ソンミの世界観100%なアルバム「1/6」を聴いて逆に悩むとは、カムバ前は思いもしなかった

アイドル出身のソロアーティストといえばWonder Girlsソンミでしょ!

 

先日I.O.Iの活動が終了した後、ソロアーティストとしてデビューしたソミがカムバックを果たした。ソミと同じくPRODUCE 101に出演してI.O.Iのメンバーになったチョンハもソロアーティストだ。プデュの続編となるPRODUCE 48でIZ*ONEのメンバーに選出されたウンビもソロアーティストとして曲をリリースすることがアナウンスされた。

 

LEGGOですブログ: ソミという人物の個性を新曲「DUMB DUMB」を通じて再確認した件

 

 

このように昔に比べてグループが解散したり、活動期間が終了したのちにソロとして再デビューするケースが以前に比べてかなり多くなってきた。プデュのように各事務所からメンバーが集まって出来たグループなので、解散以降は各事務所に散っていく。そのため他の練習生たちを待っていると旬なタイミングを逃したり、知名度の開きが大きすぎるからといった理由からソロになっているなど様々な要因があるのでまとめるのは少し間違っていると思うが、それでもソロアーティストが増えたということ自体は間違った認識ではないだろう。それにグループ活動と並行してソロに力を入れているMAMAMOOのファサみたいなパターンもあるし。

 

 

そんなアイドル出身のソロアーティストの中で現役として今も歌手活動をしている人物の先頭に立っていると言える人物が今回カムバックを果たしたソンミだ。Wonder GirlsのメンバーとしてJYPエンターテインメントからデビューした彼女は、グループ活動と並行してソロでも楽曲をリリース。一時活動を休業していたこともあったが、人気が衰えることはなかった。JYPを離れMAKEUSエンターテインメントに移った後も音楽活動を継続、K-Popの女性ソロアーティストの女王的な位置にまで上り詰めた。同じくJYPエンターテインメントに所属してグループ中のソロ活動に着手、退所後も音楽活動をしていたmiss Aのスジは現在歌手というよりも女優というイメージの方が強い。このように女優業へ力を入れ始める人物が多い中、ソンミの軸は今も音楽というイメージがある。そう考えるとキャリアの長さや人気度からも「アイドル出身のソロアーティストといえばソミ」という現在のイメージは当分崩れないのではなかろうか。

 

 

ミニアルバム「1/6」を2021年8月6日にリリース

 

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Photo by Twitter(@official_sunmi_)

 

そんな大人気アーティストであるソンミが8月6日に「1/6」をリリース。2018年のWARNINGぶりのミニアルバムとなっている。ビジュアルも相変わらずの今が全盛期状態でかっこよくて可愛い。以前のカムバではあえて体のバランスを保つために体重を増やしたりと、見た目としてのスタイル作りもお手の物。7年で解散するアイドルが多いため、ソンミはK-Pop的に考えると完全にベテランの立ち位置に存在している。そういった体づくりのやり方は韓国アイドルの一般常識とは相反するもの、完全にベテランらしい自分のやり方を身につけたソンミならではの方法だ。

 

 

というわけで今回はベテランの風格がありまくりなのに今の前線で戦いっているソンミの新しいアルバム「1/6」を聴いていこうと思う!

 

 

 

 

 

 

SUNMI - 1/6

 

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Photo by Twitter(@official_sunmi_)

 

プラダのヘアピンをちょっと猫耳っぽい雰囲気で付けたのが抜群に可愛いスタイリングのソンミが目印のアートワーク。韓国でもメインストリームになりかけている00年代のギャル系ファッションをソンミも採用。Red Velvetジョイ、少女時代テヨン、ソミ、そして今回のソンミと最近ソロ曲をリリースした人気者たちがこぞって00年代ファッションを採用している。この感じだと2021年後半は一般的なアイドルたちもこっちのノリを積極的に使いそうな雰囲気だ。

 

 

先ほども述べた通り、今回はミニアルバムで6曲入りとなっている。

 

 

作詞作曲にも積極的に参加。歌詞に関しては全てソンミが制作

 

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Photo by Twitter(@official_sunmi_)

 

ミニアルバム「1/6」の1つの見所は楽曲を制作した人物たち。歌詞に関してはソンミが全て1人で制作している。また作曲にも名を連ねており、アーティストとしてマルチな才能を発揮させている。タイトル曲であるYou can't sit with usと2曲目のSUNNY以外は基本ソンミとFRANTSが制作。ソロデビューしてからこういう裏方仕事にもかなり積極的。

