【4月K-POP】レジェンドから若手まで幅広いカムバが魅力でインパクトが強すぎた1ヶ月間

あの頃勢、現代勢、どちらも盛り上がった2022年4月

 

K-Popファン歓喜!!!

 

 

4月のK-Popはその一言でまとめられるようなラインアップだった。歴史的なグループであるBIGBANGのカムバック、そして歴史的なソロアーティストであるPSYがこれまた歴史的なグループであるBTSのSUGAと楽曲をリリースした。10年以上のK-Popファン、そしてここ最近になってK-Popを好きになったファン、その両方の時代のレジェンドが新曲をリリースしたわけだ。しかもこれまた歴史的のあるグループのSHINeeからオンユのソロ曲など、他のアーティストたちも活発だ。

 

まだ男性だけでなく女性アイドルも同じような現象が起きており、アメリカで行われていたコーチェラのCLの舞台で2NE1がまさかの復活。BIGBANGと2NE1が同じ月に揃って表舞台に出ることを想像してた人なんていた?またaespaという現代のスターもコーチェラに登場した。また楽曲面では最も新しいK-Popの歴史的なグループであるIZ*ONEからウンビ、ユジン、ウォニョンが新曲をリリース。しかも5月にもIZ*ONE勢の注目のリリースが続いているので、まだまだSNSを賑わすことになるだろう。このように男女ともにあの頃勢と現代勢、その双方の時代のスーパースターが表舞台の登場するという珍しい1ヶ月間だったというのが個人的な4月の感想でした。

 

 

という風に書いたが他のカムバック勢ももちろん大注目で、最終的には割と幅が広めのリストになったと思う。そんな2022年4月のお気に入りを今回は紹介していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

4月のおすすめK-Pop

 

紹介する順番はリリース順で、同日の場合はABC順。

 

 

Lil Moshpit - Slatty Slut Feat. Sik-K

 

Lil Moshpitの"Slatty Slut (feat. Sik-K)"をApple Musicで

 

GroovyRoomのイ・フィミンがLil Moshpit名義でアルバム「AAA」をリリース。兵役から帰ってきたSik-Kと久しぶりの黄金ペアっぷりを見せつけてくれた。オートチューンを使ってトラップビートで歌うSik-Kはまさに彼の姿そのものといった感じだ。エイプリルフールを使ったプロモーションも印象的だった。他の収録曲であるA-Team FreestyleではA$AP ANTが参加しているというサプライズ要素もあった。

 

 

ILY:1 - Love in Bloom

 

 

Nizi ProjectとGirls Planet 999に出演していたリリカに加え、Girls Planet 999のみに出演していたハナ、アラ、ロナも所属しているILY:1(アイリーワン)が2022年4月に正式デビュー。メンバー6人中4人がすでに露出があり、韓国人2名、日本人2名、中国人2名という構成の大胆さも面白い要素となっている。また事務所のFC ENMに所属するアイドルグループはILY:1しかいないので、初期の段階で割と個性のあるグループをどのように売っていくのかは見所かもしれない。

 

そんなILY:1のデビュー曲はいい意味でベーシックなK-Popという雰囲気で、トンチキでもガルクラでもないスタイルということで喜んでいるK-Popファンも見かけた。ただ自称95%の女性アイドルの楽曲をチェックしている自分としては、別に現代のK-Popはトンチキやガルクラで溢れているとは一切思わないし、むしろ知名度で言うところの中や下のグループは普通にベーシックなスタイルの楽曲が多い。なのでILY:1のLove in Bloomも特に珍しい楽曲ではなく、普通のK-Popの1曲でしかない。もちろんおすすめの1曲として紹介しているぐらいなのでLove in Bloomを好き嫌いで表すと好きになるのだが、トンチキやガルクラではないからという意味でプッシュするのは違うと思っている。

 

Love in Bloomの魅力はいい意味でB級感が強いところ。ざっくり言うと似たスタイルになるOH MY GIRLのような楽曲の完成度、ビートのかっこよさというだけでなく、エンジニア的な音の質という部分も含めて比べてみると圧倒的に劣っている点。このいかにもB級っぽい完成度がマイナーな事務所のマイナーなアイドルを聴いている感じがして結構好き。まあこういう言い方をするとファンには怒られるかもしれないが事実なので仕方がない笑。

 

 

ゴールデンウィークには早速日本でイベントを行っており、注目が集まっているデビュー時のボーナスタイムをフル活用しようとしている。日本のK-Popファンとしては嬉しい限りではあるが、一般的な韓国アイドルとしては明らかに早すぎる活動なので、今後どういった立ち位置になるのかが気になる要素の1つである。ビジネスとしてのグループの方向性、そういった部分も追っていくと楽しいかもしれない。

