ヒップホップの要素をうまく取り入れた、CIXの新しいアルバムがかっこいい

CIXという今後大活躍しそうなグループ

 

先日カムバックを果たしたCIX。デビューしたのは今年の7月23日とまだ半年も経っていないのに、今回出すアルバムは韓国で2枚目。そしてすでに日本デビューもしており、CDのリリースに加えイベント、ショーケースの行なっている。正直韓国でまだ地位を確立しているわけではないのに、日本デビューするのは早すぎる気もするが、まあ日本人的には嬉しいことなので、文句は言えない。

 

そんなものすごい勢いのCIX。以前にブログにしたことがあるのだが、個人的にかなり注目している。デビュー曲から最高で、2年後に大活躍してそうなK-Popのグループは?というアンケートがあったら、自分は迷いなくCIXと答える

 

leggodesu.hatenablog.com

 

 

それぐらいCIXが自分の目には印象的に映った。Wanna Oneで活躍していたメンバーや、番組に出演していたメンバーがいるのでデビュー前からある程度の注目度があったことはわかる。しかし全員が無名だったとしても、CIXの評価は変わらなかったと思う。それほど印象的だった。個人的に男性のK-Popグループの中でデビューした段階を比較すると、いちばんかっこいいグループだ。まあどのグループも時代が違うし、事務所もバラバラなので、予算やサポート陣営にばらつきがあるから比較するのはフェアではないと思うが。

 

 

そんな注目しかしていないCIXが先日カムバックを果たした。まあデビュー以前から今回のアルバムの準備をしていただろうが、それにしても早い。こんなペースで質は落ちないの?大丈夫なのか?と少し不安だったが、やはりそこはCIX。以前と少し雰囲気を変えつつも、彼ららしいスタイルの曲だったので、今回はCIXの2枚目のEPとなる『HELLO Chapter 2. Hello, Strange Place』を聴いていこうと思う。

 

 

 

 

CIX - HELLO Chapter 2. Hello, Strange Place

 

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今回のHELLOというタイトル。前回がChapter 1だったのに対して、今回は2。タイトルからして同じ流れでリリースされたアルバムと考えていいだろう。前回がStrangerだったのに対して、今回はStrange Placeへ変わった。人から場所へ。ちょっと皮肉っぽくも感じることができるCIXからの挨拶。結構タイトル好きかもしれない。

 

先ほども言ったが、CIXのスタイルは前回のアルバムと変わった印象はない。タイトルからもわかるように同じ流れのアルバムだからそうしたのだろう。しかし、アルバム自体は別物。なので曲の雰囲気も前回とは別の印象がある。それがポイント。ここでまた似たような曲だとつまらないし、このペースで2枚目を出した意味もなくなってしまう。前回のイメージが消えない期間で2枚目を出したのは、実際にこのアルバムを聴いてみて大きかったと思った。

 

 

では早速1曲目から順に見ていこう。

 

 

1. CIX - BLACK OUT

 

BLACK OUT - CIX

 

 

前回の1曲目のWhat You Wantedと同じように、しっかり曲だけどアルバムの導入として抜群の雰囲気の曲。今回のアルバムがどういう雰囲気のものなのかわかりやすい。曲としてはK-Popでよくある低音に関してはヒップホップ的なものを使って、他の部分はK-Popらしい音というもの。ヒップホップと違って途中でビートが変わる感じもいかにも韓国の曲といった感じ。前回のWhat You Wantedも同じようにヒップホップ的な要素はあったが、今回の曲とは雰囲気が違う。

 

ヒップホップ的な要素を取り入れるのはCIXのいつものスタイル。前回のアルバムでもそうだった。しかし今回は取り入れていることは同じだが、少し違う。これが先ほど言ったスタイルは同じだが、曲の雰囲気が変わったという部分。明らかにBLACK OUTはヒップホップの要素の力が強い。ヒップホップ色が強いというより、ヒップホップの要素の力が強いと言った印象。言いたいことが伝わるか怪しい笑。聴いてもらったらわかると思うけど、ヒップホップの曲ではないし、曲全体としてはしっかりK-Popの曲だろう。なのにヒップホップを以前より感じてしまう。これは前回よりヒップホップ的な要素の音が強いからだと思う。目立っているのだ。なので全体的にはしっかりK-Popなのにヒップホップの要素を以前より感じるのだろう。どんどん響いてくる感じ。

 

 

ざっくりとした曲の印象としても前回のWhat You Wantedはセクシーな雰囲気だったのに、BLACK OUTは力強い印象だったでしょ?それはこれが要因だと思う。

 

 

2. CIX - NUMB

 

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今回のタイトル曲であるNUMB。先ほども言った通り前回よりも力強い。Movie Starと比較してもわかるようのこっちはヒップホップが強いし、音も耳にガンガン響いてくる。前回のセクシーな雰囲気から完全に力強い雰囲気に変わった。しかしスタイルは変わらない。歌い方は前回と変わらないし、印象的な高音の響く音もMovie Starと同じ。部分的に聴けば、NUMBもMovie Starと同じ部分が多くある。これがCIXのスタイルの特徴なのだろう。すでにCIXらしい歌い方と音を確立して、リスナーに印象付けられているのはCIXがいかにすごいのかを表している。

 

 

MVもいかにもCIXらしい。前回がライティングが抜群で光の印象が強いMVだったので、その印象が残っていると今回のMVは全然違うように感じてしまうかもしれない。学校に制服っぽいスタイルって、前回と同じくジャケットスタイルだけど服の印象としては逆に若くなってるしね!

