GOT7ジェボムがJAY Bとして歩み始める!H1GHR MUSICからSwitch It Upリリース

GOT7ジェボムがH1GHR MUSICからJAY Bとしてデビュー

 

2021年のガッセの動きが盛んだ。今年の1月にJYPエンターテインメントからGOT7の全てのメンバーが退所した。契約を延長するのか?それとも退所するのか?という時期にGOT7とJYPの関係性に関するネガティブな情報も沢山伝えられたこともあり、アガセにとっては不安な時期だっただろう。

 

残念だけど仕方がない退所が起こったが「GOT7は解散したわけではない」と本人たちは語っていた。ファンを悲しませないためにそういう発言をするアイドルは多いし、実際に全員がバラバラになった後もメンバー同士が相変わらず仲がいいグループもたくさんいる。ただGOT7というグループは国際色豊かで韓国以外の国の出身者も多かった。なので他のグループに比べるとハードルが高いのは間違いない。そんなGOT7はどうなったのか?彼たちはアガセだけでなく全てのK-Popファンをいい意味で裏切った。事務所がバラバラになったのにも関わらずGOT7というグループ名で新曲をリリースしたのだ。

 

2月にサプライズでリリースされた新曲『ENCORE』はバラバラになったGOT7が完全体として作った1曲で、新しいアイドルの形を示してくれた極めて珍しい韓国アイドルの例だ。このようなスタイルが業界の新しい形になれば全てのK-Popファンにとってプラスしかない。7年間しっかりアイドルとして活動した後に各自が自分のスタイルにあった事務所へ移籍、個人のスキルを伸ばしつつも再び集まってグループとして新曲を出す。これはアイドル自身にとってもプラスしかないし、ファンにとっても嬉しいことでしかない。GOT7という名前を使えていること、MV内に在籍時の映像が使用されていることからJYPのサポートがあったことは確実だし、再び集まることを可能にした今の事務所のサポートがあったことも確実。YouTube上でアップされただけでなく、Apple Musicなどのサイトで普通に販売されたことも素晴らしい。

 

LEGGOですブログ: GOT7のENCOREリリースは全てのK-Popファンの希望になるかもしれない

 

 

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Photo by Twitter(@H1GHRMUSIC)

 

K-Popファンの新たな希望になる可能性があるGOT7は話題の的に。そんなガッセは現在個人活動がかなり活発になってきた。3月だけでジャクソンが4曲も新曲をリリースしたのが記憶に新しい。そして今回新たなアップデートがやってきた。それはジェボムがH1GHR MUSICからデビューするということだ。というわけで今回はGOT7のリーダーJBからJAY Bとして新たなキャリアを歩み始めたイム・ジェボムについて新曲を中心にブログを書いていこうと思う。

 

 

 

 

今回のブログで言うジェボムは全てJAY Bのことです。パク・ジェボムはJay Parkと表記しています。

 

 

H1GHR MUSICのジェボムとAOMGのユギョム

 

今回ジェボムがH1GHR MUSICに加入したということで書いておきたい情報がある。それは同じくGOT7のメンバーであるユギョムについて。彼は以前にブログにも書いたがAOMGに所属することになった。H1GHR MUSICとAOMGは切っても切り離せない関係にあるレーベル同士だ。

 

LEGGOですブログ: GOT7ユギョムのAOMG移籍が大成功すると私が感じている4つの理由

 

 

それはどちらともJay ParkがCEOであるということ。2013年にJay Parkが立ち上げたのがAOMGで2017年に立ち上げたのがH1GHR MUSICである。同じ人が立ち上げた別の事務所だが両方ともヒップホップやR&Bを軸にしているなど、事務所の雰囲気は若干違うものの根幹は同じである。ファッションでいうところのPRADAとMIU MIUのような感じだと思っておいていいだろう。親は全く一緒だけど個性の違う兄弟みたいな。

 

  

ジェボムが加入したH1GHR MUSICについても少しだけ。日本はヒップホップの人気ない国なので韓国アイドル好きの日本人で普段からヒップホップを聴いている人は少ないだろう。ただ2010年代後半は世界的にトラップが流行したことで韓国のヒップホップもかなり注目されていた。ラッパーが出演するShow Me The Moneyのような番組を増えたことで、ラッパーのタレント力も上がった。H1GHR MUSICはそんな韓国のヒップホップ界でトップクラスで知られているレーベルで、現在兵役中だがエースはやはりSik-Kだろう。彼が2017年にリリースした『party(SHUT DOWN) Feat. Crush』はヒップホップ好きだけでなく一般的なK-Popリスナーにまで響き大ヒット。彼の名前を世間に広めた曲の1つとなった。韓国アイドルしか聴いていない人でもこの曲は聴いたことがある!という人も多いだろう。

