表の幻想と裏のトラップ。Red VelvetのFeel My Rhythmから始まる新曲は全てが快楽の園に収束する?

圧倒的な世界観と共にレドベルが帰ってきたぞ

 

K-Popが他のジャンルに比べて確実に優っているもの、それは新曲をリリースする際の力の入れっぷり、つまりカムバックだ。

 

世界のトップアーティストたちの新曲リリースの際のプロモーションの力の入れ方は、SNSの発展により話題性のレベルが段違いになったこともあってか、年々凄みを増している。日本ではファッション関連と芸能ニュースでしか基本的には話題になっていないラッパーのカニエウエスト(現在はYe)についてご存知だろうか。ヒップホップが流行らない国としてお馴染みの日本に住んでいる人には馴染みがないアーティストかつジャンルかもしれないが、彼が2021年にリリースした「Donda」というアルバムは152ヶ国でチャート1位を獲得した。みなさん152ヶ国も名前挙げることが出来る?自分は無理な気がする。それぐらいとんでもない数の国で1位になったのに、カニエ自身と結構関係性のある日本で1位になっていないのはどれだけこの国にヒップホップが浸透していないかの証明とも考えられるだろう。

 

そんなカニエは2022年2月22日に新しいアルバム「Donda 2」のリスニングイベントを開催。米マイアミのLeonDepot Park(MLB時代にイチローが所属していたマイアミ・マリーンズの本拠地)で行われ、全米の一部のIMAXシアターやネット上でも同時中継されていた。このイベントはメインの音楽はもちろん、ファッションやアート関連の注目度も高く、アリシア・キーズマリリン・マンソンといったラッパーではない人物たちもゲスト出演していた。以前からリスニングパーティーに力を入れていたし、コーチェラに出演していた際にプライベートな時間でBLACKPINKも楽しんでいたSunday Serviceなど、カニエはプロモーションへの力の入れ方が半端じゃない。

 

 

とはいえラッパーでこんなにも新曲のプロモーションに力を入れている人はほとんどいないし、新曲とMVが出るよ!とインスタ等でアナウンスするだけというのが基本だ。K-Popでいうところのカムバしますという宣言すらしないことも多い。カニエレベルの知名度を誇る他ジャンルのアーティストと比べても、このレベルの人はほとんどいないし、新曲を出すたびにイベントみたいな感覚になれるジャンルはK-Pop以外にあるのだろうか。

 

 

新曲を出す前から複数のティーザーを用意し、何パターンもの写真撮影を行う。MVだけでなく、Dance Practiceやバラエティ系のコンテンツも用意、そしてリリース当日はショーケースを開催する。新曲リリース後は毎日のように歌番組やバラエティ番組へ参加、イベントごとなどを欠かさない。もちろん事務所やアイドルのレベルによって使える金額が変わってくるので、メジャーなアイドルとマイナーなアイドルではレベルの違いがはっきりわかるレベルだが、下の層のレベルでも他ジャンルのアーティストたちよりプロモーションに力を入れている。メジャーなジャンルに比べるとK-Popはファン数が少ないので、カニエレベルのようなイベントは流石に見られないが、平均点の高さはK-Popが他ジャンルを圧倒しているだろう。それぐらいカムバックというものは特別で、K-Popファンにしか味わえないご褒美のようなものだ。

 

 

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Photo by Twitter(@RVsmtown)

 

そんなカムバックでは1つのシーズンという風に考え、今回はこのコンセプトで行きます!と決めて戦略を取るのが韓国アイドルの基本だ。新曲のコンセプトに合わせて髪型やメイク、衣装を決め、ティーザーでファンに少しずつアナウンスして本番で爆発させる。このいい感じにファンの気持ちを全力で煽ってくるのが楽しいのだ。韓国アイドルにとって大切なコンセプト、そのコンセプトのセレクトや魅せ方が圧倒的に上手なのが今回紹介するRed Velvet(レッドベルベット)というグループで、特に今回は事前の段階からSNSで話題沸騰。ある種アルティメットレドベルとも言えるような過去最高レベルの圧倒的な表現力を見せてきた。

 

 

ストーリー的には「‘The ReVe Festival’ Finale」のPsychoの続き?

