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ヒップホップ好きが気づいた時にはK-Popに夢中になっていた件。

GOT7ジャクソンをInternet MoneyのNick Miraがプロデュースはヤバすぎる【Drive You Home】

GOT7ジャクソンの止まらない新曲リリース

 

JYPエンターテインメントから退所した後も全く勢いが衰えず、むしろJYPのときよりも新曲リリースのペースが早くなっているGOT7のメンバーたち。そんなメンバーの中でも特に積極的に活動しているのがジャクソンだ。

 

中国出身のジャクソン(王嘉爾, Jackson Wang)はJYP所属時から自身のレーベルであるTEAM WANGを設立。GOT7がメインで活動している韓国と日本にプラスして中国やアメリカでも積極的に活動をしていた。香港出身の彼は10歳の頃から元フェンシングアジアチャンピオンの父の元、自身のフェンシングを始めた。そんな彼は香港ジュニア代表チームに所属し、アジアジュニア金メダリストに輝いた。週刊アイドル(Weekly Idol)に準レギュラーとして出演していた際に、パク・ジニョンと共演し「幼い頃からスポーツを一生懸命していたからか、厳しいことを言ったとしても負けることなく、絶対付いて来てくれる」と言われていた。彼のGOT7としてもJackson Wangとしても今でも勢いが衰えることなく積極的に活動し続けているのは、彼のそういったルーツがかなり影響しているだろう。そんなこともあってか彼の左腕には自信が出場したジュニアオリンピックのロゴとサーブルのタトゥーが入っている。

 

 

まさかの「Jackson Wang X Internet Money」コラボが実現

 

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Photo by Twitter(@teamwangofcl)

 

ジャクソンが今回なんとInternet MoneyとコラボをしたK-Popしか普段聴いていない人からすると「誰?」って感じかもしれないが、ヒップホップ好きの人からすると「マジ?」となる人物だろう。それぐらいある界隈ではかなりの有名人で現代の音楽を引っ張っている人物の1人と言っても間違いないレベルなのだ。ただ単に人気の人物とコラボしただけに見えるかもしれないが、K-Popの歴史として考えるとこれはかなり大きな出来事かもしれない。

 

 

というわけで今回はジャクソンとInternet Moneyによる新曲「Drive You Home」を紹介しようと思う。

 

 

 

 

ジャクソンの現在のアーティストとしての立ち位置を考えるとK-Popではないかもしれない。中国出身な上に、現在のメインの活動の場は韓国ではなくなっている。ただ彼のルーツはGOT7という韓国アイドルだし、彼のレーベルであるTEAM WANGは韓国の事務所であるSublime Artist Agencyと業務提携をしている。JYP退所後もK-Popのアーティストとも曲をリリースしているので、このブログではJackson WangのことをK-Popのアーティストとして考えることにする。

 

 

 

Internet Moneyって誰?

 

ジャクソンの新曲「Drive You Home」を紹介する前にInternet Moneyについてや、このコラボのもたらす意味などについて説明しなくてはならない。

 

Internet Moneyとはアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動するプロデューサー集団。少し前にはInternet Money名義のアルバム「B4 The Storm」もリリースしており、レーベルとしての機能も果たしている。またTyFontaineのようなアーティストも所属しており、今や単なるプロデューサー集団という括りは超えちゃっている。Taz Taylor(上の動画のいちばん左)というが創設した集団で、彼とNick Mira(右から2番目)がInternet Moneyのメンバーでいちばん知られているだろう。

なので便宜上Internet Moneyを一括りで「人物」と表現しているが、実際にはInternet Moneyは人の名前ではないのでご注意を。

 

 

インターネット上でType Beat(タイプビート)を販売していたところがルーツとなっている彼らだが、現在では大物ラッパーたちともバンバン新曲を出す人気プロデューサーの仲間入りを果たしている。ヒップホップ好きじゃない人やライトなファンでも聴いたことがあるレベルの曲も数多く生み出しており、現代のヒップホップにおいて重要人物であること間違いない。ヒップホップ好きの人でInternet Moneyを知らない人はヒップホップ好きじゃない!と言っちゃっていいぐらいのレベルで有名なのである。

 

 

Drive You HomeはNick Miraが作曲

 

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Photo by Twitter(@nickmira)

 

そんな大人気プロデューサー集団の中でもトップレベルで有名なNick MiraがジャクソンのDrive You Homeを今回プロデュースしたのである。正確に言うとDavid Stewartという人物と共同で作曲しているのだが、Nick Miraが人気者過ぎるので今回の曲が「Jackson Wang, Internet Money」というアーティスト名義になっているということ。2000年8月25日生まれということで韓国アイドルだったらパンパンズ。

