプルに楽しもうと思うようになった。まあ今では当たり前になっているので、そういう考えでリリースされているとは思えないが笑。このときのG-DRAGONに近いものをHULA HOOPのシティポップバージョンから感じた。MonoTreeがいた時代だったら、そんなことは感じなかっただろう。だって彼らはシティポップのようなスタイルを積極的に採用しているから。ビョンギだって同じようなノリがある。

 

ただ現在の新たなフェーズのLOONAが日本にルーツのあるシティポップリミックスを出したのは、その国で活動することに対するリスペクトから生まれたのでは?と思えてくる。これはファンだからいいように捉えているだけかもしれないが、そういう風に考えられる時点で今月の少女最高!と言えるのだ。なので自分はこの曲のかっこよさとかそういう部分よりも、このリミックスを作ったという出来事自体からの方が感じるものが大きい1曲でした。

 

 

 

 

 

今月の少女としてのスタイルを披露したLOONAのイルデ

 

 

LOONA(今月の少女)のシングル「HULA HOOP / StarSeed ~カクセイ~」のレビューは以上となります。日本オリジナルの2曲は本国では見せたことがないスタイル、そしてリミックスはシティポップと完全にLOONAではなく、今月の少女としてのスタイルを披露してきたと感じさせてくれた。LOONAというグループはloonaverseという大きな世界観の軸があるため、他のアイドルみたいに単純にイルデをしました!という感じではファンが引っかかってしまう可能性がある。世界観が確立させているからこその弊害。

 

とりあえず楽曲としては韓国の作品と通じる部分はあるものの、ざっくりとした印象としては全く違う。日本ではloonaverseは完全に無視するのか、別の世界線とするのか、それともストーリーをしっかりリンクさせるのか、単純に日本での活動が楽しみな上に他のアイドルでは絶対に生まれない面白ポイントがあるLOONAはやはり強い。それにシンプルに曲がかなり良かったのはマジで嬉しい。

 

韓国と日本での上手なスタイルの違いと見せ方、楽曲の持つ意味、ここ数年で日本デビューした韓国アイドルの中でトップクラスの発進だと思う。

 

 

 

楽曲のデジタル配信やイベント等はすでに始まってますが、CDのリリースは10月20日です。その日まではまだまだアクティブな活動が見れると思うので、これからも今月の少女のチェックを忘れずに!最後に「HULA HOOP / StarSeed ~カクセイ~」全体のApple Musicのリンクを貼っておきます。ぜひ聴いてみてください。ではまた!

 

LOONAの「HULA HOOP / StarSeed ~カクセイ~ - EP」をApple Musicで

 

 

 

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