 

 

今作のタイトルは「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'」ということで、2019年にリリースされた「‘The ReVe Festival’ 」三部作の2022年版、つまりPsychoの続編っぽい雰囲気がある。世界観も過去作の中ではいちばん近いし、MV内で作っていたピンクのドレスが今回のFeel My Rhythmで着ているモノなのでは?という考察も生まれていた。単に世界観がかっこいいという話で終わらず、過去作ともリンクさせてファンに考えさせる。やはりカムバックにおけるコンセプトの企画力でレドベルに勝てるアイドルは存在しないのではないだろうか。

 

 

というわけでコンセプトやMVに対する称賛の声がReVeluvだけでなく、様々なK-Popファンから聞こえてきているし、自分も同意見で本当にかっこよかったと思う。ただ個人的に今作でいちばんフッシュしたいのはバラエティー豊かな曲たちだ。世界観云々を抜いて、シンプルに音源としてさらっとアルバムがリリースされていたとしても完全なる良作。なのであまりにもインパクトが強かったためFeel My Rhythmばかりに注目が集まって、いわゆるB面たちがそこまで聴かれていないのでは?と思った。なので今回のブログではあえて大きすぎる世界観は基本的に無視、いつも通り音楽中心でレビューをしていこうと思う。どうせMVなどに関してはわかりやすく考察や解説をしてくれている人がいるだろうしね!

 

 

 

 

 

 

Red Velvet - 'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'

 

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Photo by Twitter(@RVsmtown)

今回のアルバム「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'」はミニアルバムということで全6曲入り。タイトル曲は1曲目のFeel My Rhythm。

 

 

1. Red Velvet - Feel My Rhythm

 

 

MVの出だしからいきなり絵画ネタを持ってきていることからもわかるように、Feel My Rhythmでは様々な元ネタというものが存在している。

 

 

MVの世界観のベースはヒエロニムス・ボスの快楽の園

 

 

自分は絵画関連の知識が全くないので調べた情報になるのだが、Feel My Rhythmのベースの元ネタになっているのは初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた「快楽の園」という三連祭壇画である。YouTubeで調べてみたらレンタルではあるが「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」という映画や解説動画、関連する書籍などもたくさん存在していたので、レドベルの世界観についてもっと深く知りたい!という方はチェックしてみるのもいいかもしれない。自分は快楽の園についての知識が全くないため、深掘り等はしない。主観で語るのを売りにしているブログなのに、どっかから引っ張ってきた知識をひけらかしてたら寒いでしょ笑。

 

 

 

音楽の元ネタはG線上のアリア

 

 

MVなど世界観を構成するもの以外でも大胆なサンプリングを行ったレドベル。Feel My rhythmではヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』の第2曲「エール (Air)」を、ドイツのヴァイオリニストであるアウグスト・ウィルヘルミがピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏のために編曲したものの通称である「G線上のアリア」が元ネタになっている。先ほどの快楽の園はアートだったがG線上のアリアは音楽だし、バッハという小学校の音楽の教室に飾られているようなレベルの存在が生み出した曲であるということもあり、どこかで1度は聴いたことある人が多いのではないだろうか。

 

ヘルベルト・フォン・カラヤンの"G線上のアリア"をApple Musicで

 

G線上のアリアをサンプリングした有名曲 (Sweetbox - Everything's Gonna Be Alright)

 

 

J.S.バッハさんのG線上のアリアということで堅苦しい印象があるかもしれないが、クラシックというジャンルは割とサンプリングされがちなジャンルである。というわけで既にG線上のアリアが元ネタになっている有名曲も存在しており、1998年にリリースされたSweetboxのEverything's Gonna Be Alrightでも大胆にサンプリングされている。ちなみにこの曲は世界中で大ヒットしたので、聴いたことがある人もいるのではないだろうか。全く世代じゃない自分でも聴いたことがある1曲だ。

 

スウィートボックスの"Everything's Gonna Be Alright"をApple Musicで

 

過去にもサンプリング経験のあるレドベル

 

Red Velvetの"Taste"をApple Musicで

 

 

K-Popというよりは韓国アイドルが好き!という人にはあまり馴染みがないかもしれないが、サヒップホップ界ではかなり有名なサンプリングという技術はK-Popでも頻繁に活用されている。Red Velvetのアルバム「RBB」の収録されているTasteではZappのI Can Make you Danceをサンプリング。SMのアイドルたちはサンプリングが結構好きで、aespaのNext Levelにも元ネタがあるのは有名だろう。NCTだって頻繁にサンプリングをしている。これらはわかりやすく引っ張ってきた例だが、一部の音に元ネタがあるレベルのものを含めるとその数は半端じゃない。例えばBLACKPINKのリサのソロ曲であるLALISAとMONEYのメロディが、両方ともオリジナルではなく引っ張ってきたモノだと言えば、どれぐらい当たり前に行われていることかお分かりいただけるだろうか。

 

サンプリングと言っているが、インターポレーションみたいなものも存在していると思うので一括りにするのはあれだが、そんなところを掘っても仕方がないのでK-Popではサンプリングが頻繁に用いられていると書いておく。

 

 

トラップを軸としたスタイルにG線上のアリアを大変身

 

