【1月K-POP】Kep1erにイェナ、2022年も新人アイドルたちの躍動が止まらない!!!

2022年もトレンド継続?それとも新たな風が吹くか?

 

2021年のIZ*ONEが活動を終了し、MAMAMOOとRed Velvetは7年目になったりと女性アイドルのトップ層たちに動きがではじめた一方で、aepsaやSTAYCの本格的な対等にIVEの登場など下からの勢いも半端じゃなかった。2023年のような少し先の未来にメインを張っていそうなアイドルたちが存在感を示した年として、重要な1年間になりそうな雰囲気だ。

 

女性アイドルはもちろんのことながら、男性アイドルも少し様子が変わりはじめており、BTSK-Popからポップスの歌手へ変貌。韓国人としてプライドを持ってやっているし、K-Popの枠に含まれてはいるものの、実際行っている活動は世界のポップスターといった雰囲気で、バックストリートボーイズやワン・ダイレクションといったポップスのボーイズグループの系譜の方が近い。2021年にBTSのファンになった人がK-Popも好きで詳しいか?と聞かれると「ノー」と答える人も多いだろう。そういうこともあって現在の男性韓国アイドルのトップは客観的かつピュアな意味でのK-Popというのであれば、NCTがトップであるという風に答える人がいても不思議じゃないし、現に自分はBTSの現在の立ち位置を述べたのちに「トップはNCTである」と答える。SEVENTEENも半端じゃなく強いけど、自分の中ではもうベテラン枠って感じ。トップかどうかみたいな枠じゃないというか。

 

 

アイドルの勢力図という意味でのK-Popはものすごく刺激的な1年間であったが、音楽的には若干マンネリ化してきたという印象がある。自分は女性グループの方が楽曲的に好みのものが圧倒的に多いのでそちらにフォーカスして書くが、ファンクやディスコ系のレトロスタイルが流行り過ぎた。BTSが海外で受けた煽りもあり、もうすぐ7年目を迎えるTWICEが一旦の終了ポイントへ向けてお金を稼ぐために誰でも聴けるトレンドのスタイルを行うのは理解できる。K-Popは結局のところ大衆向けだしアイドルなので、音楽好きじゃない人がほとんどだ。なのでとりあえずトレンドに走るというのもわかる。レトロは5年に1回は流行っている印象なので自然な流れというのもわかる。ただ過去のトレンドに比べて、あまりにも流行りすぎなのだ。しかも元々はK-Popのアイドル以外の部分、アーティスト枠の人たちの中でニュートロ(New + Retro)いうものが流行ってからの流れので、聴いている期間も結構長い。

 

大きすぎるトレンドとは言ったがその中でも変化はしっかりあって、全てが同じ曲に聴こえるということは決してない。オーバーユーズド(overused)状態になった今でも斬新でかっこいい曲はある。ただ自分は基本的にこのトレンドには飽きている。Lovelyzや初期のGFRIENDみたいなシンプルに可愛くてフレッシュな印象のアイドルたちが消え、個性的でスタイルを全面的に提案してくるグループ(音楽に詳しくない人からするとトンチキ枠に全てなっちゃうようなアイドル)が増えまくっているのも人によってはファンクやディスコ系のレトロスタイルと同じように感じるかもしれないが自分は別にトンチキに聴こえないし、提案する音楽のスタイル自体がバラバラなので、トレンドのように飽きることは一切ない。というか10年代前半のBrown Eyed Girls、2NE1、f(x)、4MINUTEがいてBrave Brothersやシンサドンホレンイがプロデュースした曲が席巻していた時期なんかも今と特に変わらない。少女時代やmiss Aも癖があるので、今をトンチキというのであればこのアイドルたちもトンチキでつまらないと言わなければ道理が合わない。現代のK-Popをトンチキだらけと言う人はシンプルに現代の音楽に対応できていないだけだとぶっちゃけ思っている。ジャンルはみんなバラバラというのが最大のポイント。

 

 

ってなわけで流れがディスの方向に行きかけていたが話を戻そう笑。そんなわけで「トンチキと言われるアイドルが増えた」という言葉の本当の意味合いは「自分たちのスタイルで戦うアイドルが増えた」ということだと思っている。そんなわけで2020年からトレンドだったファンクやディスコ系のレトロスタイルは減ってきているものの、今もまだ根強いというのは事実。曲の好き嫌いの前に飽きたという感情が先に出る自分としては、レトロ自体はそのままいいから違う提案をして欲しいと思っているし、ハードルが上がりまくっている。ただこれは個人の意見であって、実際とギャップがあることはわかっている。主観100%で語るとブログのタイトルにも書いてあるから書ける話であって、みんなにいい顔をする系のYouTuberとかだったら叩かれる話だろう笑。

 

そんな気持ちで迎えた2022年最初の1ヶ月、今年もトレンドは継続するのか?それとも新しい提案をするアイドル、もしくは新人たちが新しい風を起こしてくれるのか?そういう感情を持ったまま楽しんだ1月のお気に入りK-Popを一気にご紹介!

 

 

 

 

このブログでは新曲が全てリリースされた後で一気に振り返るというスタイルを採用しているので、1月の曲紹介は2月に行うというものになっている。なのでギリギリ締め切りは間に合っているのだが、どう考えたって遅い笑。実は2021年自体を振り返るブログを作っているのだが、想像をサクッと超えるレベルで時間がかかっていて、今も完成していない。1月の曲紹介前にリリースした方が自然な流れになるので先にしたかったのだが、未だに編集中で粘っていたために1月の曲紹介がギリギリの日になってしまった。すみません。なのでちょっと古い話になっているのだが、復習感覚で1月のK-Pop紹介を楽しんでもらえたらと思います。2月の新曲は早め頑張る!

