安定して高火力なSik-Kが新しいアルバム『Officially OG』をリリース
Sik-Kが新しいアルバム『Officially OG』をリリース
Sik-Kが約1年ぶりに新しいアルバムをリリース。個人的に韓国の男性アーティストの中でいちばん好きなのがSik-K。ここ最近Sik-Kは違うアジアの国のアーティストと様々な曲をリリースしていた。
そんな韓国のラッパーの中で今いちばん勢いがあると思われるSik-Kのニューアルバムはどんな感じになったのか?すごく楽しみだ。
Sik-K - Officially OG
Photo by Twitter(@younghotyellow)
今回のアルバム『Officially OG』はアートワークにProd. GooseBumpsと書いてある通り、全ての曲をGooseBumpsが作曲している。今回のアルバムは8曲入りで、以前リリースされたWATERも入っている。
ちなみにOGとはOriginal Gangsterの略。卒業生を意味するOBやOGのことではない。このオリジナルギャングスタという意味でOGを使うことは本当に多い。例えばBLACKPINKのDDU-DU DDU-DU。
この曲の日本語バージョン、リサのラップのパートでOGという言葉が出てくる。このリサのパートは歌詞がものすごくて個人的にめちゃくちゃ好き笑。アイドルらしからぬ強さと面白さ。OGという単語の流れでIce-Tと言っているが、彼こそがOGという言葉を広めた人物。なので歌詞でも登場。HI-Cという飲み物の名前も出ているので勘違いしている人もいそうだが、飲み物のアイスティーではなく、ラッパーのIce-Tだ。
少し話がそれたが、早速Sik-KのOfficially OGを1曲目から聴いていこう。
1. Sik-K - VJ IS CLASSIC
1曲目となるVJ IS CLASSIC。アルバムの始まりを盛り上げる直球イントロといった雰囲気の曲。この曲でテンション上がらない人いる?というぐらいテンションの上がる曲で、一気にスイッチが入る。前回のFL1Pでもこういうテンション上がる系の曲が1曲目だった。眠たいときにこの曲を聴いたら、目覚めるんじゃないかな?
2. Sik-K - NO HOOK Feat. Paloalto & The Quiett
NO HOOK (feat. Paloalto & The Quiett) - Sik-K
2曲目のNo HOOKもSik-Kらしいトラップの曲で、1曲目のテンションそのまま聴くことができるゴリゴリのヒップホップ。しかしよく聴いてみると、少し様子がおかしい。タイトルの通りNO HOOKにはフックがない。フックはヒップホップ用語でサビのこと。そう、この曲にはサビがないのだ。
Sik-K、Paloatto、The Quiettの3人がこの曲に参加しているが、よくある誰かがサビを担当して!みたいな曲ではない。3人によるマイクリレー。そういった意味ではよくあるトラップの曲のように感じるが、実はかなり新鮮な曲になっている。サビをなくすというのはかなり危険なこと。やっぱりサビがあるとわかりやすく盛り上がるポイントを作れるし、メリハリだって生まれる。なのにそれをなくすということは各ラッパーのスキルが重要になってくる。単調にならないように個性を出さなくてはならないし、フロウの変化だってほしい。しかしこのNO HOOKでは心配は全く必要ない。3人の個性が混じり合い、とても楽しい曲になっている。スピード感もある。
3. Sik-K - HEAR ME
HEAR MEもトラップの曲だが、こちらは歌モノになっている。歌モノもSik-Kの得意分野。韓国の歌えるラッパーの代表格なだけある。年々スキルが上がっているのがはっきりとわかるし、本当にすごいと思う。これだけ人気になったら遊んでもいいのに、真剣に曲作りをしていて素晴らしい。ファンとしてはこれほど嬉しいことはない。この曲の個人的に好きなパートは曲の中盤、サビの前の歌がなくなるところ。そこの溜めの部分がものすごくかっこいい。最初から最後までサビのような雰囲気がある曲で、NO HOOKとは対照的な曲のように自分は感じた。
4. Sik-K - 30MIN Feat. Simon Dominic