 

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しかし続けてこの2つのMVを見てみよう。すると同じ点に気がつくだろう。そう!この特徴的なカメラワークこれが完全に同じスタイルだ。静止することなく常に動き続けるカメラ。ほんの少しだけカメラが固定される部分があるが、中にいる人やモノには必ず動きがある。こんな常に動いているMVのスタイルは今回も同じ。雰囲気の違う曲でMVの様子も違う。だけど、曲のスタイルやMVを撮るスタイルは同じなのだ。これが前回のアルバムと繋がる部分。HELLOというタイトル通り、これがCIXのスタイルだよ!よろしく!と言っているように感じる。自分は完全にCIXにHELLOと挨拶された笑。

 

NUMB - CIX

 

 

 

3. CIX - REWIND

 

REWIND - CIX

 

 

これはもう完全に直球勝負。今まで言ってきたヒップホップの要素なんて甘い。もうがっつりトラップの要素をぶっこんだK-Popソング。途中でビートが変わるのはK-Pop。そしてサビの前など部分的にはヒップホップの要素がなくなるところがあるが、それ以外はごりごりトラップのヒップホップ。アイドルでここまでがっつりやっちゃうのなかなかいない。しかしCIXはやってしまう笑。

 

 

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自分が韓国の女性アーティストでアイドル以外でいちばん好きなJvcki Wai。そのJvcki Waiの中でいちばん好きなこのHyperreal。最高にかっこよくて、聴いた瞬間からテンションを一気に上げてくれる圧倒的な火力が大好き。REWINDを初めて聴いたとき、まずこの曲が思い浮かんだ。韓国の曲でトラップの要素を前面に出した力強い曲で、なおかつキャッチーさもあるもの。それがこのHyperrealだと思う。

 

REWINDはK-Popのアイドルの曲なので、ヒップホップと違ってトラックがどんどん変わっていく。なのでこの曲ほど常にパワフルではなく、静かさもあるので抑揚のある曲である。しかしREWINDの力強い部分とHyperrealを比較してもらいたい。曲のジャンルが違うので、違った風に感じるが力強さとしては同じレベルだろう。これはものすごいことだ。アイドルの曲がラッパーの曲と同じぐらいヒップホップ色を出してくる。こんな今までアイドルの曲ありましたか?ジャンルとしてはK-Popなのに限りなくヒップホップに近い曲。それでいて歌い方はCIX。

 

 

今回の曲の中でぶっちぎりでいちばん好き。自分が普段Kヒップホップを聴いているからとかではなく、単純に曲の癖の強さとCIXのバランスの良さでいちばんだと思っている。完全な面白ソング。

 

 

4. CIX - BYSTANDER

 

BYSTANDER - CIX

 

 

4曲目はBYSTANDER。この曲は今回のアルバムの中でいちばんK-Popらしい曲。ものすごく王道って感じ。ただ一応ヒップホップ的な雰囲気もある。年代的には2000年代前半とか。結構前のK-Popの男性アイドルでもこういう雰囲気の曲あったよね。BIGBANGのLA LA LAとか。そういう曲の2019年版みたいな感じ。シンプルさは似ているけど、追加されている音が今っぽい。そういった感じでBYSTANDERはちょっと懐かしい感じの曲。

 

 

5. CIX - MAYBE I

 

MAYBE I - CIX

 

 

ラストの曲。韓国定番の締めのバラード。でもこの曲に関してはバラードというよりR&Bに近い。ここまでヒップホップ要素のある曲が続いたから、ラストはがっつりバラードじゃなくてR&Bスタイルというのは大正解。一貫性のあるアルバムだということがわかる

 

 

 

CIXの新しいEPを聴いてみて

 

感想としてはアルバムの曲の雰囲気を統一して、それを全く崩さずにうまくまとめる。さらに挑戦的な曲まで収録されている。5曲というEPではあったが、ものすごく完成度の高い作品だった。

 

さすがCIX。自分の中での評価がさらに上がった。やっぱり2年後にCIXは完全いスターになっていると思う。

 

 

というわけで今回はCIXのセカンドミニアルバム『HELLO Chapter 2. Hello, Strange Place』の感想でした。今後の活躍も期待しかない!

 

 

今回のアルバムのためにちょっとした映像も作っているので、リンクを貼っておきます。あとまとまったアルバムのリンクも貼っておくので、聴いていない方はぜひ!

 

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HELLO Chapter 2: Hello, Strange Place - EP - CIX

 

 

 

 

Photo by Twitter(@CIX_Official)

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