 

このように久しぶりのミニアルバム「1/6」はまさにソンミのアルバムといった感じで、ただ単に用意されたビートで用意された歌詞を歌うという一般的なK-Popのアイドルとは全く別の位置にあるアルバム。ソンミの世界観を楽しむのにこれほどぴったりなアルバムはない!とレビューをする前だが言っちゃってもいいだろう。

 

 

1. SUNMI - You can't sit with us

 

 

You can't sit with usからスタート。3曲目にアルバム名と同名である「1/6」という楽曲があるので勘違いしてしまいそうですが、こちらの曲がタイトル曲です。

 

ソンミお得意のディスコスタイル

 

キャッチーで聴きやすいYou can't sit with usは現在のトレンドであるディスコやレトロを落とし込んだ1曲で、イタロ・ディスコK-Popらしくガツンとインパクトのあるサウンドにアレンジしたような雰囲気。2番の最初に来るラップパートはいい意味でソンミらしさがなくて面白かった。ラップが終わったらすぐにサビ前のパートというのも効いてるよね!

 

単純にこの曲はトレンドのスタイルと言っちゃうこともできるが、ソンミの場合は他のK-Popのアーティストとは少し違ってくる。それはアイドルのようにトレンドだからディスコスタイルを行ったわけではなく、彼女は元々こっち系の曲が得意なのだ。

 

J.Y. Park - When We Disco Duet with SUNMI

 

 

まず前回のリリースした曲がパク・ジニョン(J.Y. Park)とともに披露したWhen We Discoということで直球のディスコ系。JYPを離れてからも良好な2人の関係性が見られて、長年のファンは大満足だろう。

 

この2人がWhen We Discoのようなディスコでレトロな曲を披露したことは実に考え深い。今はニュートロからの流れでレトロ系が流行っているが、K-Popでは定期的にレトロなスタイルが流行ることがある。今回はファンクやディスコ系だったが、ニュージャックスウィングのようなスタイルだったり、日本で言うところの小室哲哉TM NETWORKのようなスタイルの時だってある。

 

Wonder Girls - I Feel You

 

 

そんなレトロスタイルの中心にいつもいたのが、パク・ジニョンとWonder Girlsだ。J.Y. Parkとして歌手活動をする他に作曲などアイドルやアーティストのプロデュースも行っている彼は、ソンミが所属するWondewr GirlsはもちろんJYP以外のアーティストにも楽曲提供を行い、様々な名曲を生んできた。そんな彼の得意なスタイルの1つがレトロで、ここ最近だけでもソンミとのWhen We DiscoとRAINとのSwitch to me、異なるスタイルのレトロを披露していた。

 

Wonder Girlsはパク・ジニョンの影響をもろに受けており、I Feel Youといったレトロなスタイルの曲を数多く所持している。もちろんこれだけがWonder Girlsの特徴ではないが、1つの特徴であったことは間違いないだろう。

 

SUNMI - pporappippam

 

 

そんなルーツもあってか、今もなおソンミはレトロな雰囲気が得意である。特に最近ではトレンドであるディスコ系のレトロスタイルに力を入れており、2020年にリリースしたpporappippamも今回のYou can't sit with usと近いイタロ・ディスコ的なサウンドだった。

 

このようにソンミやWonder Girlsの歴史を考えると、ディスコやシティポップを用いたレトロな曲が流行っているからソンミもそういった曲を出しているという考え方は間違っていることがわかるだろう。ディスコやレトロというのは元々ソンミの大きな武器の1つなのだから。

 

 

というわけでやっぱり最高なマッチ。他のアイドルやアーティストのように「どっかから引っ張ってきた」も一切ない。信頼と実績、安定感抜群のソンミちゃん現る!

 

 

DigipediによるB級ゾンビ映画系MV

 

今回のソンミのYou can't sit with usは韓国の人気映像制作チームであるDigipediが担当。LOONAの映像のほぼ全てを手がけていることから、どうしてもLOONAの映像を作っている人感が最近では出てしまっているが、元々は数多くのアイドルのMVを作っているチームで自分がDigipediを知ったのもLOONAきっかけではない。

 

 

「LEGGOですブログ」と名乗っていることからもわかる通り、自分の歴代ナンバーワンはEXIDである。そんな彼女たちのMVも数多く手がけており、「UP&DOWN」「Hot Pink」「DDD」などLEGGO以外の人も知ってそうなEXIDの楽曲はDigipediが担当している。またfromis_9の「To Heart」「DKDK」「LOVE BOMB」「FUN!」も担当している。