 

 

 

元々K-Popに興味があったのか、ITZYやBOL4に関するツイートをしたことがあるNick Mira。このブログはK-PopメインなのでInternet Moneyについて深く掘るつもりはないが、流石にさっぱりしすぎなのでジャクソンの新曲を作曲したNick Miraがこれまでに作った曲の中から有名な作品をいくつか紹介しておこうと思う。

 

Juice WRLD - Lucid Dreams

 

 

まず最初に紹介するのはJuice WRLDのLucid Dreams。この曲でNick Miraを知ったという人も多いのではないだろうか。Stingの超有名な曲「Shape of My Heart」が元ネタになっており、映画のレオンでも有名。そんなこともあってヒップホップに興味がない人もヒップホップしか聴かない人も絶対「どこかで聴いたことあるメロディーだぞ」となる1曲。Stingがインターポレーションされた曲の中でいちばん好きだったと発言したこともある。まあ揉めたけど笑。

 

Juice WRLDといえばNick Mira!と言ってもいいレベルで数多くのヒット曲を生み出しているラッパーとプロデューサーの組み合わせになっている。RIP。

 

ジュース・ワールドの"Lucid Dreams"をApple Musicで

 

Lil Tecca - Ransom

 

 

SoundCloudで一気に駆け上がり、メインのチャートでもどんどん顔を出すようになったLil Tecca。そんな彼のRansomはInternet MoneyのNick MiraとTaz Taylorによるプロデュースだ。当時のLil Teccaのいきなり現れてドカン!といった現象はかなりすごかったので記憶に残っている人も多いだろう。

 

リル・テッカの"Ransom"をApple Musicで

 

Internet Money - Lemonade Feat. Don Toliver, Gunna & NAV

 

 

最後に紹介するのは最近のInternet Money関連の曲でいちばん誰でも聴いたことがありそうなLemonadeをセレクト。この曲は先ほど少し紹介したInternet Moneyのアルバムである「B4 The Storm」に収録されており大ヒット、先ほど紹介した2曲と同じくYouTubeの再生回数は億を超えている。

 

3曲ともMVを製作したのがLyrical Lemonadeだったが、全然違う気はするけどK-PopでいうとこのDigipediみたいな感じだと思っておいていいだろう。

 

Internet Moneyの"Lemonade (feat. NAV)"をApple Musicで

 

 

 

 

 

K-Popがヒップホップのメインストリームのプロデューサーとコラボした初の例?

 

Jackson Wangという韓国アイドルのGOT7がルーツの人物がInternet Moneyとコラボした。ヒップホップ界の超有名人物を連れてきたということだけでも大きなインパクトがあるのだが、もう1つ注目しなくてはならないポイントがある。それはInternet Moneyが現在のヒップホップのメインストリームのプロデューサーであるということ。

 

 

海外のアーティストやプロデューサーとコラボすること自体は以前からたくさんあった

 

この「現在の」というのが大きなミソとなっており、様々なK-Popのアーティストたちがこれまで海外のアーティストとコラボをしてきた。最近でいちばんインパクトがあったのは間違いなくBLACKPINKとセレーナ・ゴメスのコラボだろう。この曲では裏方としてアリアナ・グランデも参加、彼女の楽曲を支えるチームもTEDDYらとともに楽曲を製作した。

 

YGエンターテインメントは昔から海外のアーティストと積極的にコラボをしており、GD & TOPのKnock OutはDiploがプロデュース、2NE1とThe Black Eyed Peasの組み合わせも印象的だった。またPSYはSnoop Doggと楽曲を製作、YG以外のアーティストだと少女時代もSnoop Doggと楽曲制作をした経験がある。ニュージャックスウィングの生みの親であるテディー・ライリーがプロデュースしたRAINAというK-Popグループも存在した。BTSも海外のアーティストとコラボをしている。

 

 

今回はK-Popと2021年のヒップホップを牽引している人物の融合

 

このように韓国国外の市場を狙って海外のアーティストとコラボすること自体は以前から多かった。J-Popと違ってK-Popはビートの上で歌うことがベースになっているので、いわゆる洋楽と相性がいいこと、ニュージャックスウィングのような幅広いジャンルを吸収していくのがK-Popであるということなどから海外の人物を迎えたとしてもスムーズに受け入れることができる土俵がある。ただそんなK-Popでも現在のヒップホップのメインストリームの人物を迎え入れることは今までなかった。