 

またCEOを務めるJay Parkの存在も忘れてはいけない。ジェボムやユギョムと同じくJay Parkは2PMのパク・ジェボムとしてJYPエンターテインメントに所属するアイドルだった。アイドルからアーティストに転身し大成功を収めた代表例で、2PMのメンバーとしてアイドルをしていたことを知らない人もたくさんいるレベルで退所後のキャリアが成功しまくっている。こんなにもいい先人が自分の事務所のCEOであるということはジェボムとユギョムにとってはいい事しかない。

 

 

別々の事務所だが極めて近い位置にいる2名はいい意味でライバルっぽくなって、ともに成長してかっこいい音楽をファンに届けて欲しい!というのが自分の希望だ。絶対そうなったら面白いでしょ?

 

 

 

JAY B - Switch It Up Feat. sokodomo (Prod. Cha Cha Malone)

 

 

ジェボムがJAY Bとしてこの度リリースしたSwitch It Up。JBというJYP時代の芸名からJAY Bという名前に。客演には高等ラッパー3で注目されたsokodomoが登場。プロデュースはCha Cha Maloneで彼はJay ParkとともにH1GHR MUSICのCEOを勤めている。彼のビートには「I Need A Cha Cha Beat Boy」というシグネチャーが入るので、彼のことを知らなくてもこの音は聞いたことがあるという人も多いだろう。

 

 

アイドルのビートからヒップホップのビートへ

 

JBからJAY Bとなったことでいちばん変わったのはやはりビートだろう。GOT7は意外とヒップホップの要素を取り入れたグループだった。だけどGOT7はK-Popのアイドルなので、軸は完全にいわゆるK-Popという感じ。K-Popらしくビートは変化するし、ヒップホップを取り入れたビートとヒップホップのビートは全くの別物である。

 

韓国のアイドルの曲はいい意味でうるさいので、そればかり聴いているとどこの国のヒップホップもビート的な面ではシンプルに感じるだろう。韓国アイドルの曲で無駄を省いたミニマルなビートなんてジェニのSOLOぐらいしか普通に人は思いつかないレベルだし。なのでSwitch It Upみたいないわゆるヒップホップ系のビートはアイドルの曲しか聴いていない人には少しインパクトが弱く感じてしまうかもしれない。

 

ただヒップホップ好きの自分としては完全にこっちの方が好き。GOT7はそんなことないけど、韓国の男性アイドルってヒップホップを強調してガチャガチャしたビートの曲多いじゃない?あれってあんまり好きじゃないんだよね。だから自分サイドに寄ったビートでこれから曲をリリースしてくれると思うと嬉しい。意外とこういう人多いと思う。

 

 

浮遊感のあるビートと美しい歌声

 

この曲のいちばんのポイントはやはり浮遊感のある高音だろう。低音やハイハットの感じはゴリゴリのヒップホップなのに対し、少し神聖さも感じる高音。林の中で撮影されたMVから伝わってくる澄んだ空気感ともフィットしている。それに合わせたJAY Bの歌声の相性も抜群だ。ボーカルはGOT7時代の雰囲気とほぼ一緒なので、JBからJAY BになりJYPからも離れたが地続きでイム・ジェボムの音楽を聴くことができる。ビートの雰囲気もどことなくGOT7を感じるし。JAY Bの美しい歌声とは違った雰囲気のsokodomoのラップもアクセントになっている。ヒップホップってどうやって楽しんだらいいのかわからない?という人は浮遊感のある高音とどっしりした低音のメリハリを感じながら聴くと楽しめるはず。

 

JAY Bの"Switch It Up (feat. sokodomo)"をApple Musicで

 

 

 

 

 

Cha Cha Maloneと韓国アイドル

 

最後にSwitch It Upを聴いてCha Cha Maloneが気になった!という人のためにボーナス的な感じでCha Cha Maloneが韓国アイドルとともに作った曲を少しだけ紹介しておこうと思う。基本的にはJay Parkのようなヒップホップ畑の人と曲を作っているのだが、昔からアイドルのために作曲することもちょくちょくあった。U-KISSやKARA、Red Velvetといったグループとも仕事をしている。

 

今回はJAY BのSwitch It Upからの派生なので比較的最近の曲の中からお気に入りをチョイス。現代のK-Popに通じる曲なので聴きやすいはず。

 

 

LOONA/Kim Lip - Twilight (2017)

 

