GOT7のENCOREリリースは全てのK-Popファンの希望になるかもしれない
GOT7のメンバーたちがインスタグラムのストーリーに謎の文字を投稿
ユギョムのAOMG入りが正式にアナウンスされた2月19日にGOT7のメンバーたちがインスタに謎の投稿を行った。各自が1文字ずつアルファベットを投稿、それらを繋げるとある文字が浮かび上がった。
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全て合わせると『ENCORE💚』となる。アンコールということはGOT7として何かしらのアナウンスがあるの?とI GOT7(アガセ)やK-Popファンたちは騒がしくなった。ガッセからの急なメッセージ。JYPエンターテイメントを全員が離れて各自の新しい道が大体決まりだして、前日にはちょうどユギョムのAOMG入りが決まったばかり。マークはアメリカに帰国をしたし。そんなバラバラになり始めたGOT7という印象が強くなり始めたタイミングでのアナウンスはインパクト抜群だ。
LEGGOですブログ: GOT7ユギョムのAOMG移籍が大成功すると私が感じている4つの理由
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さらにこのジェボムのストーリー。「俺たち解散じゃないって言ったじゃん笑」という内容、そしてファンの期待が膨らむ中、20日に変わった瞬間にとんでもない情報が公開された。
GOT7 "ENCORE" M/V TEASER
— Warner Music Korea (@Warner_Music_Kr) February 19, 2021
2021.02.20 18:00 KSThttps://t.co/JGV3uSihyG#GOT7 #ENCORE #아가새 #IGOT7 pic.twitter.com/iZNpVS8Zo9
GOT7の新曲『ENCORE』のティーザーと新しいYouTubeチャンネルの誕生。これは本当に大事件である。GOT7として再び集まったこと自体もすごいのだが、新曲をリリースしたこと自体がK-Pop全体で考えるとかなり珍しい例であり、新しい希望の星になるかもしれないからだ。ということで今回はGOT7の新曲『ENCORE』のレビューとともに、この新曲リリースがいかに凄いことなのか書いていこうと思う。
GOT7 - ENCORE
ジャクソンの作業室で撮影されたENCOREは作詞作曲がジニョン。MV自体も仲間たちと撮っており、プロデュースはマーク。まさにGOT7が自ら作った曲といった感じだ。アガセに向けた曲ということでメッセージ性抜群でMVの途中にはファンへのメッセージも入っている。韓国語に中国語、タイ語、英語はもちろんのこと日本語やフランス語など世界中のファンに伝わるようにかなり多くの字幕が付けられている。この気配りからも本当にガッセがファンのことを思って作った曲だというのがわかるだろう。ぜひ実際にENCOREのMVを見てほしい。自分がわざわざ書かなくても答えがそこにあるのだから。ガッセとアガセ、素晴らしいファンダムだ。
YouTubeは新しいアカウントだが、Apple Musicでは一緒の名義で配信されている。すごいよね。
GOT7がなぜK-Popファンの希望の星なのか
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ここからはなぜGOT7のENCOREがK-Popファンにとって大きな意味を持つのかについて書いていこうと思う。本当にこの曲は様々な面で見ても素晴らしい1曲だ。
GOT7というグループ名を今でも使えている
まず最初に凄いと思うのはGOT7というグループ名をJYP退社以降も使えているということだ。ガッセはガッセじゃん!と思うかもしれないがそんなわけにはいかない。GOT7というグループをデビューさせた段階でJYPは確実に何かしらの権利を獲得している。他者にGOT7という名前を使われては困るからだ。例えばダンス教室の名前にGOT7と付けられたらJYPと全く関係ないとわかっていても紛らわしい存在になるのは間違いないし、タバコのようなアイドルと離れたイメージのものに付けられ流のも困るからだ。なのでGOT7という名前はJYPが権利を持っていると考えて間違いない。勝手に名乗れないのが道理でジャニーズ事務所を離れたSMAPのメンバーたちが自分たちのことを自らSMAPと一切名乗っていないことからも、グループ名を継ぐことが難しいことがわかる。それが普通なのだ。
それなのにガッセはガッセと名乗っている。これはJYPが使っていいよ!と言っている証拠だ。パク・ジニョンとの関係性がよくなかったとかJYPエンターテイメントがダメだったみたいなニュースが出回ったが、本当に関係性が悪かったら名前なんて普通は使わせてもらえないと思う。悪いニュースが出てしまったためにGOT7という名前を使わさせてあげることで悪くなった印象を回復させようと考えている可能性もあるが、どっちにしたってJYPのおかげで使えているということは変わりない。それにMVの後半ではコンサートの映像も使われていた。これも普通に考えるとありえないだろう。自分たちが映っているとはいえ、映像を撮影したのはJYP側なのだから。JYPも本当にすごい。しっかり評価をしないと!