 

ILY:1の"Love in Bloom"をApple Musicで

 

 

KWON EUN BI - Glitch

 

 

私のIZ*ONEの推し、好きな現役韓国アイドルビジュアルランキングで数年連続2位のウンビがGlitchでカムバックを果たした。UKガラージを軸としながら様々なジャンルの雰囲気を少しずつ取り入れており、そのいい意味でのチグハグ感がグリッチという言葉をそのまま表しているようだった。ツイッターなどのSNSでもほとんどの人が絶賛していた雰囲気だった。

 

LEGGOですブログ: ウンビがアルバム「Color」をリリース。姉さんはGlitchした世界でも自分の色でまとめ上げます

 

 

今回のアルバム「Color」ではウンビが積極的にアイディアを出しており、自らこういう風なコンセプトで行いたいとプレゼンを行なったほどである。ダンスのVoguingもウンビのアイディアだ。そのプレゼンの様子などは彼女のYouTubeチャンネルで見ることができるのだが、そこで彼女が「自分はK-Popの歌手だから大衆的な曲を歌うでしょ」と発言していた。これは自分にとって超大きなプラスのポイントである。

 

みなさんは自分の好きなアイドルが作詞や作曲に挑戦したら嬉しいですか?そういった楽曲が楽しみですか?多くの人を敵に回しそうだがあえて発言すると、自分はそういったことに興味はないし、求めてもいない。なぜかというとプロの歌手とはいえアイドルは裏方的な部分での音楽のプロではないし、基本的に普段から決められたビートと決められた歌詞と歌っているだけだ。しかもそのアイドルが普段からヒップホップやEDM、ロックなど様々なジャンルの曲を聴いているかどうかも不明だし、自分たちが普段歌っている曲がどのようなジャンルからインスパイアを受けているのか知っているのかもわからない。そのジャンルで仕事をしている人がそのジャンルに詳しいとは限らないというのが世の中である。

 

なのでアイドルが作曲した曲になった途端にめちゃくちゃ普通な歌モノになったり、ギターベースのバラード系になったり、音という意味での歌詞のリズム感が悪くなる場合が結構ある。逆に個性を出しまくって特殊な雰囲気になることもしばしば。普段行なっている大衆的でキャッチーなスタイルから離れる可能性が高い。別にこれは悪いことではないし、そういうのが好きな人もいるのでアイドルが自身の楽曲のディレクションをすること自体を否定しているわけではない、中にはめちゃくちゃかっこいい曲を作る人もたくさんいるし、自分にとっての歴代最高であるEXIDなんてメンバーが思いっきり楽曲に関わっている代表的なアイドルだ。なのでこのアイドルたちの挑戦を否定する気は一切ないが、K-Popとはいい意味でただのポップスであり、キャッチーで誰でも聴ける大衆的な曲という根本の部分が崩れている楽曲が自分の好みではないということ。なのでそのアイドルの自我が出て、本来のスタイルが崩れた曲は好みではない可能性が経験上高いし、特に自分はそういった要素を意図的に欲しているわけでないということだ。

 

 

そんな中、ウンビは自らを大衆的な曲を歌う歌手であると自己評価しており、K-Popとはどういうものなのかを客観的に見ることができている。そういったベースを崩さずに個性を発揮してかっこいい楽曲を作ろうとしているのは高評価でしかない。プロデュース力が優れたアイドルは全員音楽だけに限らず全てにおいて、こういったバランス感が半端じゃなく上手いのだ。現時点でIZ*ONE組の中でソロとしてはいちばん活躍している印象があるウンビ、Glitchのビハインドのちょっとした発言を聞いて、この音楽やバラエティなど様々なシーンで支持されている現状にかなり納得しちゃった。こういった書き方をすると「お前は何様だよ。偉いのかよ」と思われるかもしれないし、実際そんな感じがするが1人のK-Popの消費者の意見を書こうとしたらこんな文章になってしまった。すみません。まあアイドルやK-Popに対するアンチは一切ないし、自分の好みとしての好き嫌いで言えばの話しかしていないことは理解できると思うので大丈夫でしょう。K-Popを楽しませてもらっている身として、K-Popに携わる全ての人々のことはリスペクトしている。そういう人々のおかげで趣味としてK-Popを堪能できているわけだし。そのスタンスは一切崩れていない内容の発言であることも伝わってるよね。というわけでウンビのGlitchは2022年4月の最初のMVP候補である。

 

クォン・ウンビの"Glitch"をApple Musicで

 

 

BIGBANG - Still Life

 