 

 

 

1月のおすすめK-Pop

 

紹介する順番はリリース順で、同日の場合はABC順。

 

 

GOT the beat - Step Back

 

 

SMエンターテイメントが提案するスーパーガールズグループ、SuperMの女性版であるGOT the beatが遂に登場。BoA大先輩を筆頭に少女時代、Red Velvet、aespaとSMに所属する女性アイドル出身者たちをとにかく集めたオールスターチーム。テヨン、スルギ、カリナと各グループでいちばん好きな人物が参加しているということで気になる存在ではあった。ただやはりというか、SuperMに対する感想とほぼ同じで話題先行型の印象は拭えない。

 

イントロがMeek Millを思い出させてくれる系だったのでヒップホップ色強めかな?と最初は思ったが、よくあるスケール大きい系のK-Popでメンバーの豪華さとイントロの壮大さに比べると、曲のインパクトは弱い印象。ただ歌詞も結構強い系なので、韓国語が理解できるK-Popファンだったらビートがいい意味でマイナスになってバランスがすごくいいかも。自分のターンがやってくるまで顔を隠す演出はドキドキ感が増えてよかった。

 

SMエンターテインメントという7年目の壁を迎え、メンバーが脱退したとしてもグループ自体は結構キープできているというアイドルと会社の信頼感と資金力。SM的には売れていないグループでもK-Pop界で考えると売れているグループしかいない、知名度という点では最高クラスのアイドルたちをキープできているからこそのオールスターチームなので、ファンとしては楽しいしありがたい気持ちしかない。ただStep Backを感情論抜きでレビューすると、オールスターチームのパフォーマンスを見るのは楽しいが早い段階で満足してしまった。スポーツだってシーズンに1回しかオールスターをやらないし、オリンピックや世界選手権みたいなのも基本は4年に1回。たまにしかオールスターが集まらないから楽しいのであって、1ヶ月間ずっと映像を見続けたいかと言われると「ノー」と答えてしまう。シンプルに曲がめちゃくちゃ好みとかだったら話は別なのだが。なので自分は数回あったパフォーマンスの機会をチェック、イヤホンを通じて5回ぐらい聴いて終了となった。

 

 

ただSMエンターテインメントだからこそ実現可能なオールスターチームであるGOT the beatをチェックしなくてもいい理由は全くないし、aespa付近からK-Popに興味を持ったような層には他の全てのメンバーが誰?って感じだろうし、Step Backをきっかけに存在を知ったアイドルもいるだろう。新たなK-Popファンにとってはカタログ的な役割も果たしてくれるので、1月のおすすめ新曲という枠からStep Backを外す理由が見つからないというのも事実だ。ってことでみんなチェックしてみてね!

 

GOT the beatの"Step Back"をApple Musicで

 

 

Kep1er - WA DA DA

 

 

2021年に放送された「Girls Planet 999」というサバイバル番組から登場したグループ。ガルプラという略称で親しまれ、日本のK-Popファンも結構な数が見ていた印象だ。ただ自分はサバイバル番組というコンテンツ自体に全く興味がないので、もちろんガルプラも全く見ていない。誰が出場するかチェックしたのと、SNSに流れてきたものを見ただけ。なので自分が知っているKep1erがデビューした1月3日時点での知識や感想はこれ。

 

  • CLCとCherry Bulletが参加している。両者とも結構いいのに不遇なイメージしかないので報われて欲しい
  • JYPの練習生としてメディア露出も意外とあった日本人(マシロ)が参加している
  • Kōki(コウキ, 木村拓哉の娘)のクールな印象を全て可愛い系に振った顔と自分の中で話題だったBustersのイェソが参加している。マイナーグループだったから知られていないだけでメインストリームでも通用すると思っていたから、イェソは絶対受かる
  • 有名な男性アイドルの妹が合格したみたいだが、その流れや実際の態度の影響で既にアンチがめちゃくちゃいるらしい。ウケる

 

というものだけだった。Cherry Bullet勢は残念だったがCLCのユジンはメンバー入りしたし、一般的には無名だけど知っている枠のマシロとイェソは合格したので、こう考えると結構自分の理想に近かったのかもしれない。ただそんなことを吹き飛ばすぐらいバヒエ周りのリアクションが自分のSNSに届いていた。

 

番組を見ていないので言うのはおかしな話だが、ファンの意見とそれに関する情報を調べた感じ、全てが賛成できる雰囲気ではなかった。誰かの妹ということで合格すること自体は悪くない、というかこの件で悪者を決めるのであれば投票したファンたちだ。NBAのオールスターでGOT7のベンベンがプッシュしたことでウィギンズが選ばれた問題が最近あったが、これもあえて悪を選ぶとしたら投票したファンということになる。ベンベンとゴールデンステイトの関係を考えればツイートしたのはチーム側のビジネス的な戦略もあったし、ウィギンス自体も悪くない。逆にそういう事例が起こることで不正がないことを証明することもできる。なのでバヒエがメンバー入りしたのは自然な流れだ。ただそういうバックボーンで合格したメンバーの態度があれだったらアンチが集まるのは自然な流れだし、どう考えたって想像できたことなのでバヒエがあの感じだったのは彼女が悪いし、運営も言い聞かせて止めるべきだった。アンチの気持ちはめちゃくちゃ理解できる。

