BLACKPINKのHow You Like Thatは全方向狙撃型のヒップホップ

1年2ヶ月ぶりにBLACKPINKがカムバック

 

遂にBLACKPINKが帰ってくる!

 

この度Kill This Loveぶりの新曲となるHow You Like Thatをリリース。BLACKPINK(ブラックピンク)はデビューしてからリリースした曲の数が人気度合いから考えると極端に少ないグループなので、新曲リリースとなるとK-Popのグループの中でいちばん嬉しいかもしれない。このときを待ち望んだBLINKが世界中にいるはずだ。

 

音楽はもちろんMV、ファッション、メイクなど新曲1つで様々な要素が注目されるBLACKPINK。ブルピンの勢いは今回のカムバでも衰えず、むしろ加速し続けるのか?大注目な新曲リリースとなるだろう。その気配はティーザーからもビシビシと伝わってくる。

 

 

ティーザーのわくわく感が圧倒的

 

K-Popといえばカムバックに向けて公式が発表されるティーザーがいつも話題になる。新曲リリースの日に向けてファンをワクワクさせるのは韓国アイドルがいちばん上手いのでは?というレベルで。最近ではVLIVEのようなアプリでアイドル自身がスポ(Spoilerの略、部分的なネタバレのようなもの)を行うことも増えたので、よりカムバに対するファンの期待がどんどん膨らむ状況が生み出されている。

 

もちろんBLACKPINKもファンの心を煽るのも大得意。ブルピンの場合は他の韓国アイドルに比べて新曲のリリースのプロモーションにお金をかなり使っており、MVの豪華さはK-Popの枠を超え、世界的に見てもトップクラスかもしれない。今回も力の入れっぷりがすごく、最初のティーザーの写真からK-Popファンを楽しませてくれており、SNSでは完全にお祭り状態だった。

 

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Photo by Twitter(@ygent_official)

 

最初に公開されたティーザーポスターがこちら。インパクトがとにかく強い。アイドルのポスターなのに顔を隠している。写真なのに流動的に見えるビジュアル。これから徐々に情報が公開されることと、写真のメンバーの隠れた顔がこれから明らかになっていくことが掛かっている点。1枚の写真なのに様々な要素が詰まっていた。

 

 

自分の友達で日本のアイドルの事務所に以前勤めていて、現在企業の広告とかアーティストのMVとかを撮影している人がいるんだけどマーケティングとアートワークがこの業界のこのレベルで両立して打ててるのがすごい!商業的にスタイルを魅せるってほんとバランス感覚やけどめちゃくちゃ上手いよな〜」と言ってた。そんな話で盛り上がることができたBLACKPINKジェニのティーザーポスター。

 

 

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Photo by Twitter(@ygent_official)

 

そして2枚目に公開されたタイトルポスターがこちら。予想通り情報が公開されていくのと連動して顔が見えるようになっていく写真。そして写真なのに動きを感じるビジュアル。やっぱりかっこいい。

 

『BLACKPINK - 'How You Like That' JENNIE Concept Teaser Video』は韓国アイドル過去最高?

 

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この衣装のシリーズで最後となる動画。どこのアイドルがこんなカメラ引っ張ってくるんや!と突っ込みたくなるぐらい特殊なカメラで撮影されたメンバーたち。写真のときに感じた流動性が動画になっても引き継がれていたのは本当にかっこいいし、動画単体としてのワクワク感も半端じゃない。シンプルな表現なのに完成されまくっている。

 

またこの動画はジェニとロゼ、ジスとリサで2パターンあり、グループごとで白と黒で衣装の対比、撮影の仕方も違ってかなり面白かった。今回のブログでは4人の全パターンを貼るとゴチャゴチャするのでジェニに絞っているが、どのメンバーのもかっこいいのでぜひ調べてチェックしてみてほしい。

 

YouTube: BLACKPINK

 

 

この動画の後にもティーザーとして公開されたタイトルポスターはあったが、やはりこの動画までの流れがいちばん食らった。動画自体のこれまでに韓国アイドルが公開したティーザー系の動画の中でいちばんかっこよかったし、写真の変化も最高。これまでの韓国アイドルのカムバックに向けたティーザーの中でいちばんかっこよかったのはBLACKPINKのHow You Like Thatで間違いない!

