K-POP版黒の衝撃!WJSN THE BLACKがEasyで激戦の5月を制する?

宇宙少女から前回とは全く違ったコンセプトのユニットがデビュー

 

3月末に新しいアルバム『UNNATURAL』をリリースした宇宙少女が今度はユニットでカムバック!宇宙少女の2つ目のユニットとなるWJSN THE BLACKは前回のユニットであるWJSN CHOCOMEとは180度と言っていいほど違ったスタイルで、THE BLACKという名前のイメージ通りシックで大人な雰囲気だ。

 

LEGGOですブログ: WJSN CHOCOMEのHmph!で普段は見れないWJSNのスタイルを楽しもう

 

 

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Photo by Twitter(@WJSN_Cosmic)

 

というわけで今回は新たにデビューした宇宙少女のユニット『WJSN THE BLACK』を紹介しようと思う。

 

WJSNのという言葉が連発して見にくくなるので基本的にグループ名は英語表記で書いているブログですが、今回は「WJSNのことを宇宙少女」「WJSN THE BLACKはそのままWJSN表記」とします。

 

 

 

 

 

 

WJSN THE BLACKってどんなユニット?メンバーは?

 

 

WJSN THE BLACKはどのコンセプトの写真や動画を見ても、普段のWJSNに比べて大人っぽく洗練された印象。またブラックという言葉には「どの色とも多様に調和し、多くの人に愛される代表的なカラーで、WJSN THE BLACKもブラックというコンセプトにクールさ、優雅さなど多様な色の魅力を取り入れ、音楽界を魅了する」という意味も込められているらしい。

 

宇宙少女の曲は基本的に華やかなので、黒という色の印象は今まで全くなかったので新鮮に感じた。また多様な色の魅力と取り入れるというのはK-Popという音楽自体の特性にも似ている。

 

 

そんな新ユニットのメンバーはソラ、ボナ、エクシ、ウンソの4名でTHE BLACKという言葉がぴったりなビジュアルのメンバーばかり。WJSN CHOCOMEは可愛いという言葉がぴったりだったのに対し、今回は綺麗やかっこいいという雰囲気で顔立ちも大人っぽくてシュッとした人ばかり。ユニットに合わせてしっかりとメリハリを作れるのは人数が多い宇宙少女の強みか。

 

 

 

WJSN THE BLACK - My Attitude

 

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Photo by Twitter(@WJSN_Cosmic)

 

今回はシングルアルバムということで全部で2曲入り。タイトル曲は1曲目のEasy。前回のアルバム『UNNATURAL』と同様にエクシが裏方にも参加。

 

 

1. WJSN THE BLACK - Easy

 

 

ベースは昨今のトレンドであるディスコやファンクなのだが、他のアイドルとは少し違う。そっち系のジャンルを取り入れるときって基本的にハッピーな雰囲気というか明るい印象の曲が多い。BTSのDynamiteのような曲が代表例。またレトロな雰囲気が強くなることも多い。

 

それに対してWJSN THE BLACKのEasyの場合はハッピーな雰囲気もなければレトロな雰囲気でもない。ブラックの言葉の通りシックな印象で、どちらかというとR&Bのように感じる。それなのに歌モノっぽさはない。何というかものすごく絶妙で要素としてはありそうなものばかりなのだけど、他の曲にはない個性を感じる。ベースはめちゃくちゃトレンドのスタイルを採用しているのに。

 

どことなく2010年代前半から中盤のK-Popのような雰囲気も感じた。miss AやGirl's Day、AOAといったグループの色気のあるR&B系の曲にディスコやファンクの要素をプラスして現代版にアップデートしたような。そういう先輩ガールズグループの影がちらつくからなのか、宇宙少女としてリリースしているR&B系の全ての曲よりも大人っぽく感じるのだろうか。シックでセクシーさもある歌い方も曲の深みが出ていてかっこいい。サビ前のビートの雰囲気が変わる部分が特にお気に入り。ダンスは1MILLION Dance StudioのLia Kimということでこちらも注目。

 

 

どの色とも調和して多様な色の魅力を取り入れるというWJSN THE BLACKという言葉の通り、本来の宇宙少女とは少し違った要素を感じるのは明らかなのだが明らかに宇宙少女の曲として出来上がっているのだ。完璧なバランスのビート、それに合わせたボーカルも最高、メンバーのビジュアルとコンセプトのフィットも完璧、あれ悪いとこなくね?ってかよすぎじゃない?ここ最近のディスコやファンク系の中でいちばんじゃね?

