(G)I-DLEとGroovyRoomの個性がうまく混じり合った新曲『Last Dance』

UNIVERSEから(G)I-DLEが新曲をリリース

 

今年の1月にローンチされたK-Popファン注目のアプリ『UNIVERSE』から(G)I-DLEが新曲をリリースする。このUNIVERSEというアプリはゲーム会社NCソフトが売り出すコンテンツで、「アーティストとファンが出会う新しい宇宙の始まり」とのスローガンを掲げておりNCソフトが持つIT技術K-Popを融合したサービスを提供するアプリとなっている。UNIVERSEでしか見られない動画や画像がたくさんアップされている。公式のYouTubeチャンネルも用意されているが基本的にハイライト的な動画になっており、本編はアプリでどうぞ!といったスタイルだ。

 

App Store: UNIVERSE

 

YouTube: UNIVERSE_OFFICIAL

 

 

 

今回はそんなUNIVERSEで公開される(G)I-DLEの新曲『Last Dance (Prod. GroovyRoom)』を紹介しようと思う。

 

 

 

 

 

 

ローンチから3ヶ月経ったUNIVERSEの個人的な感想

 

(G)I-DLEの新曲の紹介に入る前にUNIVERSEについて書いておこうと思う。 VLIVEのようなファンお馴染みのコンテンツが既にしっかりとした地位を築いているK-Pop界にUNIVERSEがどのようなムーブメントを起こすか楽しみだったが、率直に言うとローンチから約3ヶ月経った時点の自分の印象はまだまだこれからといった感じだ。

 

基本的に悪いアプリではない。タスク的なものもあるので少しゲームっぽい雰囲気もあるし、SNS的な要素もある上に動画も見れる。K-Popというものを様々な角度から広く楽しめるというのが他のアプリにない魅力だとは思う。ただ全ての韓国アイドル好きやK-Popファンに適したアプリかと聞かれると違うと思う。

 

 

好きなアイドルが参加していなかった場合、そもそも使う必要がない

 

まずはこれ。今回の(G)I-DLEや以前ブログで紹介したIZ*ONE、ASTROやMONSTA Xなど男女問わず様々な人気アイドルがUNIVERSEに参加している。しかし韓国アイドル全体で考えるとほんの一部のグループしか参加しておらず、そもそも自分の好きなグループが参加していなかったらアプリを使う必要性がない。人気グループばっかりなので好きなグループが全くいないということは考えにくいが、ライト層の場合だと深く知ろうと思わないはずなのでUNIVERSEにまで流れてこない可能性が高い。YouTubeやVLIVEでもファンがまとめた動画は見ても、オリジナルの動画を見ていないという人は多いはず。注目のシーンはインスタやツイッターでも拡散されるし。なのでUNIVERSEのアクティブユーザー数は伸びにくいような気がする。しかも1つのグループに対してUNIVERSEがしっかり作り込みをしているのでVLIVEのように新人グループがサクッと参入することができるコンテンツではない。小規模な芸能事務所の場合、もっと他に効果的なお金の使い方があるだろうし。

 

LEGGOですブログ: 祝UNIVERSEローンチ!最初の目玉はIZ*ONEの新曲『D-D-DANCE』

 

 

久しぶりにログインして番組を見ようとしても見られない

 

お気に入りのグループが気になる番組をUNIVERSEでアップしていたとしてもすぐ見れるわけではない。一部の動画を除いて、番組などを視聴するためにはUNIVERSE内で利用できるポイントが必要となってくる。タスクをクリアすることで手に入るポイントや課金で手に入るポイントがあって、それを利用すると動画を見ることができる。

 

簡単なタスクもあるのでちょこっとUNIVERSEを操作すればポイントを獲得することができるのだが時間が必要。YouTubeのように見たいときにクリックしたら見られるというわけではない。日常的にアプリを使用している人だと勝手にポイントが溜まっているはずだが、久しぶりに見たい動画があったからアプリを開いた!という人はポイントがない可能性が高いので、めんどくさいからやっぱり見るのやめようという人がいても不思議ではない。

 

元々こういうアプリなのでこのシステムに文句などは一切ないし、これが面白い部分だと思っている。ただこの個性は他のアプリとは異なるものなので、UNIVERSEを動画を見るアプリと捉えている人からするとそのギャップからつまらないアプリというイメージを持つことになったとして不思議ではない。