 

BIGBANGが新曲をリリースした。もうこれだけで十分だ。

 

 

というわけにもいかないので感想を。兵役へ行ったり、メンバーが逮捕されたりと様々な出来事が昔からちょくちょくあったのに、この数年で一気にどどっと押し寄せてきた。2020年度のコーチェラで復活予定だっただ、それもコロナによって流れたのでファンにとっては苦しい時期が長かっただろう。特にヤンサがYGから離れただけでなく、メンバーのスンリさえもBIGBANGの元から離れてしまったことは、時代の終わりというものを正直感じた。ファンが見るような映像でさえ、メンバーたちからビジネスなどプライベートな部分を心配されていたのに、結局そういった面で捕まることになったスンリはBIGBANGや関係者、ファンに対し不義理を働いたとしか言えない。楽しく見るための動画でさえ心配されるシーンがあったぐらいだから、裏ではもっと言われていたことだろう。なので5人の姿を見たいという人もいる一方で、完全に裏切り者のようにスンリを見ている人もいることだろう。現在でいえば男性アイドルの象徴はBTSで間違いないが、自分は世代的にBIGBANGがそのポジションに立っていた。なのでここ数年間の明らかな衰えというものは悲惨に感じていたし、こういった形で終わりは迎えないで欲しいと思っていた。

 

そんなBIGBANGが新曲「Still Life」をリリース。曲としては一般的な彼らのイメージではなくメッセージ重視の歌モノだったし、MVも明らかな別撮りだった。なので韓国語がわからないK-Popファンとしては曲単体で考えると完全な肩透かしになったわけだが、そんなことはどうだっていいと思えるキャリアとスター性を持ったBIGBANGの新曲をおすすめしない訳にはいかない。この2022年4月にはBIGBANGが新曲を出しただけでなく、2NE1がコーチェラの舞台で再結成を果たした。そんな1ヶ月間がやってくると2021年の自分に言っても信じることはなかっただろう。それぐらいオールドスクールK-Popファン(?)には刺さるYG月間だった。

 

 

カムバックと同時にT.O.PがYGを離れるアナウンスをしたが、現在ではワイン事業も本格的にスタートをし始めている。昔からサザビーズのオークションにてキュレーターとして参加していたりと、実業家的な部分も覗かせていたのでYGから離れ、さらなる活躍が期待されるT.O.Pにはこれからも大注目だ。

 

 

ちなみにスンリのことを不義理を働いた裏切り者的な書き方をした。感情論抜きでスンリのことを考えると完全にそうなのでその書き方をやめる気は一切ないし、スンリ帰ってきて!とは思わない。ただ捕まっただけなら帰ってきてもいいと自分は思ってしまうタイプだけど、スンリの場合は不義理ということの方が、ファン目線で考えると捕まったことよりも大きいと自分は思っている。だから軸としてはスンリこのやろー!裏切り者ー!というものがある。K-Popファン目線100%では悪の烙印を押している。

 

 

ただ感情論ありで自分がスンリのことをどう思っているか、ピュアな本心の部分はこの書き方とは全くの別物で、実はスンリくんはめちゃくちゃいいやつという印象しかない。

 

こんなマイナーなブログを見てくれている人には感謝しかないので、BIGBANGのStill Life記念として秘密の情報を少しだけ書いておこうと思う。実は一般人だけどたまたまスンリと知り合って意気投合、その結果公式と相互フォローしているような人物がたまたま自分の友達にいる笑。別にその友達はK-Popに興味があるわけではないし、芸能関係の仕事をしているわけでもないが、たまたま共通の知り合いがいて出会ったと言っていた。韓国アイドルのプライベートには全く興味がないけど、流石にK-Popファンである自分の友達がスンリと友達だったら気にならないなんて嘘だ。それに日本に住む一般の日本人と韓国に住む芸能人が一緒に遊ぶときって何してんの?って仮にK-Popに興味がなかったとしても謎すぎて気になるじゃん。というわけでプライベートの裏の顔(友達といるとき)のスンリについて超軽くだけ聞いたことがあるのだが、少しのエピソードを聞いただけでわかってしまうぐらいスンリは超いいやつだった。詳しいことに関しては万が一の場合を考慮して伏せさせてもらうが、バラエティとかで見る楽しい姿のスンリがそのままスンリくんって感じだった。当たり前だけど気前とかもめちゃくちゃいい。そんなわけで業界人とかでは全くない、ゴリゴリの日本に住む一般人の友人である韓国人のスンリくんエピソードを聞いていたので、色々ニュースが出たあの時のスンリに足してマイナスの印象は一切なし、自分の友達経由というリアルなエピソードからの印象の方が当たり前だけど画面越しのものよりも強いので、超楽しそうないい人というイメージしか今でもない。もちろん軸としては裏切り者このやろー!派だが、K-Popとは関係ない面の情報が入ってしまっているので100%その気持ちだけど、その気持ちではないという不思議な感じになっている。