 

まだLOONAがグループとしてデビューするより前、6人目のメンバーとして登場したキムリプのソロ曲のB面として収録されていたTwilight。このときのLOONAの知名度は低く一部の層にしか届いていなかったが、曲はマジで抜かりなかった。マイナー事務所なのにCha Cha Maloneを挿入歌に持ってくる根性、R&Bベースのビートとマッチするキムリプの歌声が最高でLOONAの隠れた名曲と言っていいだろう。自分がLOONAのことを本格的に好きになったのがこれぐらいの時期ということもあり、かなりTwilightは印象に残っている。

 

 

BAEKHYUN - Stay Up Feat. Beenzino (2019)

 

BAEKHYUNの"Stay Up (feat. Beenzino)"をApple Musicで

 

EXOのメンバーであるベクヒョン(ベッキョン)が2019年にリリースしたStay UpもCha Cha Maloneが作曲している。この曲で初めて「I Need A Cha Cha Beat Boy」という音を聞いた人も多いのでは?この曲も先ほどのキムリプと同様にR&Bベースなのだが、K-Popリスナーにもトラップが定着したといことでTwilightと違ってトラップ的な音が聴こえるようになった。

 

 

KAI - Ride Or Die (2020)

 

 

ここはもう1人行ってしまえ!ということで今後はカイをご紹介。ベクヒョンと同じくEXOとSuperMに所属しているカイをご紹介。例の音がこの曲では鳴らないが、Ride Or DieもCha Cha Maloneが作曲している。R&Bベースでトラップ要素あり、浮遊感も感じられるビートに合わせた美しい歌声ということで、要素的にはJAY BのSwitch It Upとも通じる部分があるが立ち位置が違うとこんなにも違う。両者とも韓国のアイドルなのに。

 

KAIの"Ride Or Die"をApple Musicで

 

 

 

 

 

JAY Bとして歩み始めた道も期待しかない

 

JBからJAY Bとなったジェボムの新曲『Switch It Up Feat. sokodomo』の紹介でした。H1GHR MUSICというヒップホップがベースの事務所に移籍したということで、JYPの音楽のスタイルとはこれからどんどん変わっていくことだろう。アイドルからアーティストへ新たな道を歩み始めたわけだが、今回のJAY Bとしてのデビュー曲はかなりかっこよかった。これまでに積み上げてきたスタイルやスキルを感じることができる上で、がっつりヒップホップな楽曲。悪いところは全くない。

 

またMVの後半でダンスを披露してくれていたのもいい。ラッパーやシンガーとしての側面が強くなっていくはずなので、立ち位置的にはダンスからどんどん離れていくだろう。Sik-Kたちはステージ上でダンスしないわけだし。ボスであるJay Parkはダンスで有名な人物だが、2PMの頃に比べると披露する場は圧倒的に減った。現在ではダンスのスタイルも変わってきており、ゴリゴリにFlexするというよりはサラッと魅せるスタイル。アクセントとしてダンスを使用したり、誰でもできそうな振り付けでみんなで楽しもうぜ!的な要素が強くなったように感じる。アンチや否定するわけでもないし、Jay Parkは好きなアーティストなので悪い意味で捉えて欲しくないがダンスの能力としての全盛期は完全に過ぎている。本人が力を入れている部分が違うということもあるし、年齢もあるだろう。歌って踊れるアーティストであることは一切変わっていないが、ヒップホップ系のアーティストでいちばん踊れるの?と聞かれると違うかもしれない。

 

 

ではいちばん踊れるヒップホップ系のアーティスの地位を誰が継ぐのか?その場所を奪い合うのはH1GHR MUSICのJAY BかAOMGのユギョムのどちらかと思う。歌って踊れるアイドルがヒップホップ界に殴り込み、しかも両者がGOT7のメンバーでレーベルも似たところに所属している。そしてそこのボスがJay Park。まるで少年漫画のようなアツい展開じゃない?

 

キングから直接王冠を受け取れる位置にいるルーツが同じ2人、やっぱジェボムとユギョムには悟空とベジータのようないいライバル関係になってほしい。K-Popファンとしてはそれが見たい。それにたまにフュージョンしてベジットになるみたいな感じで、コラボ曲出してみたりとか。今回のSwitch It Upを聴いて自分がいちばん感じたことはやっぱりこれだった。どんなジャンルでも似た位置に2人のスターがいると盛り上がるじゃん!これからのガッセも相変わらず見逃せないね。

 

 

 

今回のブログは以上です。GOT7関連の気になるアップデートがあったらブログにします。ではまた!

 

 

 

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