 

ただ自分の推しが落ちた腹いせに「楽してバヒエは選ばれたんでしょマインド」になっている人はシンプルに気持ち悪い笑。サセン問題とか誹謗中傷が原因で自殺に至るアイドルもいる業界、他の趣味のジャンルのファンよりK-Popはそういった点にセンシティブであるというのがわかりきっているくせして、自分のそっちのクソサイドに入っていく人々。自分の推しがされたら怒ることを他人の推しにはしていくスタイル。そんな人は韓国アイドルとか関係なく、現実世界でもクソ野郎なのは間違いない。

 

韓国アイドルってスポーツ選手ばりにファンが専門家みたいになる傾向がある。誰のダンスが上手いとか、あっちのアイドルが上とか、歌が上手いとか、その道のプロでもない一般人がそういう話をする。このブログでは個人のスキルを比較することは一切していないし、自分の好みを軸に話しているが、やはり誰々がトップ層みたいなことを書いているので比較はしている。なので誰々のダンスが下手とかいうことをツイッターでつぶやくこと自体は何も思わない。スポーツを解説している人より解説されている人の方がうまいことからも分かる通り、こういった状態はごく自然である。ただ粗を探して無心で叩きまくる人と、客観的に比較する人は全くの別物。このバヒエに関しても粗があったらとにかく叩くみたいな人が結構いた印象。そんなわけでKep1erのファンの印象はめちゃくちゃ低かった。もちろんそんなクソ層はごく一部で、ほとんどのファンが真っ当な人たちというのはわかっているし、Kep1ian自体の印象が悪いわけではない。ただ何事も目立った人たちが印象の軸になりがちというのはよくある話。シンプルに新人アイドルの1組としてkep1erを楽しみにしていた自分のWA DA DAリリース日までの印象はバヒエ周りの出来事の印象が強すぎてかなり悪かった。

 

 

と曲に関係のない前置きが長くなってしまうぐらい引っかかっているグループのKep1erがデビュー、いざ蓋を開けてみるととんでもないレベルの当たりアルバム。マイナスなイメージは一旦全て忘れた。いわゆるピュアな意味でのデビュー曲であるSee The Light、WA DA DA、MVSKは全てがかっこいい。See The Lightはイントロ曲としても1つの曲としても抜群で、これほど高揚感のある1曲目というのは滅多にない。MVSKのBPM以上に感じるスピード感、疾走感の演出がマジで上手い。サビの始まりで一旦音が消える演出はジェットコースターが落ちる直前、平行になる瞬間のドキドキ感に近くて聴いていた楽しい。スピード感に反してベッタリとビートに合わせていくダンスもメリハリがあって魅力的だ。これらの曲も最高なのだが、自分のお気に入りはWA DA DA一択である。

 

 

WA DA DAはサビのかっこよさが本当に圧倒的。前半はビートとダンスの相乗効果を生かしてシンプルに殴ってくるスタイル、ほとんど歌わずにインパクト重視である。それに対して後半はK-Popあるあるの全員で合唱スタイルで下手なアイドル感を演出。合唱パートになっても前半の軸であったインパクトのある音自体は継続しているのに、全体の雰囲気やバランスが変わるだけでこれほどメリハリをつけられるのは流石の一言。このメリハリは本人たちのダンスや表情にも反映されており、パフォーマンスとしても音楽としても楽しめるいうのも強い。ガルクラを見ていない、名前がわからないメンバーもいる、にわかレベルにも到達していない自分でもサビ前半のダンスムーブを覚えちゃったし、普通にKep1erの曲を数百回聴いちゃった。それぐらい新人アイドルKep1erの楽曲の魅力は高い。

 

デビューする前は個人的にマイナスの印象が強かったグループでも最高レベルの発進をしたので、ガルプラから楽しんでいたファンからしたら一切文句のない最高のスタートだったのでないだろうか。Kep1ianたちがめちゃくちゃ羨ましい!レベルのデビュー、Kep1erのWA DA DAは文句なしの月間MVP候補だ。この子めちゃくちゃ可愛い!多分顔的に中国人だな!と第一印象で思った子が結構自分のフィードで見かけたシャオティンだということがわかり、なるほどねと納得したのがパッケージとしてのKep1erの最初の印象。

 

Kep1erの"WA DA DA"をApple Musicで

 

 

woo!ah! - Catch the Stars

 

 

2020年5月13日にデビューして以からこれまでにリリースした自身の楽曲、全8曲が全て当たりでハズレが一切ない超ハイクオリティ音源グループのwoo!ah!が新曲「Catch the Stars」をリリース。ここ最近のwoo!ah!は積極的でXRのコンテンツをリリース、パナソニックのCM出演、ナナのドラマ出演といった具合にNVエンターテインメントではない企業の匂いがする仕事を結構行なっていた。自社コンテンツに関してはかなり積極的だったが、こういう外部の空気を感じる場面への露出は小さい事務所のマイナーアイドルそのものって感じだったので、ナナを中心のパッケージとした現在のプロモーションには好印象だ。

 

そんな現状もあってか、新曲のCatch the Starsは昨年からトレンドだったファンクやディスコ系のレトロソングだった。そう!自分が最初の方で飽きたと言ってた感じのやつね笑。歌番組での衣装もVarsity Jackeyにダンクみたいなファッション好きから現在支持されているアイテムを直球で採用。ビジュアル的にもライトファンを引き込みやすい状態となっていた。ここ数回のタイトル曲はYGでお馴染み、現在ソミが所属しているTHE BLACK LABELのボスをしているTEDDYのチームの人物がプロデュースしていたが、今回はJYP関連の人物に依頼。そういった部分でも大衆受けの要素が出ていて、徹底されている雰囲気づくり自体はかなり好きだった。