 

なので不義理を働いた裏切り者的な印象をなくせとは言わないし、自分の感情論抜きで冷静に考えたらそう印象になるのだが、イ・スンヒョンはめちゃくちゃいいやつですよ!というイメージアップを図っていきたい。自分が聞いたエピソードとかをネットで書ける訳ない(悪いことをしていたという意味ではない)し、人から聞いたことを書いているだけだ。自分自身がスンリと関わりがあったわけでは一切ないのに、こういうことを書くと意味不明な自慢みたいに感じてしまう人もいるかもしれないが、一切そういった感情はない。この具合的な内容を一切明かさないくせにわざわざ書いた理由はBIGBANGがカムバックした記念、スンリのイメージアップをしたい、そしてこんなマイナーなブログを見てくれている人に感謝の気持ちとしてここでしか見ることができない情報をプレゼントしたかったからだ。ネガティブな印象を与えているようだったら、こっそり消しときます。

 

 

というわけで先ほどのウンビに引き続き、個人的な意見多めの楽曲紹介となったが、このサイトは「K-Pop情報サイト」ではなく「ある1人のK-Pop好きによるブログ」という形式を採用しているので上辺だけのものを挙げなくていいし、個人的な意見をバンバン書いてもいいという理由からあえて書いてみた。アンチ的な要素や誹謗中傷は一切する気がないし、特定の人物を否定したことなんて一切ない。全て自分の意見を軸に書いているので、アンチは自分にやってくる形式をとっている。そういうコンテンツをいうことで今後ともよろしくお願いします。ってなわけで長文になったから4月のMVP候補にBIGBANGのStill Lifeをピックアップしそうな雰囲気だが、ただの新曲として考えると好みではないし、ぶっちゃけプレミア公開を見たときしか聴いてもいない笑。このブログに取り上げるものは基本曲として好みだったかどうかを軸としているので、あえて好みじゃなかった曲を激プッシュして書いたのは今回が初めてかもしれない。ただやはりBIGBANGが象徴だった時代を通っている身としては、おすすめをしないという選択肢はなかった。ぶっちゃけずっと公の場でファッションを披露していなかったG-DRAGONが、どのようなスタイルを披露するのかがいちばんの注目ポイントだった。

 

BIGBANGの"Still Life"をApple Musicで

 

 

IVE - LOVE DIVE

 

 

上辺だけの紹介をする気は全くなく、アクセスを稼げそうなグループというだけで書く気はない。それに自分の実力不足もあるがブログを書くのって半端じゃなく時間がかかるので、第一印象が「ふーん」って感じだったり、イヤホンで聴くことに最も重きを置いている自分としてはApple Musicの配信が遅いとレビューしない可能性が出てくる。特にスピード感がないブログだけど、時期がずれ込むとお蔵入りにすることもある。2021年のK-Popをアワード方式でまとめたブログもお蔵入りにしたし、去年いちばん好きで6曲の再生回数の合計が2000に近いaespaのアルバム「Savage」は、リリースから10日ぐらいしてからハマり始めたのでアルバムレビューをしていない。woo!ah!の「QURIOUS」と「Wish」も日本での配信が遅いからスルーしている。そんなわけで初動のインパクトがない限り、全て1ヶ月間のまとめに流されるわけだが、2022年現時点でレビューしておきたかったアルバムランキング1位は間違いなくIVEのLOVE DIVEである。

 

最初に聴いたときの感想はサビ前の「Woo」のコーラス部分は半端じゃなくかっこいいし、サビ後半でそれを再び持ってくるのも渋すぎる。衣装のmiu miu最高。それぐらいだった。活動期間中のIZ*ONEのメンバーに対する興味はウンビに95%、宮脇咲良とひぃちゃんが2%ずつ、その他で1%といった感じだったので、ユジンとウォニョンに対するIVEデビュー前からのプラスポイントというものも全くない。考えようによっては数年間興味が湧かなかったので、IVEの他のメンバーよりもマイナスであるという風にも考えられる。各自が各々の活動を始めた以降は一強だったウンビと同じぐらい推すようになったイェナ、気づいたら毎回YouTubeを見ているカンちゃんなどもいるが、以前と変わらず全く興味が湧いていない人物もいる。なのでIVEは世間的には話題のグループだけど、自分の中ではそこらへんのデビューした新人と同じだった。しかもELEVENが個人的には全くだったので音楽をいちばん重視する自分にとっては大きなマイナス、K-Pop界で活躍する日本人はもちろんチェックしているけど、自分の好みのに国籍は関係ないので、レイを一般のアイドルに比べて特別視するということもない。世間の評価と自分の中での評価が最も広かったアイドルがIVEであった。2022年3月までは。