 

 

オリジナルコンテンツはやはり魅力的

 

悪いポイントを2つ挙げたが、結局はUNIVERSEオリジナルのコンテンツが見られるというのは魅力でしかない。番組を見るのも写真を見るのも課金が必要になってくる。見たいものだけを購入するパターンとアーティストのメンバーシップに入るパターンがあるが、これはもう完全にNetflixやU-NEXTのようなサブスク系のサイトと一緒。VLIVEなどと比較するのではなくNetflixなどと比較すればUNIVERSEの課金システムに対する考え方も変わるだろう。結局ここでしか見ることができないコンテンツなので楽しむにはルールに従うしかないし、コアなファンだったらツタヤでDVDを借りる感覚で課金することができるだろう。それにお金を払って見た動画の方が集中して見るはずだから、自然と面白さも倍増するはずだしね!

 

 

これらがローンチから3ヶ月経った段階での自分の感想。一言でまとめるとUNIVERSEは万人ウケするアプリではない!ということになるのだが、オリジナルコンテンツのおかげで一部の層にはハマっていると思う。みなさんはどうですか?

 

MVなど無料で見られるコンテンツももちろんいっぱいあって、誰でも楽しめるポイントはしっかりあるのでご安心を。他にも色々できることがあるし。詳しくは先ほども貼ったIZ*ONEのブログから。

 

LEGGOですブログ: 祝UNIVERSEローンチ!最初の目玉はIZ*ONEの新曲『D-D-DANCE』

 

 

 

 

 

(G)I-DLE - Last Dance (Prod. GroovyRoom)

 

 

フルMVに関してはUNIVERSEのみで公開されているのでYouTubeで公式がアップしているプレビューバージョンを貼っておく。曲に入る前にNeverlandのみならず、みんなが気になっていることについて触れておきたい。それはスジンについて。

 

 

スジンも一応いるけど

 

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Photo by Twitter(@G_I_DLE)

 

今年の2月ごろからK-Pop界で悪い意味でトレンドになっていたいじめ疑惑報道。男女問わず本当に数多くのアイドルにいじめ疑惑が生まれ、事実だけでなくデマもかなり多かったのでファンはもちろん関係者もかなり情報に振り回された期間だっただろう。その期間に(G)I-DLEから話題に上がったのがスジンで、ネガティブな要素があるし事実はよくわかってないので過程については省くが、3月にスジンの無期限活動休止が発表された。

 

なので今回のLast Danceはどうなるの?と最初思った。その結果は当初スジンは参加しており6人で楽曲を作りMVも撮影したが、活動休止になったことでスジンのバースはカット。5人で楽曲制作。MVに関しては6人全体のシーンはどうすることもできないのでそのまま、ソロのシーンは全てカットという処置になっていた。なので先ほど貼ったプレビューでも全体のシーンに入るがソロのカットはスジンだけなし。実質Last Danceには参加していないという形に。自分の推しはスジンなので残念だが、これに関しては仕方がないというところか。

 

 

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Photo by Twitter(@into_universe)

 

Last Danceのアートワークのロウソクの本数は6本なので、5人の新曲だけどちゃんと6人というところは安心できるポイント。

 

 

今作はGroovyRoomがプロデュース

 

 

ネガティブな話題は終わりにして、ここからはLast Danceの面白ポイントを書いていこう!今回の新曲『Last Dance』はなんとGroovyRoomがプロデュース。韓国を代表する超人気作曲家の1組でJay ParkやSik-K、HEIZEなどとの曲が印象的。特にSik-K、pH-1、Jay Parkによるiffyは韓国のラッパーに興味がない人でも1度は聴いたことがあるのでは?というぐらいクラシック。ヒップホップを軸にした歌モノビートを極限までキャッチーにした1曲。アイドルがトラップを取り入れてキャッチーさにアクセントを加える現代のパターンの真逆のスタイル。現代のK-Popとiffyを今になって比較してみるのも面白いかも。

 

 

そんなGroovyRoomは基本的にはヒップホップやR&B系のアーティストと仕事をしており、いわゆる韓国アイドル!的な人と曲を作ったのは2020年のOnlyOneOfぐらい。そんなわけで(G)I-DLEと曲を作るというのもかなりのサプライズ。

 