 

つまりEXID、LOONA、fromis_9と自分の各時代の現役ナンバーワンたちとDigipediは密接に関係しており、「K-PopのMVといえばDigipediでしょ!」というのが自分の中で完全に確立されちゃっているのだ。そんな人物とソンミのコラボレーションなのだが、実はこの両者の組み合わせは初となっている。事務所に関係なくDigipediのお世話になっている人が多いのでちょっと意外だった。

 

 

そんなDigipediによるYou can't sit with usのMVはとてもわかりやすい物語となっており、彼氏と思われる男性が電話やメールで「FORGIVE ME(私を許して)」とソンミに送っていたが無視される。なので実際にソンミの家にまでやって来たが「I Hate You(嫌いだ)」と言われ、ベランダから物を投げつけられたら頭部直撃。気絶もしくは死んだので、ルンルン気分で友達とDVDのレンタルへ。そこに大量のゾンビが襲ってくる。すると急に銃を取り出してゾンビたちとの戦闘へ。全員倒して外に出ると1匹の襲ってこなかったゾンビが「FORGIVE ME」と書かれたプラカードを持っていた。そしてソンミに対して指輪を取り出してプロポーズ。ソンミ自身も自分の本当の気持ちに気がついて彼氏をぎゅっと抱きしめたのだが、彼は人を脅かすゾンビ、彼と一緒にいるソンミも含めて銃を持った警察に囲まれてしまった!というお話。最後の衣装が変わっているので終わりの部分はちょっと違っているかもしれないが、まあこういう考察で基本は合っているだろう。すごいよね!B級映画感が!笑

 

LOONAのバッキバキに作り上げた世界観系のMVに慣れちゃっていたが、こういったB級っぽい雰囲気もDigipediの得意分野だったわ!ということを思い出させてくれた。わかりやすい物語もよかったし、こういう作り込んでなさそうでしっかり作られたMVって何も考えず楽しめるうえに映像的にはかっこいいからすごくいいよね。さすが人気のDigipediです。ソンミとの相性も抜群だった。せっかくなのでDigipediの過去の作品が載っているウィキペディアのリンク貼っておきます。本当に多くのアイドルを手がけているので、あなたの好きなアイドルのMVも作っているかの?気になった方はぜひチェックしてみてね!

 

Wikipedia: Digipedi

 

ソンミの"You can't sit with us"をApple Musicで

 

 

2. SUNMI - SUNNY

 

 

2曲目のSUNNYもトレンド感があり、ファンク的なギターのサウンドが爽快さを与えてくれる。程よく風を感じるシチュエーションで聴くと楽しさが倍増しそう。OH MY GIRLのDun Dun Danceのような元気溢れるタイプとはまた違った夏の1曲。どちらかというと晴れた日の夕方って感じ。パフォーマンスではソンミがルイ・ヴィトンのプレーンなシルエットのワンピースを着用、ダンサーたちは全員白のスタイリングで固めていてビジュアル面でも夏っぽさを感じることができた。ビーズやカラフルなアクセサリーではなく、シルバーで統一したのがSUNNYの大人っぽくてゆったりとしたビートの雰囲気にも合っている。

 

You can't sit with usと同じくレトロっぽさもあって単体で聴いても、アルバムとして聴いても楽しめる。SUNNYがいちばん好きという人も多そうな気がする。タイトル曲みたいな盛り上がりポイントはないが、B面の曲としては抜群だ。

 

ソンミの"SUNNY"をApple Musicで

 

 

3. SUNMI - 1/6

 

 

アルバムのタイトルと同じ「1/6(韓国語: 6분의 1)」という曲。ここからは作曲にも全てソンミが関わっています。曲のビートは先ほどのSUNNYと似た雰囲気があるものの、全体的な仕上がりは全く違ったものに。どちらの曲もいわゆる夏のK-Pop!みたいなテンションとは違って落ち着いた雰囲気があったが、1/6はさらに落ち着いたというか、歌い方がもっと抑えられている。なので夏っぽさはあるものの、全体的な印象は「夏の曲」というより「歌モノ」といった感じに。

 

ソンミの歌声を最大限に生かし、歌詞も表現した相性抜群のビート

 

