AOMGから新しいアーティストDeVitaがCRÈMEというEPでデビュー
Who's The Next AOMG?
韓国のヒップホップ業界で先端を走っており、見逃すことのできないレーベルがある。その名はAOMG。元2PMのメンバーで今ではアジアでトップクラスのラッパーとなっているJay Parkことパク・ジェボム。そして彼の友人でプロデューサーのCha Cha Malone。彼らによって設立されたAOMGから今回新しいアーティストが登場することになった。
少し前にAOMGのYouTubeチャンネルにこれらの動画がアップされた。これらの動画は話題になり、誰がAOMGと契約を結んだのか?と注目が集まった。最初のインタビューでは韓国でトップクラスに歌が上手いと評価されていたり、ざっくりした年齢のヒント。メロディーだけでなくラップもできるというそのアーティストのスキルについてなど、他のAOMGに所属するメンバーがそのアーティストに対して語っていた。
すでに韓国で活躍しているアーティストがAOMG入りをしたのか、それとも新人がAOMGからデビューするのかどっちにしたって面白いことになるし発表されることをすごく楽しみにしていた。そしてついに4月8日にティーザーが公開され、翌9日にデビューを果たした。新しいAOMGのアーティストの名前はDevita。正体は女性シンガーであった。しかもシングルではなくEPでデビュー。
なので今回はDevitaがリリースしたアルバム『CRÈME』を紹介しようと思う。
DeVita - CRÈME
Photo by Twitter(@AOMGOFFICIAL)
今回のアルバムは全5曲入りのEP。曲のテイストもいろいろあり、先ほどの紹介したWho's The Next AOMG?でSimon Dominicがメロディーだけでなくラップもできると言っていたことを実感することができるEPになっている。
今回のアーティストの正体はDeVitaだったわけだが、新人と言っていいが今まで曲をリリースしたことが全くないということではない。同じくAOMGに所属していたUgly Duckや最近リリースされたCODE KUNSTの曲に客演としている。以前はChloe DeVitaの名前で活動しており、KIRINやBRONZEなどがいる8BallTownに所属していた。
前置きはこれぐらいにして、早速1曲目から聴いていこう!
1. DeVita - Movies
1曲目はMovies。K-PopというよりがっつりR&Bで、韻を踏みつつ歌うので聴き心地もいい。ヒップホップの要素もあり、AOMGらしさを感じることができる。韓国だけでなく、様々な国で受け入れられそうなスタイル。
2. DeVita - EVITA!
めちゃくちゃ歌上手いぞこの人!
この曲を聴き始めてから少し経った段階で受けた印象がこれ。流れるように歌いつつインを踏むことで抑揚がある。さらに喋るように歌ったりとフロウも自在。ラップもできるシンガーというスキルフルな部分が堪能できる曲。めちゃくちゃかっこいい。
トラックは90年代のダンスミュージックみたいな要素があり、レトロな雰囲気もありつつ現代っぽさもある曲。MVは近未来的で曲のレトロさと相反していて印象的。曲調は1曲目のMoviesとはかなり異なっている。曲調は違うがメロディーだけでなくラップもできるという評価の通りのスキルをMoviesでもEVITA!でも楽しむことができる。
3. DeVita - All About You
このブログを書いている時点ではMV等はないが、All About YouもEVITA!とともにタイトル曲となっているので今後MV等がリリースされる可能性のある曲。同じタイトル曲なのだけど内容は全くの別物でAll About Youは完全なバラード曲。1曲目もMoviesとも違い、完全に歌メインになっている。韓国でトップクラスで歌が上手いという評価の通り歌がめちゃくちゃ上手い。しかも2曲目のEVITA!とは違うジャンルの歌の上手さ。DeVitaって何でもできんじゃね?と思わせてくれる曲。
4. DeVita - 1974 Live
4曲目の1974もバラード系だがAll About Youとは少しジャンルの違う歌モノで、お好きな方をどうぞといった感じ。個人的には1974 Liveの方が好き。チルっぽさがあるというか。家でくつろぎながら聴くのによさそう。BGMにもピッタリかと。ほんとEVITA!とメリハリがあって楽しい。
5. DeVita - Show Me
再び最初に戻りShow MeはR&Bスタイル。もちろんヒップホップ的な要素もあってAOMGらしく、個人的に今回のEPでEVITA!とともにお気に入りの曲。普段K-Popを聴かなくて、CiaraのようなアメリカのR&Bのアーティストが好きな人にも受けそう。
ここまでDeVitaの曲を5曲聴いてきた。ジャンル分けをするとR&Bに当てはまることになるだろう。同じくAOMGに所属する女性シンガーHoodyもR&Bスタイルをベースにしているが、DeVitaとは異なるスタイルで完全に住み分けされている。同じレーベルのアーティストで得意にしているスタイルが似ていると個性があまりなく、似たり寄ったりするのでは?という不安がアルバムを聴く前に少しあった。しかしそんな心配は必要なかったと思わせてくれるぐらいDeVitaのスタイルが感じられる作品にCRÈMEはなっていた。今後の活躍が楽しみである。
というわけで短かったですが、AOMGの新しいアーティストDeVitaのEP『CRÈME』の紹介でした。これから韓国のR&B界隈を盛り上げてくれるアーティストになりそうな雰囲気がすごいので、この機会に注目してみるのはいかがでしょうか。
最後にDeVitaのCRÈMEのフルやTwitterなどのリンクを貼っておきます。ではまた!
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