大胆なサンプリングを行ったレドベルのタイトル曲「Feel My Rhythm」はまさかのバッキバキのトラップビートに仕上がった。ハイハットは鳴りまくりで、サビではSTAYCのSTEREOTYPEばりに強調されている。2021年に完全なトレンドになった低音のGlideも忘れずに。決してヒップホップではないが、ヒップホップを感じるK-Popであることは間違いない。

 

トラップビートを採用したという点だけ聴くと、本当にPsychoの続き?‘The ReVe Festival’ Finaleの流れなの?と思うかもしれないが、Psychoもハイハットが鳴りまくっているし、Glideもがっつり掛かっている。というかキックとかに関してはFeel My Rhythmよりヒップホップ的で、世界観とは裏腹に割とタフな仕上がりになっているのだ。なので個人的には今回のトラップを目立つように取り入れたFeel My Rhythmが自然と入ってきたし、Psychoをパワーアップさせたような印象や繋がりすら感じた。

 

 

実はFeel My Rhythmってかなりヒップホップ的?

 

Feel My Rhythmは新鮮で革新的に感じた人が多い印象で、いわゆる韓国アイドル的なトラップの要素が含まれているので、レドベルにヒップホップを感じた人は多いかもしれない。ただヒップホップ好きな自分の視点から考えると、ヒップホップを感じるというレベルではなく、概念としてはヒップホップそのものなのでは?というレベルの感想になっている。

 

 

最初の方に例を挙げたカニエウエスト、彼が2010年にリリースしたPowerとレドベルがノリとしてはかなり近い場所にある。まずはMVの世界観が両者ともに絵画仕立てになっている点。シーンの数や動きのあるなしなど、異なる点は多いが絵画ネタという部分では一緒と考えられる。ちなみにPowerが収録されているアルバム「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」のアートワークは現代ヴィジュアルアートの巨匠であるジョージ・コンドの作品となっており、アート色が強い「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'」とも近いものを感じる。

 

そしてビートで大胆なサンプリングを行っている点。G線上のアリアをレドベルに対して、カニエはKing Crimsonの21st Century Schizoid Manをサンプリング。こちらも大胆なネタ使いが話題になっていた。

 

 

他にもノリが近い作品がある。2021年にSpinabenzがリリースしたWho I Smokeは、ザ・白人の大ヒット曲という印象があるVanessa CarltonのA Thousand Milesを大胆にサンプリング、MVではこちらも白人のスポーツという印象があるゴルフ場で撮影。そんなWho I Smokeの内容はがっつり黒人の音楽って内容の歌詞にトラップビートとなっている。白人の名曲に白人の世界観をがっつり黒人の文化に落とし込んだというわけだ。

 

レドベルのFeel My Rhythmもクラシックや絵画など、いわゆるな雰囲気で少し堅い印象のあるモノをRed Velvetというグループの持つ世界観に落とし込んだ、しかもトラップ色が強いビートで。ボーカル面ではいい意味でのいつも通り、サビのユニゾンはやはりレドベルって感じだし、今作ではついにジョイが「Red Velvet」という言葉を歌い出しにドロップした。MVも過去作とリンクする部分があり、大きな元ネタがたくさんあるのに音楽としても映像としても完全にレドベル仕様になっている。そういった意味ではSpinabenzのWho I Smokeのノリと近いのではないだろうか。

 

 

さらっと思いついた2曲をピックアップしてみたが、もっとアート色が強かったり、クラシックをサンプリングしている曲というものも存在している。ただこういったヒップホップの表現を知っている身からすると、Feel My Rhythmからそれしか感じなくなってくるのだ。もちろん大衆的なK-Pop、韓国のポップスであることは間違いない。そのジャンルの中でノリとしてヒップホップがいちばん強いのはレドベルの新曲なのかもしれない。基本全ての要素がオマージュやサンプリングをベースに新しいものを生み出しているというのが、あまりにもヒップホップ的すぎる。表面上の世界観にはヒップホップのヒの字もないのに、ちょっとめくってみたらヒップホップだらけ。仮にビートにわかりやすくトラップを取り入れていなかったとしても、自分はそういう風に感じただろう。

 

Red Velvetの"Feel My Rhythm"をApple Musicで

 

 

2. Red Velvet - Rainbow Halo

 

Red Velvetの"Rainbow Halo"をApple Musicで

 

2曲目のRainbow Haloは「いつものレドベルのB面」っぽさを感じる1曲。今回はショーケースを行なっていないので、サブ曲の設定があるのかどうかは現時点ではわかっていないが、もしも歌番組で2曲パフォーマンスをすることになったらRainbow Haloが選ばれそうな気がする。

 

 

1曲目以降もヒップホップの要素を継続中

 