ロゴは刷新された。グループ名と別の権利がロゴには絡んでいると思われるので使えないということに驚くことはない。それに使えたとしても使わない可能性が高いし。新しいGOT7の船出に新しいロゴはぴったりだろう。それにこのロゴよく見ると7 of 7という文字が隠れている。GOT7はいつまでも7人でGOT7というメッセージが込められているし、マークやジャクソンのようにSNSのプロフィール欄に1 of 7という文字を書いている人もいる。
Warner Music Koreaによって音源がリリースされている
2つ目のポイントはWarner Music KoreaからENCOREがリリースされているということ。GOT7は現在JYPに残ったメンバーはおらず、バラバラの事務所に散っている。インスタのストーリーの文字を見たとき、アンコールという言葉だったことからもJYPからもう1度だけGOT7に関わる何かしらのコンテンツがリリースされるものだと思った。なのに実際はJYPエンターテイメントではなくWarner Music Koreaが配信することになった。こんなことあるのだろうか?
契約の形態がどうなっているのかわからないが、全員の事務所がバラバラになった状態で今までとは違う会社を利用して音源をリリース。普通に考えてありえない。ではなぜワーナーから今回リリースすることができたのか?自分の考えではこれもJYPが絡んでいると思う。
TWICEの日本での音源リリースはワーナーミュージックから行われている。公式にもしっかりアーティストマネジメント事業者の欄に株式会社JYPエンターテイメント・ジャパンという文字と株式会社ワーナーミュージック・ジャパンと記載されている。これは日本のJYPは韓国のJYPと違って独自でCDなどの音源をリリースするための販路を持っていないためにワーナーとともに行なっていると考えられる。EXOやRed VelvetのようなSMのアーティストとBIGBANGやiKONのようなYGのアーティストが韓国の事務所関係なくエイベックスと絡んでいるのはそういうことだろう。TWICEと同じJYPのGOT7やNiziUの場合はソニーミュージックなのでここらへんは柔軟なのだろう。
そして今回韓国ではWarner Music Koreaが担当。JYPとワーナーのつながりは日本でもあるのでGOT7がそのまま流れることができたとも考えられる。JYPの紹介か別の人物の紹介なのかはわからないが、どちらにせよ大きな会社から音源がリリースされたことはすごい。現在メンバーたちが所属している会社とは全く関係ないの会社からリリースされたのだから。
事務所がバラバラなのに活動ができている
事務所がバラバラなのに活動ができたというのも素晴らしい。所属する前からENCOREを出すことが決まっていたとしても簡単に許可されるものとは思えないし、AOMGやSublime Artist AgencyなどがツイートでENCOREのことを宣伝までしている。今の事務所もGOT7としての活動をサポートしているのは明確だろう。
メンバーがバラバラの事務所なのに活動しているK-Popのグループがいる。それはEXIDで韓国の事務所であったバナナカルチャーに所属している段階で日本の徳間ジャパンと2年契約。その最中でハニとジョンファがバナナカルチャーからの離脱を発表。最終的には5人全員が離れることを決定した。ではその徳間ジャパンとの2年契約はどうなったのか。契約はそのまま有効、日本では5人組のEXIDとして契約期間を全うすることが発表された。よって韓国ではバラバラの事務所になったものの、日本では5人の姿を見ることができるという不思議な状態になった。韓国の事務所がバラバラでもグループとして活動できる例がEXIDにある。
ただGOT7の場合はEXIDよりも難易度が高い。なぜならENCOREのリリースはJYPを離れてから決まったことだからだ。去年の段階でWarner Music Koreaと関係性がしっかりあって新曲をリリースしていたわけではない。
GOT7のENCOREのようなことは極めて稀で異質なことである。ただそれはGOT7が最初の1人だから。もしもガッセが異質な存在ではなくなったら?他の事務所も許可をするようになったら?K-Pop界が変わるかもしれない。ってかEXIDのハニはSublime Artist Agencyだし、ジャクソンとヨンジェも同じ。まだまだ新しい事務所というイメージのSublime Artist Agencyだかかなり柔軟でびっくりだ。ものすごい勢いでアーティストたちが集まって大きくなっているのはマグレではなく事実なのだと証明されている気がした。