 

 

最初に述べたとおり、サビ前選手権をするとLOVE DIVEはここ数年のK-Popの中でもトップ5に入るかもというレベルでかっこいいと最初から思っていたので、その部分だけを聴くような気分で全体的には微妙だと思っていたけど、とりあえずジムとかでBGMとして音楽として集中せずにさらっと聴いていた。するとどうだろうか、どんどん楽曲の魅力に気付き始める。

 

まずは音としてのクオリティや厚み。ILY:1のところで書いたようなことの真逆、音としても気持ち良さがかなり高い。安いイヤホンやスマホのスピーカーなどでは体感できないが、ある程度のレベル以上のもので聴くと、しっかり曲の奥行きや広がりを感じることができる。こういう風に書くのは悪いけど、ILY:1のようなトップ層に比べて予算がかけられていない楽曲はどうしても平坦な印象になる。STARSHIPはSMのような事務所に比べると正直2段ぐらいは落ちる気がするが、それでも超大手であることは間違いないというのがこういう部分からも感じることができて嬉しい。K-Popのエンジニアとかは流石に詳しくなけど、きっといい人を抱えていたり知っているに違いない。先輩のガールズグループであるWJSNもクオリティめちゃくちゃ高いし。臨場感や奥行き、低音のパワーを楽しめる曲がめちゃくちゃ多いし、シンプルにかっこいい曲ありすぎ。ってかWJSNって過小評価されすぎな気がするのは自分だけ?

 

 

というわけでシンプルに音としてのレベルが高い時点で聴いてられた。すると今度はLOVE DIVEの持つポップス感が徐々に刺さるようになってきた。LOVE DIVEを〇〇っぽいと表現するのであれば、これはCharli XCX系ということになるだろう。10年代中盤あたりのCharli XCXが行なっていたようなポップス感、他のK-Popの曲で例えるとBLACKPINKのLovesick Girlsに通じるようなエモーショナルな雰囲気があるポップスだ。自分が好きな「Woo」のパートなんかが特にその要素を感じる。K-Popらしいガツンと盛り上がるポイントがない部分も洋楽のポップスっぽさを感じる理由の1つだろう。

 

日本人が洋楽と聞いて最初に印象するような曲に特に興味はないし、ポップスも聴きはするけど好みじゃな楽曲の方が圧倒的に多い。というわけでCharli XCX系の雰囲気が特に好きというわけでもないのだが、ハマる曲はハマるということでLOVE DIVEも徐々に好きになっていった。よく考えたらLovesick GirlsなんてLOVE DIVEみたいに第一印象からよかった部分なんて一切なかったし、最初は普通にクソだと思ってたけど気がついたら好きになっていたので、自分にとってこっち系のポップスK-Popは噛めば噛むほどなスルメ曲なのかもしれない。

 

しかもこのLOVE DIVEの自分に刺さったポイントのバランス感がかなり良く、miu miuの衣装は2000年代の雰囲気、サビ前のWooは2010年代、そしてLOVE DIVE自体のビートの出来上がりや音のクオリティは2020年代、つまり2000年以降の3つのdecadeの集合体となっている。このスーパーハイブリットぶりに気づいてからは完全にLOVE DIVEのことが好きになっていた。

 

 

B面のROYALも前回のTake Itと同様に抜かりなし。相変わらずELEVENに関しては、、、という気持ちだが、今回のリリースを含めると75%の確率で当たりと言うことになっている。アイドル的な要素では自分もMONSTA Xのメンバーって感じのテンションや猫可愛いみたいなノリの可愛さで、若干イソが気になり始めた。全員美人ということでデビュー時に話題になっていたが、まさかの自分の好みのビジュアルの人が1人もいないということでずっこけた状態でタイトル曲を聴いてもう1回ずっこけた経験があったが、今回の2曲(主にLOVE DIVE)によってIVEの注目度が自分の中でぐぐっと上昇した。というわけで2曲目のMVP候補はIVEのLOVE DIVEです。IZ*ONE組が強い!

本来ならレビューしていた最高なアルバムの例としてwoo!ah!のQURIOUSを挙げていたけど、そのアートワークで使われていたフォントはIVEのLOVE DIVEと同じVillanelleというものが使われている。ってことはVillanelle最強?