また(G)I-DLE目線で考えても新鮮で、セルフプロデュースの印象が強いアイドルが同じ韓国の人気プロデューサーを引っ張ってくるというのは意外といえば意外。王道韓国アイドルに部類されているグループの中では確実に個性的なジャンルに入る(G)I-DLEと、ヒップホップ界に所属しているけどめちゃくちゃキャッチーで大衆的だけど渋いビートを作ることができるGroovyRoomの組み合わせはかなりアツい。

 

 

 

Last Dance

 

(G)I-DLEの"Last Dance"をApple Musicで

  

ここからは新曲『Last Dance』自体のレビューを。今回の曲はUNIVERSE MUSICの一貫などでカムバとは違った特別な1曲。このシリーズは毎月1組のアーティストが新曲をリリースしており、4月は(G)I-DLEが担当することになったというわけ。MVはUNIVERSEでしか見れないが、音源自体は各種サイトで普通に配信されているのでご安心を。

 

 

(G)I-DLEの個性とGroovyRoomらしいキャッチーさが融合

 

GroovyRoomのプロデュースらしいキャッチーさはしっかりあるもののヒップホップに振り切ったビートではなく、(G)I-DLEらしさもしっかりあるように感じた。ただ普段の彼女たちと違う部分はどっしり感が少ないということ。(G)I-DLEのタイトル曲って基本的にK-Popにしてはゆったり目のBPMだったり少し重い感じがあるじゃない?LATATAのような歌モノでもUh-Ohのような少し昔のヒップホップスタイルの曲でもそう。Oh my godやHWAAなどは完全にダーク寄りのどっしり系もたくさん。DUMDi DUMDiみたいな明るくて夏っぽい曲もあるけど、WJSNのBoggie UpのようなまさにK-Popの夏!みたいな曲に比べると明らかに突き抜けていない。昼より夜、光より闇って印象の曲ばかり。

 

確かにイヤホンとかでしっかり聴くとビートの重さをめちゃくちゃ感じるし、明るい曲かと聞かれると完全に違う。でもテンポの感じとかダンスやEDM、ハウスっぽい雰囲気があるからなのか普段の曲に比べるとめちゃくちゃキャッチーに聴こえるのね。どっしり感はしっかりあるけどリズムに持ってかれるというか。(G)I-DLEの曲って王道のK-Popのイメージとは離れているのであまり聴かないって人も実は多いと思う。日本向けに作られたK-Popの代表格であるNiziUと比較したら全然違うのが1発でわかるでしょ。そういった人にとってLast Danceはかなり聴きやすいと思う。普段よりキャッチーだけど個性も抜群に表現されている新曲はかなりいいところを突いてきたように自分は感じた。普通にめちゃくちゃかっこいい曲だしね!

 

 

 

 

 

(G)I-DLEもGroovyRoomもUNIVERSE MUSICも裏切らない!

 

人気プロデューサーだけどアイドルの曲をあまり作らない人たちを引っ張ってきたり、スジンの一件があったりと普段の(G)I-DLEのカムバとは明らかに違う存在である雰囲気しかなかったLast Danceだが蓋を開けてみたら大満足の新曲だった。個性がはっきり出ているのに普段より軽めで聴きやすいからリピートして聴きまくるのにもちょうど良い。かといってキャッチーになりすぎずハードさもキープ。痒い所に手が届く的な1曲に仕上がった。

 

推しのスジンがいないことだけが残念だし、Last Danceという言葉の通りMVで踊っていたスジンがこれで最後ということにならないことを願うばかり。

 

 

アプリ的には個人的に今のところイマイチという印象のUNIVERSEだが、UNIVERSE MUSICというコンテンツには満足している。IZ*ONEのD-D-DANCEも好きだったし。(G)I-DLEもGroovyRoomもUNIVERSE MUSICも流石っすね!

 

あとLast Danceはイヤホンで聴いた方が圧倒的にかっこいいので、ぜひ試してみてね!

 

 

 

今回のブログは以上です。最後にUNIVERSEのアプリのリンクをもう1度貼っておきます。MVを見たいという方はぜひそちらから!後ほどMVのビハインドの動画などがアップされる可能性も大です。ではまた!

 

App Store: UNIVERSE

 

(G)I-DLEの「Last Dance - Single」をApple Musicで

 

 

 

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