不仲や問題があって解散したわけではなく、今もメンバー同士が仲のいいグループはいくつもある。2NE1なんかは有名なところで各メンバーの活動を今でもサポートし合っている。各自の活動の範囲は現在完全に異なっているが、もし音源をリリースできるチャンスがあれば2NE1は新曲を出しそうな気がする。それをしていないのは絶対権利関係が絡んでいるからで、ボムが1人だけ少し早くYGを脱退したことも関係しているし、YGに現在も所属しているメンバーがいるからだ。ただGOT7の影響でどんどん柔軟になっていけばどうなるだろうか。2NE1と名乗れなかったとしても、CL Feat.Bom, Dara & Minzyみたいな形で曲をリリースできるかもしれない。客観的に見てGOT7がENCOREを出しただけで、そこまで柔軟になるとは思えない。ただ可能性がゼロかと言われるとゼロではないと思う。将来的にGOT7がパイオニアになっている確率は少ないが確実にあるのだ。そういった意味でGOT7は全てのK-Popファンの希望と言えるだろう。これがもし常識となったらI.O.IやIZ*ONEのようなPRODUCE 101関連のグループが再びなんてこともあるかもしれない。これらグループが最も難易度が高いとは思うが。
解散したわけではないがマジで解散したわけではなかった
K-Popアイドルがバラバラになったときに解散したわけではないと言うことはよくある。実際に解散以降も集まったり、お互いのコンテンツにゲスト出演したり、今でも仲がいい様子を見ることができるグループも確かにいる。ただアイドルとしていちばん基本となる新曲をリリースしてMVも公開するということを達成したグループは本当にいない。以前と同じことをすることの難しさ、これを有言実行したGOT7は真の意味で解散していない。だってもしもこれがJYPからリリースされていたら普通にカムバックってことじゃん。やばすぎるでしょ!
ファンだけでなく全てのアーティストの希望となる
K-Popファン目線で書いてきたがアイドル目線も忘れてはいけない。GOT7の大逆転はアイドルにとっても無視できない。所属事務所での契約が終了し、新しいスキルを身に着けるために退社を選んだ人も多いだろう。でもグループにも愛着はあるしメンバーのこともファンのことも好きだという人はいっぱいいるだろう。そういう個人活動をしながら完全体として活動したいアイドルたちのロールモデルになってくれる可能性がある。GOT7が再集結できたし、私たちもバラバラになった後も完全体で活動しよう!とか、一旦自分の国に帰って活動をするけど2年後にもう1回韓国でカムバックをしよう!といった提案をするグループが現れる可能性は高い。解散してから時間が経ったグループも新しく会社を作って再結成するかもしれない。ファンだけでなくアイドルたちの可能性も広げたGOT7はアイドルとして活躍、そして今回与えた影響、そして今後のソロ活動、3つの面でK-Popの歴史の教科書に太文字でがっつり書かれるかもしれない。べた褒めしてしまうほど今回のENCOREリリースは最高すぎる出来事だった。
アガセ以外の人にまでインパクトを与え続けるGOT7
Photo by Twitter(@JacksonWang852)
このGOT7のインパクトは決して無視できるものではない。ENCOREのリリースはあまりにも異例なのだ。アガセにとって大きすぎる出来事なのはもちろん、そこまでGOT7をチェックしていなかったというK-Popファンにとっても無視できる存在ではない。しかもGOT7は全員韓国人ではなく半分近くが外国人なのだ。外国人が多いというだけで既に普通のアイドルより難易度が高いのに、そんなグループが再び音源をリリースしたのだ。
アイドルの常識を変えるかもしれない今回の出来事は全てのK-Popファンにインパクトを与えるだろう。GOT7がK-Pop史上最高のエンターテイナーと呼ばれる日も近いかもしれない。各自がそれぞれの事務所で力をつけて、再び新曲をリリースしてくれるときが楽しみだ。
GOT7 FOREVER
今回のブログは以上です。GOT7のブログを3部作としてアップしたのでそれのリンクを貼っておきます。あとせっかくなのでJYPエンターテイメント所属時代に最後にリリースしたアルバム『Breath of Love : Last Piece』のリンクも貼っておきます。今回のENCOREとともにぜひ聴いてみてください。またGOT7に関するアップデートが発表された際はブログにしたいと思います。ではまた!
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