30MIN (feat. Simon Dominic) - Sik-K
30MINも歌モノとなっており、客演にはSimon Dominic。30MINもトラップベースなのだが、先ほどのHEAR MEとは違いR&Bのような雰囲気の曲となっている。連続して歌モノとなっているが違った雰囲気を楽しめる。個人的にはHEAR MEの方が好きだが、普通に30MINもかっこいい。いい感じに好みが分かれそう。
5. Sik-K - SOAP SEOUL
歌モノが続いたが、SOAP SEOULでは再びがっつりヒップホップに。トラップがベースの曲って基本的に他のジャンルに比べると個性をつけにくい気がする。特に普段K-Popしか聴いてなくて、ヒップホップに無縁な人はそう感じるだろう。だからK-Popのアイドルの曲ってとアップの要素を入れた曲は多いけど、がっつりトラップを採用している曲がないのだと思う。ただでさえビートに変化をつけるのがK-Popの特徴なので、単調に感じてしまいそう。
そんなトラップでは細かいディテールがすごく大事に感じる。細かい部分でその曲が好きか嫌いか分かれると思う。ただでさえトラップが成熟した時代だし。そんな中、このSOAP SEOULは自分の好みにがっつり当てはまる。音楽の専門家ではないため、この音が好きみたいなことを言葉で表せない。そのためなんか好きみたいな説明しかできないのだが笑。とにかくSOAP SEOULが好きだ。Officially OGの中でいちばんお気に入り。
ちなみに歌詞にあるParty at the Soap Seoulという部分からもわかるように、韓国にあるクラブSoap Seoulを表している。クラブが好きな人はイテウォンにあるので、韓国に行った際はぜひ!
6. Sik-K - "SEASON OFF"
タイトルの"からもわかる通り、Off White。歌詞の中にもOff WhiteやVirgil Ablohという単語も出てくる。
ただ単にSik-KはOff Whiteのイベントに参加するだけでなく、ショーではモデルとしても参加していた。Look 7でSik-Kは登場。
SEASON OFF @OffWht @wkorea by Kim HeeJune ✨✨🤯🤯❤️❤️❤️ pic.twitter.com/diAj0NYAmp
— 권민식 SIK K (@younghotyellow) March 27, 2020
W KOREAではOff Whiteを着たSik-Kを見ることができる。音楽だけでなく、ファッションも注目のSik-K。もちろん曲もかっこいい。
7. Sik-K - DO MAIN 2020 Feat. LIL BOI, Ugly Duck, ZICO & TakeOne
DO MAIN 2020 (feat. LIL BOI, Ugly Duck, ZICO & TakeOne) - Sik-K
個人的には他のアルバムの曲と比較すると違った曲に感じた。なんというか独特の癖がある曲。ちょっと昔のヒップホップのような雰囲気もあるし。客演のメンバーがいつもと少し違うのも特徴的。1人ずつ自分について話していくようなスタイルも好き。タイトル通り2020年かましてやるぞ!って曲。
8. Sik-K - WATER Feat. Woodie Gochild, pH-1, HAON & Jay Park
こちらの曲もDO MAIN 2020と同じく客演が多いが、先ほどと違いお馴染みのメンバー。去年の曲だが、ボーナスとしてOfficially OGに収録されている。この曲に関しては以前ブログに書いたので、ぜひそちらを見てください!今聴いてもやっぱり好きな曲。
WATER (feat. Woodie Gochild, pH-1, HAON & Jay Park) [Bonus Track Version] - Sik-K
というわけでSik-KのOfficially OGの紹介でした。やっぱり安定してかっこいい曲をリリースしてくれるSik-K。しかもコラボにも積極的。メインストリームでありながら活動し続けるSik-Kは、やはり韓国人ラッパーでいちばんのお気に入りです!
最後にSik-Kの新しいアルバム『Officially OG』の全曲のリンクを貼っておきます。