 

 

だがしかし!やはりこのスタイルには飽きちゃっている。曲自体はかっこいいと思うが、ものすごくベタなスタイルなので斬新さは全くない。そんなこともあって初めて聴いたときの感想は「Purpleとリリース順が逆だったらよかったのに」だった。ただ曲自体は結構かっこいいので、トレンド系に飽きていない人は余裕でハマれると思うのでおすすめの1曲であることは間違いない。

 

 

個人的にwoo!ah!がめちゃくちゃ好きだし、ナナを売り出し中ということでCatch the Starsとは関係ないがナナの推しポイントを書いておこうと思う。メンバーのナナとウヨンは元SM練習生で、残っていたら世代的にはaespaの枠だった。そんな経歴もあってか顔の系統はRed Velvetのアイリーンの流れだと思う。そんな彼女の個人的最大の特徴はスター感。ダンスがダイナミックかつスムース、歌も程よく特徴があって印象に残る。パフォーマンスを見ても音楽を聴いても印象に残るんだよね。

 

特にパフォーマンス中のスター感がものすごく、悪口っぽくなっちゃうけど「なんでこんなマイナー事務所にいるの?」って感想が出てきちゃうぐらい華やかさがある。Fancamのようなざっくり撮影された映像だと特にその雰囲気で出ていて、めちゃくちゃ映える。柔軟なアドリブ的な演出の仕方みたいなのはまだない感じがするけど、シンプルにパフォーマンスをするだけだったら全く文句はない。なのでナナが気になり始めたって人はぜひFancamをチェックしってみてほしい!ということで自分がいちばん好きな曲であるBad GirlのイケてるFancam貼っておきました。謎にすごくある華やかさをご堪能ください。

 

woo!ah!の"Catch the Stars"をApple Musicで

 

 

H1-KEY - ATHLETIC GIRL

 

 

Kep1lerに引く続き、2022年1月にデビューした韓国3人タイ1人の4人組女性アイドルH1-KEYが登場。スポーツブラに画面越しでもわかる伸縮性のあるタイツ寄りのスキニーパンツなど、ジムにいる女性みたいな衣装が多め。全員のビジュアルも特徴的で平均身長は170センチ越えで、全員が美人か可愛いだと美人タイプ。ぱっと見の印象だとアイドルというよりはインフルエンサー、VLIVEというよりAfreecaTVといった雰囲気というのが率直な印象。HELLOVENUSとかの世代にいたら絶対人気が出るタイプ。韓女系。

 

そんな刺さる人にはめちゃくちゃ刺さりそうなビジュアルのH1-KEYのデビュー曲であるATHLETIC GIRLは、10年代前半のDJ Mustard系のビートの雰囲気を軸とした韓国アイドル系ヒップホップソング。事務所のGLGがヒップホップ由来ということもあってか、一般的なK-Popの曲より808のインパクトが強いのも特徴だ。ざっくりした音の特徴としてはPRISTIN Vに少し近いものがあるので、Get Itが好きだった人に刺さりそう。

 

 

ビジュアルも楽曲も特徴があるもののマイナーの中のマイナーなので、刺さりそうな層に届いていない気がするのでぜひMVをチェックしてみてほしい。woo!ah!のナナとはまた違った意味でFancam映えするタイプだと思うので、イベントごとに出演するようになって大手の人に撮影されたら人気がガツンと出そうな気がする。今回作ったイメージをそのまま引っ張って筋トレ系のYouTuberとコラボしたり、ジムに行く自社コンテンツを作るのもよさそう。他にも独自に攻めれそうな部分ある気がするので、どのようなアイドルになっていくのか今後の活動にも注目だ。

 

H1-KEYの"ATHLETIC GIRL"をApple Musicで

 

 

WJSN CHOCOME - Super Yuppers!

 

 

コンセプトを決めてカムバックするということにおいて、WJSN CHOCOMEほど完璧だったアイドルがこれまでいただろうか。WJSNの背が小さい4人が集められたCHOCOMEの今回のテーマは正義のヒーロー。Wonder GirlsのTell Meを思い出させてくれるようなヒーロー展開、あえて雑に作られたCG、starshipということでペプシのPRもちゃっかり、どの部分を切り取っても見ごたえのある映像作品になったMVも必見だが、個人的にツボだったのはルダのパフォーマンス。楽曲のスタイルだけでなく担当する振り付けや表情も相まって、ルダの歌のお姉さん感が半端じゃない。実際は自分より普通に年下なのに、みんなのお姉ちゃん的に感じるのってすごいよね。チョコミだったらヨルム推しだったはずなのに、結果ルダばっかり見てしまった。

 

衣装もヒーロー系、アイドル系、普通にかっこいい系など幅も広い上に、同系統の中でも様々なパターンがあった。韓国アイドルらしく、しっかり肌見せポイントを作っているので子供っぽくなっていないのも抜群だ。

 

 