以前からレドベルも採用しているし、現代の曲では当たり前なのでわざわざ書く必要もない気はするが、この曲でもトラップを代表する機械的な連続するハイハットががっつり採用されている。ちなみにこのノリは5曲目以外の曲のすべてで採用されている。タイトル曲のヒップホップの印象を引っ張って自分たちのスタイルに落とし込むという点で、自分はITZYのMafia In the morningが収録されているアルバム「GUESS WHO」と近いものを感じた。

 

LEGGOですブログ: ITZYのGUESS WHOはトレンド度外視!スタイルを貫いたトラップアルバム

 

 

ふわっとした浮遊感のあるボーカルとビートのバランス渋すぎる

 

ヒップホップを連呼していたことからもわかるように、自分はK-Popとヒップホップがかなり好き。だからなのかどうしてもヒップホップのタフなイメージというものが出てきてしまう。感覚としては職業病ではないけど職業病みたいな感じ。K-PopだけでなくJ-Popやアメリカのポップスでもトラップ的なハイハットが当たり前に使用されるようになったものの、自分にとってこの音をいちばん聴く機会があるのは以前と変わらずにヒップホップでなので、00年代後半にアトランタのラッパーの人気が上昇し、トラップというものが広まり始めた頃の記憶がずっと残っている。自分が好んでヒップホップを聴くようになったのが、それの数年前でThe Gameみたいなラッパーを好んで聴いていたら、オートチューンとトラップの波が一気にやってきて完全にそっちの勢いにやられたタイプなので、人よりもトラップに対する思い入れが強いタイプだからなのかもしれないが。

 

 

というわけで自分は機会的なハイハットの音がめちゃくちゃ好きだし、それがあれば普段聴かないようなポップスでも音を拾って楽しむことができる。それを作り上げるベースにあるのがT.I.やGucci Maneのようなアーティストたちだ。客観的にも見ることができるタイプだと思っているので、そういったラッパーたちとRed Velvetのようなアーティストは別物だと思っている。ただやはりギャングやコカイン、札束、アイスといったようなものの連想を0にすることはできない。職業病みたいなものといったのはそういった理由から。そういうルーツのあるジャンルと知っているからこそ、DKDKのときのfromis_9のようなビジュアルの子がトラップビートを採用しているのが人より面白く感じるというメリットもあるのだが。STAYCのI WANT U BABYも同じような感じの理由で。

 

 

先ほども述べたように2022年には様々なジャンルでトラップの要素が取り入れられており、そこから生まれる化学反応というものは通常のヒップホップでは決して楽しむことができないものがある。今回のRainbow Haloだってそうだ。自分がいちばん痺れたのはスルギの最初のバースで30秒あたりから始まる部分。それまでの3人とボーカルでメリハリをつけるために浮遊感のある歌い方を採用。この技術自体は普段からレドベルが行なっているし、いい意味で普通といえば普通の安定ボーカルなのだが、そこに合わせられたビートとの相性が半端じゃない。メロディのキラキラ感のみが韓国アイドルっぽさで、それ以外の部分はかなりシンプルなトラップ仕様。しかもメロディの主張が弱いパートなので、音のバランスとしても低音とハイハットが目立っているし、その他の音というのも存在しない。つまり部分的に切り抜けば、Red Velvet史上トップクラスでトラップ寄りなパートという風に考えることができる。そういった場面でスルギがラッパーだと絶対にしないような歌唱方法、かつレドベルらしさ100%なスキルを披露。これがマジで渋いんだよね。

 

ぶっちゃけ完全にK-Popとヒップホップ好きだからこその注目ポイントだと思うし、超地味なポイントだということはわかっている。でも自分はこのスルギのバースを推していきたいと思う笑。あと関係ないけどRainbow Haloを聴いていて、一瞬EVERGLOWのMoonが頭によぎった人いる?ちなみに自分はがっつりよぎったぞ。

 

 

3. Red Velvet - Beg For Me

 

Red Velvetの"Beg For Me"をApple Musicで

 

3曲目のBeg For Meは得意のR&Bモノで「ザ・Velvet」という雰囲気はあるものの、これまでの楽曲とは明らかに様子が違う。

 

 

レドベル史上最高にトラップ色が強い1曲

 

 

Beg For Meの軸はR&Bで基本歌モノではあるが、おそらくこれまで曲の中でいちばんトラップの色が強い楽曲だろう。これまでの楽曲だとスムースなトラップR&BだったBad Boyが最高だったと思うが、Beg For Itは同じR&Bタイプでありながら、Bad Boyを遥かに凌駕する。

 