ソンミの絶妙に癖のある歌声もビートにびっくりするほどマッチしていて、この表現が好きじゃなかったのでこれまで避けていたけど「エモい」という言葉がぴったりな1曲だ。この独特な歌声はこれまでの楽曲でもよく表現されていて、初めて聴いた曲でも聴き馴染みのあるソンミの曲のような雰囲気を生み出していたが、1/6ではソンミのボーカルを!という意味ではこれまでの曲の中でもトップクラスに魅力を引き出せているような気がする。どこかインディーズのアーティストのような哀愁もありつつ、それでいて聴きやすさもある。タイプは全然違うけど一般的なK-Popとは違うという意味で、TOMORROW X TOGETHERのGhostingを聴いたときの感覚に似ていた。現在のソンミはWonder Girlsから続くアイドル的なイメージとアーティストとしてのイメージのバランス感が抜群だなと、この曲を聴いて思った。

 

それとサビ前の低音が強くなって、曲的にも1段階下がる部分がめちゃくちゃかっこいい。ボーカル的にもビート的にも最高で「Don't wanna feel gravity」や「Don't wanna feel anything」といった歌詞を歌い方と音で完璧に表現している。個人的に今回のアルバム全体の中でいちばんのキリングパート。ってなわけで今回のアルバムの中で1/6がいちばんお気に入りの曲。自分自身が作曲にも参加して抜群に相性のいいビートを完成させたのだから、自分の強みというか魅力を完全に把握してるってことだよね。さすがベテラン!まあ2007年に歌手デビューしたもののまだ20代だし、ベテランって単純な言葉の意味ではそこまでしっくりこないけどね笑。

 

ソンミの"1/6"をApple Musicで

 

 

4. SUNMI - Call

 

ソンミの"Call"をApple Musicで

 

どこか00年代後半や10年代前半の男性アイドルっぽいサウンドやハウスっぽさが感じられるCall。Jay Parkがジェボムとして所属していた時代の2PMが現代にデビューしたアイドルだったらこういう曲をやりそう笑。ってかWonder Girlsの方が2PMより先にデビューしてるってやばいよね。ソンミすごくね?

 

 

5. SUNMI - Narcissim

 

 

続いてはNarcissism。ナルシストって言葉で聞くと馴染みがあるけど、ナルシシズム(英語)で聞くと一気に馴染みがなくなるのは自分だけ?6曲目のBorderlineと一緒になったパフォーマンスの動画があるので貼っておきます。

 

どこか壮大さがあってドラマチックな雰囲気のあるNarcissismはソンミらしさもあって完全な良曲。レトロなソンミを結構推した内容のブログになったけど、こういうタイプの曲も彼女らしいよね。やっぱ歌声自体に特徴があるから幅広いタイプのビートを乗りこなせられるのだろうか。ヒップホップ好きとしてはアクセントとして地味に使われているサビ後半のハイハットが渋いね!と感じちゃう。歌の流れのまま終わる曲のラストも世界観にばっちりですごく好き。

 

世界観がバッキバキ過ぎて、初めて聴いたときNarcissismがアルバムラストの曲かと思っちゃった!って人は自分以外にもいたはず。

 

ソンミの"Narcissism"をApple Musicで

 

 

6. SUNMI - Borderline

 

 

Narcissismで最後だと思ったのも間違ってはいない。なぜかというとラストのBorderlineは以前に公開された楽曲だから。まあ若干アレンジもされていて、楽器も撮り直しているので過去の曲をそのまま単純にラストに組み込んだというわけではないのだが、大外れというわけでもないというところだろう。

 

そんなBorderlineはソンミ自身の境界性パーソナリティ障害(BPD)について歌った楽曲。EXIDハニ、OH MY GIRLユア、チョンハ、LOONAチュウとともに出演していた「Running girls(走る仲)」という番組でもこのことについて語っていたので、ミヤネではない人でも知っている人はいるのではないだろうか。YouTubeで調べたらインタビューやRunning girlsで境界性パーソナリティ障害について語っている動画が見られるので気になる方はどうぞ。もちろんK-Popおもしれー!アイドルかわいい!みたいなテンションで見られるものではないので、そういう要素を求めていない人はご注意を。

 

 

というわけでソンミという人物が色濃く表現された1曲だが、ソンミのパーソナリティとか全然知らない!や韓国語全くわからない!という人でも普通に音として楽しめるのがBorderlineの良いところ。K-Popでは珍しい部類に入る生音系のサウンドでバンドっぽく楽しめるし、幻想的な絶妙に掴めない空気っぽさも感じられる。ただ単純に音楽として良いのは強すぎる。この表現が伝わるか謎だけど、NANATRAPNEST(トラネス)が韓国のグループだったらこういう曲作りそう笑。ちなみに宮脇咲良NANAだとタクミ派。めっちゃわかる。自分もタクミ派。次にシン。いちばんないのはノブ。ちなみに自分は男。同性でNANAの好みが同じだった人にはあったことがない笑。

 

ソンミの"Borderline"をApple Musicで

 

 

 

 

 

明らかに他とは違うステージ。ソンミのアルバム「1/6」恐るべし!