楽曲的にもネタっぽさをしっかり取り入れており、昔のトンチキ系のK-Popの雰囲気がある。久しぶりにセリフの入った曲を聴いた気がするし。そんなわけでWJSN CHOCOMEのSuper Yuppers!はトンチキ曲という感想を持っている人がほとんどだと思うが、自分としてはちょっと違う感想がある。それはしっかり現代の曲として作られている点。歌詞やダンスに惑わされす、単純にビートだけ聴くとイメージよりはかなりシンプルなディスコ系で、バランスを変えて1つか2つ音を変更するとYUKIKAとかが歌っても不思議じゃない渋めのK-Popになる気がする。それぐらい普通にK-Popなのだ。なのでネタ曲であるにも関わらず、リピートして聴いていても疲れないし飽きない。足し算しまくらずに必要な部分は引いている印象。

 

ダンスに関しても同じ。ぶっ飛んだ印象のあるSuper Yuppers!だが、実は元々の振り付けの盛りっぷりを引き算してシンプルにしている。そうやって削ったからこそ美味しい部分がより目立つことになり、今の見ていて楽しいパフォーマンスになったわけだ。様々な部分で個性出しまくって盛りまくっているのに、二郎系のラーメンみたいになっているのはこのバランス感によるものだろう。絶妙。

 

そしてチョコミの真のプロデューサーといえるダヨンの存在。今回の作曲のオファーのきっかけもダヨン、TikTokで様々なアイドルとコラボしまくってたきっかけもダヨン、自身のアカウントでパトロールも欠かさない。Hmph!のときよりもさらにチョコミをPRし、プロデュースもしたダヨンには感謝しかない。もちろんチョコミの世界観を作り上げたスタイリストなど裏方組も含めたチームとしても。コンセプトを決めてカムバックするという行為のクオリティの高さは歴史的に見ても最高クラスだった。金をかけまくったわけではなく、自身のアイデア重視ってのも他のアイドルとは違う点。

 

 

そんな自分たちのコンセプトを全面に出しつつ、どの角度から切り取っても最高だったWJSN CHOCOMEのSuper Yuppers!は文句なしのMVP候補だ。あまりにもいいカムバックだったのでビハインドの動画とかも全部見てしまった笑。「疲れ切ったK-Pop界に一石投じるためにチョコミがやってきたんですよ!」的な発言もすごくよかったよね。

 

WJSN Chocomeの"Super Yuppers!"をApple Musicで

 

 

HYOLYN - Layin Low Feat. Jooyoung

 

 

先ほどのWJSN CHOCOMEと同様にファンの想像通り、全くブレないイメージの曲をリリースしてくれたヒョリン。健康的で爽やかなセクシーさが印象的だったSISTARのときよりもセクシーさがどんどんパワーアップしていくヒョリンは、他に例がないオンリーワンな存在へと進化していっている。基本的にセクシーな印象があったアイドルって解散したりすると完全に封印しがち。HELLOVENUSナラの金髪時代なんて、もう完全に闇に葬られた印象がある笑。まあ女優としてやっていく上でそのイメージを引っ張られるとマイナスになるので、その戦略には同意しかないが。アーティスト活動をやっていく上でも同じことが言えるので基本的にみんな隠していて、今もその印象が残っているのってヒョリンとヒョナぐらいなものだ。

 

しかもヒョリンの場合は隠すどころかどんどんパワーアップしており、アイドルではなくなったことからリミッターが完全に解除されている。2010年にデビューしてK-Pop界のクラシックも数曲生んでいるのに今がいちばん面白いって相当なことだ。解散したアイドルなんて何やっているかわからないレベルの人がほとんどなのに。

 

 

曲としてはDallyのテンションをそのまま持ってきてパワーアップさせた感じでものすごく入りやすいので、最近ヒョリンのソロ曲聴いてなかったな!という人には特におすすめの1曲だ。

 

ヒョリンの"Layin' Low (feat. Jooyoung)"をApple Musicで

 

 

OnlyOneOf - skinz

 

 

癖があるように見せかけて癖がないタイプかと思いきや、やっぱり癖があるOnlyOneOfのskinz。イントロからインパクトがあるものの、基本的にはシンプルにループしているだけに見せかけて裏で鳴ったりしてくるし、ボーカルも急に裏でハメてくることもある。NCTの場合はぱっと聴いた感じだと癖がある気がするが、実は結構シンプルというパターン。それに対してOnlyOneOfも同じタイプの楽曲に感じるが、シンプルだけど変化球みたいなポイントを何箇所か入れていることで、一気に前衛的な印象が生まれている。百聞は一見に如かず、とりあえず聴いてみてよ系K-Pop

 

OnlyOneOfの"skinz"をApple Musicで

 

 

fromis_9 - DM

 

 

2022年1月17日は大注目の日で、6組ものアイドルが新曲をリリースした。あまりにも強い1日だったので、その中からいちばん推している1組といちばんよかった1組の計2組をこの日からピックアップしようと思う。まずはいちばん推しているfromis_9から。

 

 

Feel Good (SECRET CODE)、WE GOに引き続き、fromis_9とcollapsedoneによるファンク系レトロの3作品目。今回のDMの特徴は90年代のR&Bなどでよく見られる高音を採用、意外とトレンド系でR&B系の要素を採用した曲は少ないので新鮮な印象だ。ただやはりこれも使い回されたトレンド系、しかもcollapsedoneは先ほど紹介したwoo!ah!のCatch the Starsも手がけているということで、実はがっつり被っている。またWE GOとwoo!ah!の間の時期にTWICEのThe Feelsも手がけているので、K-Popファンは定期的にcollapsedone証のファンクソングを聴いていたことになるのだ。

 