自分は韓国語が理解できるわけではないし、K-Popリスナーの大半がそっちのタイプだと思うので、一旦歌詞などは忘れて音としてのBeg For Meだけにフォーカスしてみよう。まず最初に感じるのはビートの音のバランス感。とにかく低音のパンチ力が強くて、その反動で高音を担当するハイハットの印象も強くなる。ただその一方でそれらのインパクトが強くて、シンプルに音として聴くとボーカルやサビ前のビートチェンジなんかが弱く感じる。これがスムースな印象のBad Boyとの違いとなっている。R&Bのスタイルにトラップを取り込んだBad Boyに対して、トラップビートに他の要素を足したのがBeg For Meといった雰囲気だ。厳密に言えばトラップビートとは違うけど、K-Pop的に言えばそんな感じ。

 

アメリカのラッパーだったらMagic CityでMV撮影していたタイプ?

 

 

もうこのビートから連想される雰囲気は周りにトゥワークをしているストリッパーがいて、歌っている人物は札束を手に持って、そこらへんに巻いている状態。VVSダイヤびっちりのアイテムが首や歯、腕元で光っているような雰囲気。レドベルがアイドルではなくラッパーで、ソウルではなくアトランタを拠点にしていたら確実にMagic CityでMVを撮影していたことだろう。

 

 

ただそれぐらい振り切っているのにR&Bのテンションはキープしているし、ヒップホップとは感じないのはレドベルのボーカルのレベルの高さからだろうか。しっかり「Velvet」を感じるバランス感はさすがである。ただ歌詞は結構強めの女性系なので、人によってはやんちゃな1曲に感じるかもしれないが、個人的には今回のアルバムの中で現時点だといちばん好き。

 

 

4小節でバシッと決めるウェンディさんとジョイさん

 

そんないちばん好きだった曲のいちばん好きな部分は、やはり2番終わりのウェンディとジョイによる低音ラップだろう。今までに聴いたことがないような両者のラップがビートにがっつりハマっているし、韻の踏み方などもかなりいい感じ。しかもこの両者のラップのスタイルが地味に違うのもかなり効いている。

 

Rainbow Haloのスルギはビートとのメリハリだったのに対して、Beg For Meのウェンディとジョイはビートとの相性という真逆のお気に入り理由となった。この4小節ずつしかないラップパートはこれまでに聴いてきたK-Popのラップパート中でも相当上位に食い込んでくるかもしれない。

 

 

BoAの"ALWAYS, ALL WAYS (feat. Chancellor)"をApple Musicで

 

あと今回のレドベルには関係ないのだが、Beg For Meが好きだった人はSMエンターテインメントの先輩であるBoAのALWAYS, ALL WAYSも気に入ってもらえると思うので、騙されたと思って1回聴いて見てほしい。ボーカルのデリバリーの仕方とか結構近い部分があるし、トラップをしっかり感じるR&Bというのも共通点。ちなみにBoAのALWAYS, ALL WAYSの作曲に参加したSTEREOTYPESはRed VelvetだとKingdom Come、Attaboy、Bad Boyをプロデュースしている。ちなみにBruno Marsとのコンビでグラミーを獲得したこともある。

 

 

4. Red Velvet - BAMBOLEO

 

Red Velvetの"BAMBOLEO"をApple Musicで

 

先ほどのBeg For Meと同様に新鮮な印象の1曲。プロデュースにはタイトル曲と同様にARTiffectの面々が参加。

 

 

元ネタはSkreamのRollercoaster

 

 

G線上のアリアをサンプリングしたFeel My Rhythmと同様に、BAMBOLEOにも実は元ネタが存在している。それはSkreamとSam FrankによるRollercoasterという曲で、2013年にリリースされたエレクトロなディスコスタイルの楽曲だ。先ほどのようにわかりやすく引っ張ってきたのではなく、かなりいじって使用しているので全く違う曲の印象になっているが、聴き比べてみるとSkreamのRollercoasterを感じる部分があるはずだ。

 

 

レドベルがこのタイミングでまさかのシティポップを披露

 

ニュートロ(New+Retro)の流れからアイドル界でもレトロな楽曲が大流行。シティポップ、ディスコ、ファンクと様々なジャンルがレトロな雰囲気に落とし込まれ、メジャーなアイドルからマイナーなアイドルまでかなり擦られてきた。そんな2022年3月にまさかのRed Velvetがシティポップを軸とした楽曲をリリースしてきた。こんなにも意外なことがあるだろうか。

 

Red Velvetというアイドルはトレンドを生む側の存在、また大衆性と実験性を持つグループなのでトレンド一直線みたいな楽曲はこれまで基本的にリリースしてこなかった。そんなグループがこの擦られまくったタイミングでシティポップというイメージになかったジャンルを取り入れたのは新鮮を通り越して謎だった。これが自分の率直な第一印象だ。