 

以上が久しぶりのミニアルバム「1/6」のレビューでした。最初にも言ったけど、アイドル出身のソンミというイメージは未だにあるんだよね。ソロとして成功しまくってるしJYPも離れているんだけど、Wonder GirlsというグループがK-Popの教科書にがっつり太文字で出てくるグループなだけあって切り離すことはできない。もちろんアイドルだからみたいな考えは全くないし、次のステージに完全に移行していると思っているけど。Wonder Girlsという単語を出す必要がないレベルってのもわかってる。

 

でもやっぱりそういうイメージがあるからソンミの新曲がリリースされたときに比較する対象が韓国の歌手ではなく、いわゆるK-Popのアーティストたちなんだよね。ただそういうジャンルの人たちと比較するとソンミのアルバムは違う位置に存在しているというか、明らかに違うステージにいることがわかる。それはどっちが上とか優劣の話じゃなくてステージそのものが違うということ。Jay Parkに関してはアイドルってイメージは完全にないのね。ソンミも言っちゃえば同じなのに。別に音楽を他のアーティストと比較して聴くこととかないけど、ブログを書いている手前どうしても比較対象が必要というか、あったほうが楽なんだよね。「トレンドのディスコ系っぽいサウンドが〜」みたいな話も他がいるから言えていることだし。

 

 

ソンミというアーティストをどう表現するべきなのか

 

アルバム「1/6」を聴いてみたらソンミがよくわからなくなっちゃった笑。それは音楽的な意味とかではなくて、どういう風に表現したらいいのかという意味で。You can't sit with usはK-Popらしい楽曲だったけど、アルバムが後半になるにつれて世界観が濃くなって作品感がどんどん増していった。いわゆるみんなが思うK-Popの曲ではないスタイルも多い。独特の声とか彼女らしいスタイルとかって表現していたし「ソンミはソンミ」と言っちゃえばまとまるが、その表現をソンミにするのは完全に逃げな気がする。間違ってはいないんだけど、思いつかなかったからそういう風に表現しているみたいだ。「アーティストのソンミ」みたいなのもそっちの部類に入るだろう。

 

とここで唯一思いついた例が宇多田ヒカルだ。J-Popといえばこの人!みたいなアイコニックな存在なのに音楽的なスタイルとしてはかなり癖があって攻めている。ドラマやCMなどメジャーな舞台に合わせた楽曲を出しているからポップスっぽい曲もあるものの、初期の楽曲はブラックミュージック色が強かったり、少し前でもトラップの曲を出してたし、他にもいろいろやっちゃってる。いわゆるJ-Popというジャンルに括られるけど、一般的なJ-Pop感が全くない。わかりやすくカリスマっぽいことをするわけでもない。宇多田ヒカルとアルバムの売り上げバトルを過去にしていた浜崎あゆみはまさに大衆の歌姫って感じだったけど、他の歌姫たちとも明らかに性質が違った。そういうノリに結構ソンミは近いと思うように今回のアルバムでなってきた。

 

 

全ての曲を作詞して作曲にもかなり絡んだ、いかにもソンミ!というアルバムで逆にわからなくなるってどういうことよ笑。こんな状態になったのはかなり少数で、もしかしたら自分だけかもしれないがものすごく恐ろしいアルバムだった。単純にアルバムかっこいい!だけで終わらなかったのは今後音楽面以外でもソンミで楽しめるポイントが増えたってことだし、自分的には嬉しいことだけど。こういう疑問ってブログを書こうとしてなかったら絶対生まれなかったし、ラッキーだったと思うね笑。カムバ最高!

 

 

というわけで最終的に全くまとまらなかったソンミの「1/6」レビューでした。普通にアルバムとして音楽的にめちゃくちゃいいので、ぜひ聴いてみてね!最後にアルバム全体のリンクも貼っておきます。あと今回の「1/6」はミニアルバムということでCDも販売されます。最近はシングルだったのでデジタル配信のみばっかりだったけど、フィジカルで手に入れることができるのでミヤネもそれ以外のK-Popファンも購入してみては?ではまた!

 

ソンミの「1/6 - EP」をApple Musicで

 

 

 

 

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