というわけで自分の現役ナンバーワンはfromis_9で間違いないし、CDも息を吸うようにUNIVERSAL MUSICで予約したが、曲としてはそこまでハマっていない。あまり好みじゃなかったTalk & Talkでも最初の1ヶ月で100回以上は聴いていたが、今回はそのラインにも到達していなかった。2021年以降の楽曲だとWE GOしか好きな曲がないので、ぶっちゃけ音楽面でのプロミへの興味は下火である。

 

 

PLEDISへ移籍したことにより現在fromis_9はブースト期間に入っている。コンテンツやSNSのパワーアップ、他の番組へのプッシュ、グループとして出演する番組や舞台の幅も格段に広がった。Mnetの番組から生まれたCJ ENM系列のアイドルという枠からは完全に出ている。このプロモーションの甲斐もあってか以前よりファンの数が増えており、1位も獲得したし売り上げも格段に伸びた。もちろんプロミの実力というのももちろんあるが、事務所側がプッシュしているという事実を忘れてはいけない。つまり悪く言うつもりはないが現在はブーストがかかっているので、どこまでが本当の実力なのかわからないという事実。ライト層がfloverになるかどうかは謎だし、事務所の猛烈プッシュがなくなった際にどれぐらいの番組に出演することができるのか?こういった部分はいまだに未知数である。

 

fromis_9が所属しているPLEDISエンターテインメントといえば、アイドルを感情論抜きでビジネスとして見ることができることはK-Popファンなら気付いているだろう。I.O.Iのメンバーも複数所属していて、まだまだこれからという雰囲気があったPRISTINをバシッと解散させた。アイドルという職業には感情論が付き物なので否定的な意見で溢れたのもわかるし、活動させてなかったでしょ!という声がめちゃくちゃ出た理由もわかる。ただPLEDIS目線で考えると限られた資金をそこまで人気がないグループにかけるぐらいなら、売れているグループにかけるべきだし、だらだら引きずるぐらいならバシッと切ったほうがいいというビジネス的には極めて真っ当な案だったように思える。もちろん自分もPRISTINの解散はショックだったが、SEVENTEENの大成長っぷりを踏まえて、今の時点で考えると成功か失敗でいうなら成功だったと正直思う。AFTERSCHOOLがナナだけ残っているのとかもそっち系の匂いがするし。

 

 

このようにアイドルもしっかりビジネスとして見てきた過去があるので、fromis_9の絶頂が2022年みたいになってしまうと怪しい未来になる可能性は高い気がする。第4世代の若手みたいに思っている人も多いかもしれないが、実際は2018年デビュー(先行シングルと初パフォーマンスは2017年)でアイドルのキャリアを7年マックスとして考えると、実はもう中堅アイドルなのだ。同期ですでに解散しているグループはいるし、4割程度のグループはメンバーの脱退経験がある。この冷静に客観視するとまだ安定していないし、メジャーアイドルの仲間入りもギリギリしていないという状況のfromis_9、当たり前のようにflover目線で楽しむのも面白いが、少し客観的に見ると一気に見え方が変わってくるアイドルなので、K-Popを楽しむという点ではそういう目線があってもいいかもしれない。

 

 

とまあネガティブ意見中心に書いたからアンチっぽく見えたかもしれないが、基本的にPLEDIS移籍は大賛成派である。いちばん好きなグループだって言ってるしね。ただ唯一残念なのはやっぱ練習室系コンテンツがなくなったこと。ねえ!あの低予算コンテンツもう1回やろうよ!結局あのシリーズがいちばん面白いよ!

 

LEGGOですブログ: R&Bとレトロの融合!fromis_9がアルバム「Midnight Guest」で2022年早々とカムバック



※ちょうどこのブログをアップしようとした日にNU'ESTの事実上の解散が決定した。10年も続いたアイドルなのでPLEDISがビジネス的に切ったわけではないが、あまりにも自分が書いた内容と近いトピックなのは何というか。7年目の壁を越えた組はその時点で神クラスなので、たまにでもいいから新曲を出す姿を見たいものだよね。3月に最後のアルバムがリリースされるのでみんなチェックしようぜ!前回のアルバムだとINSIDE OUTがかなり好き。

 

fromis_9の"DM"をApple Musicで

 

 

YENA - SMILEY Feat. BIBI

 

 

1月17日勢でいちばんかっこよかったのはIZ*ONEの活動が終了し、遂にソロとして歌手デビューしたイェナのSMILEYだ。

 

fromis_9はいちばん推しているグループということでアルバムのレビューをすることは自分の中で確定、事前にかける部分は書いていたということもあって、当日にリリースすることにしたのはMidnight Guestだった。ただ実際に蓋を開けてみたら圧倒的にイェナ派で、アルバムとしてもかなりよかった。CDももちろん購入したのだが、ぶっちゃけイェナのCDを買うなんて1年前だと想像すらできなかった。

 

 

IZ*ONEの好きな楽曲は結構あるし、CDも買っていた。バラエティ番組もちょくちょくだがチェックしていた。渋谷でたまたまIZ*ONEに遭遇した経験があったり、友達がデザインした服をウォニョンが着用したみたいな、K-Popというよりもプライベートな場面でIZ*ONEに関連する出来事が発生したこともある。それなのに自分のメンバーに対する興味というのはウンビ95%、ひぃちゃん2%、宮脇咲良2%、その他全員で1%というレベルで極端であり、もちろんIZ*ONEはIZ*ONEとしてみていたが、メンバーに対する興味でグループ名をつけるなら「ウンビandフレンズ」がしっくりくるぐらいのレベルだった。その他全員で1%と書いたが全く興味がないメンバーも存在しており、イェナに対する興味は完全に0%だった。