 

IVEの"LOVE DIVE"をApple Musicで

 

 

ITZY - Voltage

 

 

ITZYが初めての日本オリジナル曲をリリース。最初のメインとして持ってきたVoltageは彼女たちのガールクラッシュっぽいパワフルなイメージをそのまま落とし込んだような楽曲で勝負してきた。LL Cool JのMama Said Knock You Outのような雰囲気で「これからやるぞ!」という気持ちのときに聴くとフィットしそう。Voltageと同じく日本オリジナル曲として収録されていたSpiceがITZY史上最も分かりやすいトラップを取り入れた曲だったので、現代とオールドスクール、異なる時代のヒップホップのテンションを日本オリジナル曲を通して楽しむことができる。Voltageは割とJ-Pop感もあったけど、Spiceはトラップ系のビートなのでK-Pop初心者、J-Popを軸として聴いているMIDZY候補生たちにフィットするのかは謎。歌モノなだけマシではあるが、日本というヒップホップがメジャーに全くならない国でトラップの影響を受けまくっている第4世代、その筆頭として日本デビューしたITZYの今後はK-Popという大きな枠組みとしても注目である。

 

ITZYの"Voltage"をApple Musicで

 

 

Mark Tuan - Save Me

 

 

GOT7マークの新曲「Save Me」はトラップを軸とした歌モノで、彼の綺麗な歌声を堪能することができる作品。かなりわかりやすくヒップホップな楽曲だが、Travis ScottのYOSEMITEに通じるようなメロディのサウンドを採用したことでエモーショナルな雰囲気も生んでいる。分かりやすく高音と低音に分かれているので、そういった部分からもトラップっぽさというものを感じるが、目立っているのが高音ばかり、しかもマークの歌声がそっち寄りなのでラッパーの歌モノとは違った面白さがある。また基本的に単調な曲ではあるがサビでしっかり盛り上がりポイントを作っているのも高評価である。曲の雰囲気自体は全く違うが、Save Meが好きだった人はマークと同じくGOT7のメンバーであるJAY BのSwitch It Upも気に入るはずだ。

 

LEGGOですブログ: GOT7ジェボムがJAY Bとして歩み始める!H1GHR MUSICからSwitch It Upリリース

 

マーク・トゥアンの"Save Me"をApple Musicで

 

 

ONEW - In the whale

 

ONEWの"In the whale"をApple Musicで

 

SHINeeオンユのソロアルバム「DICE」からIn the whaleをピックアップ。先ほどのマークと同じエモーショナルな雰囲気の歌モノになっており、こちらもトラップの影響を鳴りまくっているハイハットの音から感じることができる。しかし全体の雰囲気としてはヒップホップの要素は全くなく、シンセの機械的サウンドがメインであり、Hurtsのようなシンセポップ感も楽しむことができる。またすでにエモーショナルな雰囲気があるビートに合わせた歌詞がファンに対するものとなっているので、曲の雰囲気だけでなく内容的にもかなりエモくて深みのあるものに。それでありながら韓国語が全くわからなかったり、特にSHINeeのファンでなかったとしても純粋に音として気持ちがいいという楽曲としての優秀さもあり、ベテランアイドルとして今も元気に音楽活動することができているオンユやSHINeeの凄さというものも感じ取ることができた。

 

 

Dreamcatcher - Together

 

Dreamcatcherの"Together"をApple Musicで

 

このブログでも紹介したことがあるし普通に好きなグループの1組ではあるが、正直Dreamcatcherが1位を取るとは思ったことはなかった。独自のスタイルを確立している上にアイドル的な魅力もしっかりあり、コアなK-Popファンからも支持されている印象。ちょっと奮起は違うものの昔のLOONAと同じタイプのカルト的人気があったアイドルというイメージが自分の中であった。ただマイナーなアイドルとはお世辞にも言えないし、事務所だって超マイナー。MINXとしてデビューしたのが2014年なので7年をアイドルとしても最初の終わりのポイントして考えると、超ベテランに彼女たちは分類される。TWICEよりも早くデビューしてるとそのベテランっぷりが伝わるはずだ。またBrave Girlsのように何かがきっかけで爆発して1位になったパターンと違い、シンプルに1位を獲得するという話題性としては地味だけど素晴らしい出来事であるというのも、ファンベースの力強さを感じることができてよかった。

 

 

という風に書かせてもらったが、自分が紹介するのは初の1位を獲得したタイトル曲のMAISONではなく、B面の曲であるTogetherだ。ダンス系のビートでK-Popと相性がいいことで知られている2stepの要素も組み込まれている。いわゆるなドゥケの曲とは全く違った雰囲気だが、ここ1年はいい意味で普通のK-Popな曲も多く挑戦していたのでドゥケの曲として引っかかることなく楽しむことができる。属性でいうと完全に闇属性のグループから生まれた曲なのにイントロ部分とか完全に光属性、もしくは夏っぽい爽やかさというのも面白ポイント。

 

 

そんなDreamcatcherのTogetherは4月のMVP候補の1曲である。リズム感がよく、リピートしても疲れない軽やかな楽曲な上に爽やかさもあるので、夏の暑い時期まで楽しめそうなのもいいよね!