 

Snoop Doggは今も当時も人気の人物ではあるが、第一線で戦っている人物ではない。2NE1のThe Black Eyed Peasだってそのタイプだ。またBTSとコラボしたLil Nas Xは大ヒット曲の物語の延長上としてコラボしたといった雰囲気だった。BLACKPINKはヒップホップのアーティストとコラボをしていない。そう考えるとInternet MoneyのNick Miraという2021年のヒップホップを牽引している人物がプロデュースしているDrive You Homeはかなり革新的な作品と言えるだろう。

 

韓国のヒップホップの最前線で活動している人物がアイドルの曲を作ることは増えてきた。ただアメリカのヒップホップ関連の人物を連れてくることはそもそも少ない。というかJackson Wangぐらいだ。これまでもGUCCI MANEと曲を作ったり、88rising関連のアーティストと組んだりしていた。これはTEAM WANGを作ったからであって、JYPエンターテインメントに所属するGOT7の1人のメンバーという枠を越えようとしていなかったら実現しなかっただろう。JYPにいたときから積極的に活動していたこと、自分自身がコントロールできる組織を作ったこと、これらの事例は他の韓国アイドルたちも参考にした方がいいかもしれない。特に中国出身のアイドルはジャクソンのように世界で考えてもかなり大きい部類に入るマーケットを背をうことができるのだから。

 

 

K-Pop好きやアガセ的な視点のみで考えると「ジャクソンが外国の人とコラボしたらしいぞ!」ということだけで終わってしまうDrive You Homeだが、ヒップホップ的な視点やこれまでのK-Popの歴史で考えると注目するしかない新曲となっている。今回の楽曲は88risingからリリースされているのでその影響も強いのだが、Drive You Homeがヒットすれば他のヒップホップ系のプロデューサーやラッパーともコラボするかもしれない。

 

Lil Uzi VertはGFRIENDの古参ファンで解散の発表以降ずっとツイッターのアイコンをヨチンにしているし、タトゥーまで入っている。このようにラッパー側にもK-Pop好き入る。今は基本的に一方通行通しだが、びっくりするような組み合わせが生まれるかもしれない。NCTがMetro Boominのビートでラップ、ITZYとWondagurl、韓国アイドル Feat. G Herboみたいな世界線が来たら、K-Popの可能性が広がるのは間違いない。というわけでK-Pop好きでヒップホップ好きな自分としては単なるコラボ曲という風に終わってほしくないジャクソンの新曲となった。

 

 

 

Jackson Wang, Internet Money - Drive You Home

 

 

というわけで前置きが長くなったが、今回のメインであるジャクソンとInternet Moneyによるコラボ曲「Drive You Home」を紹介していこうと思う。作曲はすでに述べているがInternet MoneyのNick MiraとDavid Stewartによるもの。

 

 

作詞にはグラミー受賞者のNija Charlesも参加

 

 

プロデューサーのことばかり触れてきたが、実は作詞に参加している人物もすごい!

 

Lady Gaga、Ariana Grande、BeyonceChris BrownMaroon 5、Cardi Bなど日本のK-Pop好きの人でも知っているような人物の歌詞を手がけているNija Charlesが参加。1997年生まれの彼女だがグラミーにノミネートされただけでなく受賞した経験まである人物なのだ。ジャクソンの個性と豪華なサポート陣によるDrive You Homeは、実は豪華海鮮丼みたいな曲となっている。88rising側が力入れているのはわかったけど、ぶっちゃけやりすぎじゃね?ってレベル笑。

 

 

メロディー強めでエモラップを聴きやすくしたようなトラップビート

 

Nick MiraがプロデュースしているということでDrive You Homeのベースはトラップだ。トラップの種類としては「エモラップ」と言われるようなタイプのビートでメロディーしっかり、ヒップホップにしては生楽器感あり、それでいてトラップだから808もしっかり使っててハイハットも鳴りまくってる!といったもの。これはInternet Moneyが元々得意としているビートの種類で、その持ち味をそのままジャクソンに持ってきたって感じだ。ただジャクソンの場合はラップもするし、がっつりヒップホップ系の曲もやっているが、今回は少しだけK-Pop寄りというかポップス色強め。808の雰囲気よりもメロディーとギターなどの楽器感がラッパー向けのトラップビートよりは強く感じられた。ジャクソンが歌のみでラップしていないのもメロディーを強く感じた要因の1つだろう。

 

ビート的にどう考えたってDrive You Homeはトラップの曲なのだが、メロディー感が強いことでヒップホップを普段聴かない人にもすんなり入ってくる1曲に仕上がっている。ディスコやファンクといったジャンルがK-Popで流行っているので、生の楽器っぽい音を拾って聴けばアイドル系の曲ともリンクさせることができ、簡単に楽しむことができるだろう。

 

もちろんエモラップというジャンルに括られるタイプのビートなのでヒップホップ好きでも聴ける。K-Pop側にもヒップホップ側にも入る隙があるのは大きな強みだ。

 

 

ジェク最近歌うのにハマってる?