 

そんなイェナだがグループの活動が終了して、ソロで仕事をするようになってからまさかまさかの急上昇。「イェナは動物探偵」なんて2021年いちばん好きだったバラエティ番組かもしれないレベルってぐらい周回して見ていた。この経緯に関しては2021年をまとめたブログ(内容が膨大になりすぎていまだに公開できていない笑)に書いたので省くが、自分の中でこれほど大逆転したアイドルはこれまでいなかった。ただこの興味は基本イェナというキャラクターによるものだったのでソロ曲はまた別の話と思っていたが、こちらも余裕で超えてきてくれて嬉しい限り。興味がなかった自分を殴ってやりたいほどだ。

 

 

というわけでそんなイェナのソロデビューのタイトル曲であるSMILEYは、女子高推理部という番組で共演しているBIBIを客演に迎えた。2021年に最も名が広まったアーティストといっても過言ではないBIBIを迎えたインパクトは抜群だが、カムバの活動に毎回連れてくるわけにもいかないしどうするの?と思っていたが、見事に機転を利かせていた。BIBIのバースの代案として、コンセプトそのままにイェナ目線バージョンにした歌詞で歌を披露。SMILEYバージョン2とすることで、歌番組問題を解決しつつ楽曲の新たな1面を見せることにも成功。またパフォーマンスでアドリブとしてIZ*ONEの楽曲のダンスを彫り込んだりしていたので、JIGUMIだけでなくWIZ*ONEたちも楽しませた。またそもそものダンスもバッキバキに踊るパートと演技っぽく踊るパート、誰でも真似できるようなシグネチャーポーズも採用しており、バラエティ豊かで見ていて飽きないパフォーマンスとなっていた。

 

楽曲はすごくポップで聴きやすいけど軽すぎない1曲で、ハイハットが鳴りまくっていることからトラップを連想。トラップ系のビートを得意としているBIBIとの繋がりもハイハットのおかげでいきなり感が全くない。1番のイェナ、2番をBIBIとわかりやすい構成になっているのも抜群。間奏等をほとんど作らずにコンパクトな曲作りになっているのも聴きやすい上にストリーミングも稼げて、音楽的にもビジネス的にも優れている。同じくパフォーマンスをしていたLxxk 2 Uもかなり渋い1曲だったが、やっぱり手軽で美味しいスタイルには勝てないかなといったところ。そんなイェナのSMILEYは1月のMVP候補の1曲だ。この楽曲を作曲したOllipopはEVERGLOWの楽曲もたくさんプロデュースしているので、YUE HUAと彼の関係性はかなり良好を見える。実際当たりばっかりだしね!

 

YENAの"SMILEY (feat. BIBI)"をApple Musicで

 

 

Moon Byul - LUNATIC

 

 

前回のG999に引き続き、今回もMAMAMOOのムンビョルが登場。2step系のビートからスタートするベースはハウスだが、2021年のK-Popを支えた2つの音であるファンク的なギターと808 Glide的なサウンドが途中で入ってくるのでトレンド直球な要素を取り入れているのだが、ベースがそれとは全く違うものなので新鮮な気持ちで楽しむことができる。ビートチェンジもあって割と様々なジャンルの要素も入っているのに、イントロの疾走感が最後までキープされているビートとムンビョルの歌声の相性も抜群。無条件で楽しい気持ちになれる曲というのはこういう曲のこと。

 

というわけで迷うことなくムンビョルのLUNATICもMVP候補の1つとなった。

 

Moon Byulの"LUNATIC"をApple Musicで

 

 

NATURE - RICA RICA

 

 

生き残りを賭けてNATUREが勝負を仕掛けてきた。1回見たら印象に残るダンスをぶっ込んできたのは良かったと思うが、ぶっちゃけその部分にシンプルにフォーカスしたほうがよかった気はする。

 

MIAのようないちばん最初のイントロはオッケー。ご乱心してらっしゃるときのダンスとビート、ボーカルもオッケー。ご乱心パートとRICA RICAと言っているパート以外は普通に音楽をしているのだが、ちょっとビートチェンジが多すぎる。いわゆるトンチキ系K-Popパーティ音みたいなのを引っ張ってきて、2番の最初でトラップビートになる感じ、MOMOLANDのBboom Bboomを彷彿させる。お互いに方向性を変えた1曲という点も共通しているし。

 

そんなBboom Bboomとの違いはどこにあるのか。それはビートのパターンの数の違いだろう。MOMOLANDに限らず、基本的にK-Popはメインのビートとサビ前、サビ、ラップパートの4パターンぐらい。多くても2番終わりに1つ追加するぐらいだ。それに対してRICA RICAはメイン、サビ前、サビ、ご乱心パート、ラップパート、2番終わりと5パターンもある。ラストのサビ前も入れるとしたら6パターン、ご乱心パートを目立たせたいはずなのに他がガチャガチャしすぎていて効果が半減している印象だ。K-Popといえばいい意味でうるさいのが売りだが、NCTやaespaのようなスタイルでさえシンプルさを持っているのだから、NATUREも引き算をするべきだった。1番のサビ終わりにご乱心パートをもう1回挟むのも入らなかった気がする。

 

このごちゃごちゃ感は確実に狙ったものだろう。確かに暴れん坊すぎて耳には残っている。ただこれで楽曲のファンになる人がたくさんいるのかと言われるとぶっちゃけ怪しい。SNSなどでサビの部分を切り取った動画なら十分に楽しめるだろうが、音楽として全体を通して聴くと、やはりいちばん美味しい部分の味が薄れている印象しかない。NATUREが2019年にリリースしたOOPSIE (My Bad)とか普通にかっこよかったので、そっち系のインパクトの方が個人的には好みだった。ただこういうガチャガチャした曲が好きという人もいると思うので、おすすめはしたい。日本人メンバーのハルもいるしね!