 

 

イントロ部分からわかりやすいシティポップでそのままどんどん流れていく。レドベルの歌声との相性が想像以上にいい点以外は極めてベーシック、いい曲ではあるがこれまでの激しさを考えると急に誰でも聴ける売れ線を放り込んだ感があった。そういった印象のままサビに入ったところで少し様子が変わってきた。そう!このアルバムの裏テーマとも言えるヒップホップ、機械的な連続するハイハットがサビから登場し始めたのである。韓国アイドルといえば割とベタにシティポップを行なっている印象だったので、このミックスはすごく新鮮に感じた。これがレドベルの持つ大衆性と実験性の現れなのか。シティポップから有名どころが離れた段階で逆にリリースしたため競合がおらず、するっとK-Popファンに届くタイミングだったというのもよかったかもしれない。また飽和したジャンルでもいいものを出せば、そんなのは関係ないということも証明された。

 

 

5. Red Velvet - Good, Bad, Ugly

 

Red Velvetの"Good, Bad, Ugly"をApple Musicで

 

王道レッドベルベットここにあり!

 

 

得意のR&Bにlofiのエッセンスをプラス

 

Red Velvetの伝統芸能R&Bに他のジャンルのミックスさせる鉄板のB面、今回はlofiのリラックスした雰囲気を取り入れてきた。今回のアルバムの中で唯一ヒップホップの匂いがしない曲となっているので、王道のレドベルスタイルでありながら今作においては亜種となっている不思議な立ち位置の1曲だ。ただ先ほどのBAMBOLEOがシティポップだったこともあってか、アルバムとして流れで聴くと違和感は一切ないので、1つの物語のように'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'は楽しめる仕様になっているようだ。

 

 

サビの部分で「それじゃな〜い」と急に日本語で歌い出したと空耳したのは自分だけじゃないはずだ。

 

 

6. Red Velvet - In My Dreams

 

Red Velvetの"In My Dreams"をApple Musicで

 

アルバム最後の曲ということで、韓国アイドルではお馴染みの歌モノとなっている。

 

 

作詞にはMBCアナウンサーのキム・スジが担当

 

 

実はIn My Dreamsを作詞したのはキム・スジというMBCのアナウンサーだ。「デモを聴いた時から、ミシェル・ゴンドリー監督の『恋愛睡眠のすすめ』が浮かび上がった魅力的な曲です。頭の中にそのような夢幻的な雰囲気の世界を作り、その中で作業しました」と自身のインスタグラムでレドベルの楽曲に参加した際のビハインドストーリーを述べていた。テレビ局のアナウンサーが作詞を行うということは、日本人目線で考えると不思議な感覚しかない。何がどうなってアナウンサーが作詞を行うことになったのか気になって調べてみたら、このキム・スジという人物は以前から作詞活動を行なっていることがわかり、EPEXのDo 4 Meというカムバック時のタイトル曲を担当した経験もあった。なのでアナウンサーが作詞を行なったというよりは、作詞をした人がアナウンサーもやっていたという感覚に近いのかもしれない。

 

Kstyle: Red Velvetも歌詞に感動…収録曲「In My Dreams」の作詞家はMBCアナウンサー!SNSで制作秘話を公開

 

 

コンセプトの幻想的な要素だけを抽出したような雰囲気だけど

 

今回のアルバムのコンセプトはアーティスティックで綺麗な印象がある反面、どこか棘というかカオスな雰囲気が少しある。それはMVの元ネタとなっている快楽の園もそうだし、G線上のアイアにトラップをミックスしたビートもそう、ティーザーやジャケットなどの写真の人工的なベタ塗りの空だってそうだ。どこか作られたモノ感、幻想的な雰囲気の裏にある闇というものが存在しているような感覚があった。その光と闇で言うところの闇の部分を取り除き、幻想的な雰囲気だけを抽出した曲がIn My Dreamsという印象になった。

 

ただこの幻想的な雰囲気というのはあくまでも夢の中での話で現実とは違う、そういう風に捉えることができるタイトルや歌詞なので、ハッピーな雰囲気で終わらせないニュアンスも含まれているように感じた。やはりレドベルは世界観の作り込みが半端じゃないみたいだ。

 

 

 

 

 

全ては快楽の園?3つのフェーズを常に感じるレドベルの新曲たち

 

以上がRed Velvetの新しいアルバム「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'」のレビューとなります。音楽的には裏テーマとしてヒップホップがあるのかな?というぐらい、これまでのレドベルのアルバムの中でいちばんそっちの色が強く感じられた。レドベルのは楽曲の特徴としてRedとVelvetがあるので、ヒップホップはVelvetサイドを代表するR&Bと同列のブラックミュージックという枠に入るため、グループの印象としてはヒップホップのヒの字も感じられないアイドルだが、Velvetサイドのおかげで割とすんなりと入ってきた。