 

 

Jessi - ZOOM

 

 

Jessiの新曲「ZOOM」はヒップホップがベースとなっているのでノリやすい上に、トピックも親しみやすいものを採用。サビも振り付けもリンクしていてわかりやすく、TikTokなどのSNSを意識しまくって作られた楽曲をいうのが1回聴いただけでわかってしまうぐらいマーケティング感強め。そんなZOOMは案の定ヒットしており、新曲は成功したと言って間違いないだろう。やはりこういったお茶の間向けヒップホップ系K-Popを作るのはJessiの右に出る者はいないのか。曲が常にキャッチーな上に、その印象をサクッと超えるレベルでJessi本人のキャラクターがキャッチーというもの大きなポイント。そんな彼女だからこそファンだけでなく、同業者たちからも好かれる存在になっているのだろう。

 

Jessiの"ZOOM"をApple Musicで

 

 

YOUNITE - RING RING RING

 

 

BRANDNEW MUSICから2022年4月20日にデビューしたYOUNITE(ユナイト)という9人組の新人男性アイドル。不遇なアイドルグループ歴代トップ10があったら間違いなく食い込んでくるX1のウンサンが所属しており、それだけでK-Popファンとしては応援したい気持ちになるが、X1の解散から2年が経っている上に活動時期も短すぎたため、プデュのブーストが掛かっているのがは不明である。

 

そんなYOUNITEのデビューアルバム「YOUNI-BIRTH」に収録されているRING RING RINGはギターのサウンドが特徴的な歌モノで、悪い言い方をすると「量産系B面曲」の雰囲気がプンプンしており、普段なら完全にスルーするタイプの楽曲である。ではなぜおすすめしているのか?それはこの曲のサビがそう来るの!って感じだからだ。

 

 

基本的にはよくあるB面の歌モノって感じでサビもその雰囲気をキープしているのだが、このサビで登場するメロディのサウンドが完全に2010年代前半人気があったKid Ink系、DJ Mustardがあの頃に一世風靡させていた雰囲気にかなり近いのだ。ぶっちゃけ当時のヒップホップを聴いていた人しか引っかからないと思うが、自分はどうしてもkid InkのShow Meのようなテンションを連想してしまうので、こういうベタなB面歌モノにそっち系のネタを持ってくるというギャップにやられてしまった。というわけで普段だと明らかにちょろっと聴いてスルーするタイプであるが、サビの意外性にやられたのでおすすめしたいと思う。

 

ただあの頃のDJ Mustardのような音を引っ張ってこられると、K-Popとヒップホップが好きな自分としては自動的にPRISTIN VのGet Itが思い出されるので、悲しい気持ち付きになっちゃうのはやめてほしい笑。あれだけ人気があったI.O.Iのメンバーたちが新たに結成したという意味でのアイドルグループはWeki Mekiのみ。現役韓国アイドルの中で私のビジュアル1位はドヨンだし、CDとかも購入したことがあるので応援しているが、正直感情論抜きだと怪しい立ち位置にいるアイドルだと思っているし、元々アイドルだったり途中合流したメンバーたちも間も無くWJSNのヨンジョンのみがアクティブな状態となってしまう。4月のおすすめにIZ*ONEのメンバーたちが多く登場して人気も高い。当時とはファンの数や時代が違うので正確に比較することはできないが、I.O.Iも大人気だったことは間違い。そんなグループのメンバーたちの明暗がはっきり分かれているように、IZ*ONEのメンバーたちも5年後も人気があると言い切れないし、すでに開きが見え始めているのも怖い部分である。

 

そんな基本大人気のプデュ系グループの中で唯一の不遇グループであったX1、そして事務所もマイナーというK-Popを歴史から感情論抜きで考えると、、、、、、となってしまうが、RING RING RINGは間違いなくおすすめなので聴いてみてね!YOUNITEを覚えて帰ってね!メタアルバムという試みもしているので気になった人は検索してみてね!