 

Internet Moneyコラボということで久しぶりにラップするかな?って思ったら歌のみだった。初期のJackson Wang名義の曲といえばラップがメインでflex強めのゴリゴリ系が多かったが、数年前からは歌モノが中心となっている。ヒップホップ系の人物がプロデュースしても歌ったってことはオフィシャルな曲ではラップ封印してんのかな?ジャクソンのそっち系の情報は全く追っていないので発言があったかどうかは知らないけど、どうなんだろうか。まあどっちもいいから気にならないけど。最近Masiweiとの交流も盛んだし、久しぶりに1バースぐらいラップしてみるのはどうですか?

 

Jackson Wang & Internet Moneyの"Drive You Home"をApple Musicで

 

 

 

 

 

楽曲的にも参加メンバー的にも聴き逃せないGOT7ジャクソンのDrive You Home

 

長くなりましたが、GOT7ジャクソンとInternet Moneyのコラボ曲「Drive You Home」のレビューは以上となります。楽曲と関係ない部分についてたくさん書いたブログになりましたが「Internet Money?ヒップホップ?トラップ?何それ、知らね」という人でも十分楽しめる楽曲になっていたのがいちばんのポイント。裏方をどれだけ固めたとしても曲がよくなかったら意味がない!今回のDrive You Homeはジャクソンの歌声がしっかり楽しめる上にメロディーもスムーズ。ハイハットは鳴りまくってるけど808の低音は抑えめなのでトラップにしてはキャッチー、K-Popリスナーでも自然に聴ける1曲になっていた。それでいてヒップホップ好きにはNick Miraっぽさも感じられて、すごく絶妙なかっこいい曲だと自分は思った。楽曲に参加した人物たちの印象が強すぎる1曲だったが、曲として普通にいいので周りの人物たちの印象だけで終了!みたいな結果にもなっていなかった。

 

それでいて現在のヒップホップを牽引する人物とのコラボ、K-Pop的にも未来を感じる作品だった。1つだけ懸念点を挙げるとすればJackson WangはK-Popのアーティストとしてこのブログでは書いてきたが、実際の立ち位置があやふやな点。Jackson WangはGOT7のジャクソンであることは間違いないのだが、ジャクソン自身を無視して音楽だけで考えると韓国アイドルとは別物の感じがする。そう考えると今回のコラボはK-Popや韓国アイドルにはそこまで影響を与えないかもしれない。JYPエンターテインメントからリリースされたわけではなく、88risingとTEAM WANGによるものなので、韓国アイドルと地続きかと言われるとちょっと怪しい。なので他のアイドルたちもジャクソンみたいにヒップホップ系の海外アーティストとコラボしてほしい!という願望には繋がらないかもしれない。この点だけがちょっと気になるが、基本的には大満足なコラボでした。頼むからみんなジャクソンに倣ってくれ!

 

 

 

というわけで今回のブログは以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。このコラボきっかけでK-Pop好きがヒップホップに興味を持ったり、ヒップホップ好きがK-Popに興味を持ったりしたら面白いな!と思います。K-Popしか聴かない人だとわからないかもしれませんが、ヒップホップやトラップが好きな人がK-Popを聴くと「え?トラップ取り入れてるアイドル多くね?」となること間違いなし!R&B以外でヒップホップ好きがいちばんハマりやすいのがK-Popだと思っているので、Internet MoneyやNick Miraでこのブログにたどり着いた人がいましたら、ぜひK-Popも聴いてみてください。ではまた!

 

 

 

*追記

このブログを書いてツイートが完了して少し経ってからジャクソンの新曲が「Drive Your Home」ではなく「Drive You Home」であることに気が付きました笑。リツイートなどをしてもらっていたので間違えたツイートのままにしてあります。ツイッターから来ていただいた方々、すみませんでした。ブログ内の誤りは全て修正したのでご安心ください。リリースされて数日経った後に書いたブログなのに、ずっとYouであることに全く気づいていなかった。普通に「Drive You Home」を聴いていたのにも関わらず。思い込みって怖いね。

 

 

 

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