 

 

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Photo by Wikipedia(快楽の園)

 

そんなレドベルの新曲をレビューしてみると、やはり今作には「初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた『快楽の園』という三連祭壇画」というものが常に付きまとっているような気がしてきた。この絵を簡単に説明すると、

 

  • 左: 地上の楽園
  • 真ん中: 快楽の園
  • 右: 地獄

 

というフェーズになっている。これらの要素を音楽に当てはめて考察してみよう。

 

ここから話すことは自分の妄想みたいなものだし、快楽の園についてはさらっと表面上を調べただけなので間違った解釈をしているかもしれない。なのでそういう考え方もあるんだ!ぐらいの感覚、K-Pop好きの友達とサムギョプサルでも食べながら喋っている会話ぐらいのゆるい感じで読んでもらいたい。ちなみに全て音楽面からの解釈です。

 

 

地上の楽園は表面上のイメージたち

 

まず書いていくのは快楽の園の左側「地上の楽園」のフェーズに関してだ。これに関してはかなりわかりやすい。ティーザーの段階で公開されていた写真たちやMVのぱっと見の世界観、上品で幻想的な地上の楽園っぽい雰囲気を感じるだろう。地上の楽園を仮に光属性という風に考えてみよう。Feel My Rhythmの表面上の世界観は完全に光だし、G線上のアリアというクラシックをサンプリングしている感じも光っぽい。Rainbow HaloなんてまさにレドベルのB面なので光、Beg For Meだってヒップホップ好きな自分としてはトラップの印象をもろに受けてしまうが、その感覚を一旦横に退けて聴いてみると普段通りの本格的なR&B曲という風に捉えられる。BAMBOLEOで採用したシティポップなんて光と闇で考えると完全に光だし、Good, Bad, Uglyのリラックスした雰囲気も完全にそれ。In My Dreamsなんて幻想的すぎて光でしかない。

 

 

つまり自分は全ての曲に「地上の楽園」の要素が入っているような気がした

 

 

地獄はトラップのタフさで表現

 

お次は右側のフェーズ「地獄」について。このブログ内で何回「ヒップホップ」と「トラップ」という単語が出てきただろうか、と言いたくなるぐらいそっちの要素が取り入れられていた。ハイハット、ベースラインの重さ、Glideさせた音、実際にヒップホップとは違うけど、現代の韓国アイドルの曲に落とし込まれる代表的なヒップホップの要素は全て取り入れられていた。

 

K-Popに限らず、2022年はヒップホップが当たり前に聴かれる時代になっており、トレンドを通り越して普通というレベルにまでなっている。なのでこの考え方は間違っているかもしれないが、やはり自分の中ではハイハットのようなトラップを代表する音にタフさというものを感じてしまう。Feel My Rhythmのサビではガチのラッパーしかやらないようなレベルでのハイハットの乱れ打ち、シティポップのような普通のアイドルだったらベタにやりそうな楽曲にもトラップの要素というものが入っていた。また今回はBeg For Meのようにあからさまに低音のパンチが強い楽曲も存在していた。いい意味でいつも通りだったRainbow Haloは別の枠という雰囲気があるが、トラップが入っているという風に表現することはできる。

 

 

Good, Bad, Uglyにはヒップホップの雰囲気がなかったので100%言い切れるわけではないが、'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'のことをレドベルなりのトラップアルバムと表現しても怒られはしないだろう。このトラップが音楽として本来持っているタフさや闇っぽさ、コカインなどといった要素が「地獄」を担当しているように感じた。昔アメリカでは拷問の方法としてエミネムの曲を永遠と聴かせるというものがあったらしい。この三連祭壇画の地獄の場面の内容は「欲望に溺れた人間が地獄に追放され拷問、処刑」というものである。あれ?ヒップホップを地獄って表現、結構合ってない?

 

 

「地上の楽園」と「地獄」の要素を感じられるということは楽曲自体は「快楽の園」と捉えることができる?