 

YOUNITEの"RING RING RING"をApple Musicで

 

 

ICHILLIN' - Play Hide & Seek

 

 

サンプリングかインターポレーションかわからないけど、どう考えたって元ネタがあるのに思い出せそうで思い出せない、聞き覚えしかないメロディが引っかかりまくりなICHILLIN'の神曲であるPlay Hide & Seek。子供の頃に誰もが遊んだことがありそうなかくれんぼがネタとなっており、そんなこともあってか小学校の頃に音楽の授業でやった木琴のようなサウンドもかなり効いていると思う。曲全体としてもいい意味で韓国のマイナー女性アイドルの王道っぽさもあるので親しみやすい。BillieのGingaMingaYo (the strange world)と合わせて聴くのに相性が良さそう。

 

ICHILLIN'の"Play Hide & Seek"をApple Musicで

 

 

MIYEON - Drive

 

 

ソロデビューを果たしたミヨンのスタイルは超王道のポップス系。ザ・大衆感が気持ちよくて、ソロ初期の少女時代テヨンのようなノリを楽しめる。最初の方で登場したIVEのポップス感とは別ジャンルで、ミヨンの場合は昔からあるタイプの方。おそらく日本のK-PopファンはJ-Popを普段聴いている人が多いと思うので、そういった人には聴きやすいのではないだろうか。多分GOT7マークの新曲が超ヒップホップ的なビートをしているのは明らかだけど、一般的な日本のK-Pop好きはそれに気づいていない人がほとんどだと思うが、ミヨンのDriveが持つ大衆的なポップス感は誰もが感じられることだろう。それぐらいいい意味で直球。また(G)I-DLEとの振り幅がすごいので新鮮味があるのもいい。TOMBOYはJessiと同じようにTikTokなどのプロモーションにも力を入れており、その結果成功していたので最近になって(G)I-DLEを知ったり好きになった人も多いだろう。そういう日本人にDriveは入りやすいだろうし、ビジュアルも最高なのでライト層であればあるほど刺さりそうな気もする。ちなみに自分は最近ミンニがかなり上がってきてる。

 

MIYEONの"Drive"をApple Musicで

 

 

PSY - That That Feat. SUGA of BTS

 

 

地球単位で考えて、K-Popに興味がない人の耳にいちばん届いたであろう楽曲を持つPSY、そしてK-Popに興味がないファンをいちばん持っているBTSからSUGAが一緒に曲をリリース。これはK-Pop界の神と神と言えるのではないだろうか。そんなThat ThatはPSYらしく全てがキャッチー、もうこの感想だけで十分と言えるだろう。プロデュースだけでなく客演としても参加してくれたSUGAありがとう。

 

サイの"That That (prod. & feat. SUGA of BTS)"をApple Musicで

 

 

 

 

 

今回のMVPは音楽も顔面の最強な彼女

 

2022年4月のおすすめK-Popは以上となります。話も逸れがちだったし、お前は何様だよみたいな風に捉えられそうな文章もあったと思うので、ネガティブな感情を与えていたらすみません。ただこのサイトはK-Pop情報サイトではなく、個人のブログという形式を採用しています。しかもこれで稼いでやろうと思っているわけでもないので、誰も引っかからないような当たり障りのないことを心がけているわけでもありません。なのでイラつかせることもあるかと思いますが、おすすめと言っているものはガチのおすすめだし嘘とか盛ったりもしていないので、そういった部分では安心して見られるコンテンツになっているかと思います笑。そんな話逸れがちになった4月のMVP候補は、

 

  • KWON EUN BI - Glitch
  • IVE - LOVE DIVE
  • Dreamcatcher - Together

 

の3曲となりました。最近はヒップホップ系K-Popが目立っていましたが、特に気に入った楽曲に関してはそっちのテンションから離れてきている模様。そんな今回のMVPは、、、

 

 

 

Photo by Instagram(@silver_rain.__)

 

ウンビのGlitchとなりました。シンプルに顔面が好きというだけで十分なのに楽曲も抜群。ソロとしてバラエティ面でも活躍しながら、IZ*ONEのメンバーとの絡みも積極的。明らかの仕事の幅が広がってきており、現時点だとIZ*ONE勢の中でトップクラスに露出がある印象。このまま音楽面とタレント面の両方で活躍して数年後にはIZ*ONEのメンバーというイメージがいい意味でなくなる存在になりそうな気配がプンプンしている。個人的な感情を抜いて、1人の中立的なK-Popファンという視点で考えても大注目な存在なので、どうぞみなさんウンビをよろしくお願いします。

 

 

 

今回は以上となります。このブログのツイッターなどのSNSのリンクが下にありますので、よければぜひフォローお願いします。5月のおすすめK-Popで会いましょう。ではまた!

 

 

 

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