 

NATUREの"RICA RICA"をApple Musicで

 

 

PENTAGON - Call My Name

 

PENTAGONの"Call My Name"をApple Musicで

 

PENTAGONの新しいアルバム「IN:VITE U」に収録されているCall My Name。この曲もトレンドのファンク系要素を取りれているのだが、サビ以外のパートではK-Pop系、サビではDaft Punkを連想するようなタイプのファンク系ということで、同じような音でも違った印象を受けるような演出がなされている。同じビートで印象を変えてくるトレンド系ってかなり珍しい。レトロ感がないのもポイント。

 

ボーカルもビートもグルーブ感が溢れるタイプなので若干のっぺりした印象もあるが、ニュージャックスウィング的な突き上げる音が入っていることで程よいリズム感を生み出し、歌モノすぎる印象を軽減させてくれている。初の地上波1位となったFeelin' Likeと同じ大人な雰囲気があるものの、曲のスタイルは全く違うので歌モノの棲み分けができているのもポイントだ。

 

 

TOIL - Me Feat. Skinny Brown & Owen

 

TOILの"Me (feat. Skinny Brown & Owen)"をApple Musicで

 

今回唯一のアイドル以外枠。TOILの新しいアルバム「Between Sat & Sun」に収録されているMeはベースはよくある韓国のヒップホップ的な歌モノなのだが、なんとこの曲はドリルビートを採用。綺麗な高音のメロディとドリルのギャップが面白くて新鮮。正統な意味合いでWoo Danceが出来る楽曲のなかでいちばん綺麗な曲はTOILのMeかもしれない。

 

ドリルなんてダークな印象しかないが、この曲の場合は韓国ヒップホップの歌モノというのが軸となっているし、ドリルの1つの特徴である808 GlideはムンビョルのLUNATICなど数多くのアイドル曲で使われているので、K-Popしか聴かない人でも引っかかりなくドリルビートを楽しめるのではないだろうか。

 

 

ATEEZ - Don't Stop

 

 

アプリはスベっているがオリジナル曲は抜群と自分の中で話題のUNIVERSEの企画モノ、今回はゲストにATEEZが登場。

 

最初のイントロ部分のビートがものすごくドラマチックなのにm歌声はオートチューンしっかりということで最初の違和感。その後入ってくるATEEZのアドリブたちがすごくヒップホップ的、もちろんビートはドラマチックなままなのでここでも違和感。そこからは徐々に盛大になっていき、サビではトラップで使われる機械的ハイハットやヒップホップ的なクラップや808なども登場する。というわけで細かいエッセンスは結構ヒップホップの匂いがするものが登場してくるのに、曲全体の印象としてはイントロから感じたドラマチックのまま。ヒップホップな曲だったとは一切思わない。このバランス感がすごく好みで楽しかった。やはり程よく冒険してくれるUNIVERSEの企画モノは優秀と断言できるのではないだろうか。

 

ATEEZの"Don't Stop"をApple Musicで

 

 

 

 

 

2022年最初の月間MVPは自分の魅力を完全に生かした大注目の新人

 

 

以上が2022年1月のおすすめK-Popとなります。今回はアイドル以外は1曲のみで、アイドルの曲も1つを除いて、全てがMVのある楽曲。こんなベタなラインナップになったのは初めてかも?そんな今回のMVP候補は、

 

  • Kep1er - WA DA DA
  • WJSN CHOCOME - Super Yuppers!
  • YENA - SMILEY Feat. BIBI
  • Moon Byul - LUNATIC

 

というメンバーになりました。ムンビョルのみ若干トレンド感はあるものの、基本的には全て自分のスタイルを貫いた楽曲ばかりだった。しかもそのうち2組は新人。2021年は自分もaespaとSTAYCに盛り上げてもらったタイプなので、2022年もいきなり新人にハマっていることからも下からの勢いがやはり半端じゃないのだと思う。世間的にはどの層がいちばん支持されているのだろうか?

 

こういう書き方をしたということは今回の月間MVPはもちろん新人。そんな2022年最初のMVPは、、、

 

 

 

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Photo by Instagram(@yena.jigumina)

 

イェナとBIBIによるSMILEYとなりました。両者をうまく配置した歌詞、ポップで聴きごたえもあるビート、コンパクトにまとまった聴きやすさ、パフォーマンスも面白い、そしてアルバム自体もいいということでイェナらしさをうまく表現したSMILEYはかなりかっこよく、デビュー曲として抜群でした。ってかYUE HUAの平均点の高さものすごいよね。

 

Kep1erも抜群の楽曲だったし、WJSN CHOCOMEはカムバックの活動としてだったら最強、ムンビョルもMAMAMOO関連の曲の中でトップクラスで好きでした。どれも弱い月だったらMVPを獲得しても不思議じゃないレベル。みなさんの2022年最初のお気に入りK-Popはどれでしたか?

 

 

 

ほんとギリギリでアップすることになった今回のブログ、2月のおすすめK-Popは3月の1週目にはアップできるように頑張ります。では近いうちに会いましょう。ではまた!

 

 

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