 

この三連祭壇画の1番目のフェーズである「地上の楽園」は楽曲の表面的な光っぽさや幻想的なな雰囲気から、3番目のフェーズである「地獄」は今回のアルバムの裏テーマと言えるトラップの要素から自分は感じとった。つまりその両方がミックスされた楽曲たちというのは間のパート、2番目のフェーズになる「快楽の園」に当てはまるのではないだろうか。Feel My Rhythmの軸が2番目のフェーズだったこともそう感じさせる1つの要素だ。幻想的な雰囲気が強かったIn My Dreamsも夢という単語が入っていることで、ただの地上の楽園ではないことがわかる。

 

RedとVelvet、大衆性と実験性、レドベルとは昔から2つの側面をミックスしたアイドルだった

 

Red Velvetというアイドルはデビューした頃から少女時代の大衆性とf(x)の実験性をミックスしていると言っていたし、本人たちの楽曲もRedサイドとVelvetサイドという大きな2つの柱が存在している。2つの要素をプラスして新たな1つを生み出す、つまりRed Velvetには3つの側面が存在するという風に考えることができるだろう。あれ?これって3つのフェーズ、つまり三連祭壇画というものにニュアンス的には近くない?と自分はレビューを書きながら思うようになっていた。全ては光と闇の中間、快楽の園フェーズに繋がっていくのでは?

 

 

Good, Bad, Uglyという楽曲の立場とは?

 

唯一トラップの要素が入っていないlofiの雰囲気のある歌モノのGood, Bad, Ugly。この楽曲だけ自分の光と闇のミックスで中間のフェーズである快楽の園が全てとなる理論には当てはまらない。ぱっと見では。

 

この曲のタイトルや歌詞に注目してほしい。時にはGood、時にはBad、そしてUglyと3つの状態に分かれており、もうそれ自体が三連祭壇画の要素を表しているのでは?ということだ。曲の印象としては1つだが、内容にフォーカスすると3つの状態、つまり快楽の園という1つの作品から感じることができる3つの段階とぴったり当てはまるように感じた。あれ辻褄合ってない?

 

 

これが今回のアルバムの自分なりの考察。楽曲的にはGood, Bad, Uglyを除いた全てが2番目のフェースという意味での快楽の園、そしてGood, Bad, Uglyと'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'そのものは作品としての快楽の園を感じることができた。つまり実はタイトル曲と同じレベルで、Good, Bad, Uglyは今回の世界観を楽しむ上で重要な役割を持っているのでは?論を唱えておきたい。MVの考察をしているわけではないし、元ネタに詳しいわけではない。タイトル曲よりもB面の曲の方が重要なわけがないというのももちろんわかっている。ただ音楽としてレビューしてみた結果、そういう風に考えることもできるような気がしたという話だ。こんな世迷言みたいな考察になったからこそ、サムギョプサルでも食べながら友達と喋っているような感覚で考察をみてほしいと書いたわけ笑。私の理論どうですか?おそらくこんな切り口で攻めてきた人いないでしょ。知ってる笑。

 

 

 

 

 

色々書いたけど、そんなの全部無視してシンプルに曲がめちゃくちゃかっこいいアルバムじゃん!!!

 

という風にヒップホップがどうとか快楽の園がどうとか書いてきましたが、そんなの全部無視しても超満足できるレベルで曲がかっこいいんだよね。コンセプトや世界観とか関係なくシンプルにアルバムが最高。自分としてはK-Popをいちばん楽しむ瞬間というのが、街を歩きながらイヤホンを通じて曲を聴いているときなんだよね。いちばん日常的でありながら最高というか。なのでMVのインパクトとかダンスのスキルや歌のパフォーマンス、メンバーたちのビジュアルとかよりも曲として好きかどうかというのが圧倒的に優先されるポイントなわけ。

 

なので自分がめちゃくちゃ好きなアイドルでも好みじゃない曲は全く聴かないし、逆に半分以上名前がわからないようなグループでも曲が好みだったら何百回も聴いている。つまり快楽の園とかどうでもよくて、曲が好きかどうかの方が大事。そんな目線でK-Popを聴いている自分としても大満足すぎるアルバムだった。

 

 

世界観のインパクトが強すぎて、基本的なレドベルの話題というのはMV関連になっている現状なので、Feel My Rhythmばかり聴いているというのも理解できる。ただマジでそれで終わるのは勿体無いぞ!アルバムの曲全部聴いた方がいいぞ!ガチで外れないぞ!ということを最後の言葉にしたいと思う。2022年3月は当たりの曲が多い印象だが、アルバムとしてはレドベルが1,2歩抜けているように自分は思いました。

 

 

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。下書きなしで考えながらレビューや考察をしたので、文章的におかしかった部分も多かったと思いますし、主観の要素も普段より強かったはずです。この部分は賛成、この部分は反対みたいに自分の考え方と比較しながら楽しんでもらえたらと思います。最後にRed Velvetの新しいアルバム「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm'」の全体のリンクを貼っておきます。ぜひタイトル曲以外も聴いてみてください。またブログの下にはツイッターなど各種SNSのリンクが貼ってありますので、フォローしていただけるとありがたいです。それでは次回のブログで会いましょう。ではまた!

 

Red Velvetの「'The ReVe Festival 2022 - Feel My Rhythm' - EP」をApple Musicで

 

 

 

 

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