 

このブログを書きながらリピートして聴いているだけなので、まだ10回も聴いていないだろう。そんな状態でも1つだけ言えることがある。それは2021年のディスコやファンクを感じるK-Popの中でいちばん好きな曲であるということ。最近自分の中でWJSNの推しがヨルムからソラに変わりそうな雰囲気だったのだけど、このままEasyを聴いてたら6月になることには完全にソラ推しになってそう笑。

 

WJSN THE BLACKの"Easy"をApple Musicで

 

 

2. WJSN THE BLACK - Kiss Your Lip

 

WJSN THE BLACKの"Kiss Your Lips"をApple Musicで

 

宇宙少女といえば自分の中でB面の曲がめちゃくちゃいいグループという印象がある。ってなわけでKiss Your Lipsも抜かりなし。男性グループのような力強さを感じるビートと女性ボーカルのバランスが絶妙。男性ならこういうビートのときってトラップ色が強くなる印象だが、WJSN THE BLACKの場合は薬味程度でしか使っていないので差別化はしっかりできている。

 

 

宇宙少女の中で自分がいちばん好きな曲がFull Moonなんだけど、Kiss Your Lipと同じで力強いビートなのに中身は全く違うというのも個人的に嬉しいポイント。やはりWJSNのB面は面白い。韓国アイドルのアルバムって基本的にタイトル曲がいちばんインパクトあるじゃん。やたらキャッチーで聴きやすい曲でカムバしたのに収録曲は大人しめの歌モノばっかりだとか、わかりやすい破壊力がなくなることが多い。そりゃタイトル曲を歌番組などで披露することになるのだから、いちばんインパクトがある曲のMVを作って幅広い層に向けて作るのはわかるし当然だと思う。

 

ただWJSNってそういうことがほとんどないんだよね。タイトル曲と同じレベルでインパクトのある曲を収録曲にするし、何ならさらに力強い曲が途中で出てくることも多い。Full Moonなんかそのアルバムのタイトル曲であるAs You Wishの倍は力強いし笑。前回のUNNATURALもの場合だとタイトル曲と異なるジャンルでインパクトのある曲たちがB面にあった。しっかりアルバムとして1つ1つの曲に個性があるのはやっぱりすごい。MVもなく歌番組でも披露していない曲なんて基本的にそのアイドルのファンしか聴いていない。音楽が好きでカムバのときはMVをチャックするよりApple Musicなどで音源をまずチェックする!といった、アイドル好きというより音楽好きがK-Popを好きになったというパターンの人はかなり少ないだろう。何ならライト層の人だったら好きなアイドルでも収録曲をチェックしていない人も多いはず。

 

ということはWJSNのB面がいくらかっこよくてもUJUNGと一部のK-Popファンしか基本的には聴いていないはずだ。他のアイドルだってそう。タイトル曲以外が微妙な韓国アイドルのアルバムなんてぶっちゃけいっぱいある。抜かりない宇宙少女は音楽面で過小評価されているのではないだろうか?とユニットの曲でさえ思わせてくれるグループ。こんなアイドルはなかなかいないぞ。

 

 

 

 

 

曲から伝わるTHE BLACKという言葉の持つ意味

 

宇宙少女から2組目のユニットデビューとなったWJSN THE BLACKのMy Attitudeのレビューでした。単純に曲がかっこいいのはもちろん、意味合いも抜群でWJSN CHOCOMEとは違った種類の楽しさを与えてくれた。

 

 

Easyがセクシーでシックな黒の艶やかさを表現しているのであれば、Kiss Your Lips黒のどの色にも負けない力強さを表現しているよう。黒という色の持つ特徴を異なるスタイルの曲で見事に表現してくれた。それでいえ同じ黒からのイメージということで共通する音や雰囲気もしっかりあるのでしっかりまとまった印象もある。「THE BLACK」という言葉の意味を2つの曲で表現し「My Attitude」という形で出した。これほどWJSN THE BLACKというものを表したシングルはないだろう

 

アイドルがデビューするときって自分たちのコンセプトをわかりやすく表現することが多い。グループ名がアルバムのタイトルに入っていることもよくある。WJSN THE BLACKの場合は自分たちの名前を他の部分に入れていないし、BLACKという単語も使っていない。それなのにこれほどわかりやすく自分たちのコンセプトをK-Popファンに知らしめたネーミングセンスとビート選び、メンバーたちのスキルなど様々な要素が絶妙な素晴らしいユニットデビューでした。2021年5月のえげつないガールズグループカムバック大戦争はこれから本番だというのに、WJSN THE BLACKがこのまま優勝してしまうかもしれない?そう思えるぐらいのユニットデビューでした。まさにK-Pop版の黒の衝撃。モードを生んだヨウジヤマモトとコムデギャルソンの黒の衝撃とは真逆、いわゆる流行であるモードのスタイルであるディスコやファンクを取り入れて衝撃を与えたWJSN THE BLACK。ぶっちゃけみんながどれだけ食らったかは知らないけど、自分はヨウジヤマモトとコムデギャルソンよりEasyの方が好き笑。いいデビューだったよね!

 

 

 

今回のブログは以上です。最後にMy Attitudeの全体のリンクを貼っておきます。両方ともかっこいいのですが、特にEasyはトレンド系の曲の中で最強レベルだと思っているので、ぜひ聴いてみてください。ではまた!

 

WJSN THE BLACKの「My Attitude - Single」をApple Musicで

 

 

 

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