 

 

 

 *20/07/03: 2箇所追記を増やしました。見出しでいうところの『Look up in the sky, it's a bird, it's a plane』と『韓国をレペゼン』の部分です。自分の知らない知識だったのでとても勉強になりました。よければ追記のところにも注目してみてください。

 

 

 

今回の新曲はフルアルバムのプレリリースシングル

 

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Photo by Twitter(@ygent_official)

 

新曲のレビューに入る前にHow You like Thatという曲の立ち位置について説明しておく必要がある。上の画像にも書いてある通りHow You like Thatは9月にリリースされる予定のBLACKPINK初となるフルアルバムの先行シングルとなっており、しっかりカムバックとして活動するがあくまでも序章。メインはのちにリリースされるアルバムとなっている。J-Popだとシングルを出して曲が溜まったらアルバムをリリースするが、K-Popではアルバムの中からタイトル曲を選ぶというスタイル。一般的なシングルとしてリリースされた曲がJ-Popみたいに後にリリースされるアルバムに収録されるということはまずない。K-Popにはそういう背景があるからこそのプレリリースシングルという名乗り方なのだろう。

 

ただブルピンはプレリリースだろうが本気も本気。ティーザーでの世界観の打ち出し方やこの後レビューするHow You like ThatのMVを見てもらえれば言いたいことが伝わるはずだ。その上、今回のカムバックが終わったあとにすぐ次のカムバックが見えているというのはBLINKにとってかなり大きい。曲の数が少ないことで有名なブルピンが半年経たないうちに戻ってくるんだぜ!やばいでしょ!

 

 

というわけで前置きが長くなりましたが、ここからはBLACKPINKの新曲『How You like That』のレビューを始めていこう!

 

 

 

BLACKPINK - How You Like That

 

How You Like Thatを作ったのはもちろんTHE BLACK LABELの人たち。ジェニたちがBLACKPINKのメンバーは4人ではありません。5人目、6人目、7人目、、、、と続きます!と表現するのがわかる。それぐらいデビュー当時から欠かせない裏方メンバーたち。2020年でもそれは変わらず。

 

 

 

とにかくヒップホップの要素が詰まったHow You Like That

 

 

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ジスがHow You Like Thatのカウントダウンのライブで、BLINKも内なるヒップホップが目覚めると思う!みたいなことを言っていたが、まさにその通りでBLACKPINKらしいヒップホップやトラップの要素を詰め込んだ作品。相変わらずかっこいい新曲でした!フルアルバムが楽しみです。ではまた。

 

という感想では収まらないぐらいヒップホップの要素が詰まった作品。ジスの言うヒップホップが目覚めるぐらいの話では済まない。自分が元々ヒップホップ好きということもあってか、BLACKPINKやHow You Like Thatにヒップホップを感じる部分がいっぱいあったので、それを紹介していこうと思う。

 

 

ヒップホップを感じるビート

 

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まずは単純にトラックにヒップホップを感じる。これはデビュー曲の1つであるWHISTLEの時からそうだった。まあこれに関してはBLACKPINKに限らず、YGのアーティスト全体の特徴でもあるが。K-Pop業界にヒップホップをがっつり導入したのがYGという会社なのだから。

 

 

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ただヒップホップの取り入れ方の時代によって変化している。昔と違い現在ではトラップをベースとしたスタイルになっており、同じくYGの女性アーティストでヒップホップを取り入れた2NE1と比較してみよう。同じヒップホップメインの曲でも時代が違うと全く違う。現代のヒップホップを取り入れたK-Popではお馴染みの機械的ハイハットの音が全くない。連続するハイハットの音はこの曲はトラップの影響受けてるかな?と判断するときの指標になってくれるぐらいトラップを象徴する音。それが2NE1の曲では全くない。2NE1でハイハットを感じるようになるのはCome Back Homeのあたりからなので、かなり後期の作品となっている。

 

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BIGBANGのBAE BAEではハイハットが炸裂しており、BLACKPINKほど直接的ではないがトラップをがっつり感じることができるYGの作品となっているだろう。ちなみに2NE1のFIREとCome Back Home、BIGBANGのBAE BAEの3曲ともBLACKPINKを手がけるTEDDYによる作品。

 

 

あとHow You Like Thatが他のK-Popのグループとは違うヒップホップの取り入れ方で、目立っている部分がある。それは取り入れる場所

 

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5月のお気に入りK-Popブログでも紹介したwoo!ah!のデビュー曲。ここ最近のK-Popでいちばんヒップホップ色が強い曲なのでこの曲を例に挙げてみようと思う。この曲はイントロからハードでヒップホップ色全開なのかな?と思いきや、サビや他の部分では弱くなったりするので曲の中でヒップホップの強弱があるし、ヒップホップの要素がなくなるパートもあるのでピッホップの曲ではなく、ヒップホップの要素を取り入れたK-PopということになりBLACKPINKと同じ部類に入れることができるだろう。

EVERGLOWのBon Bon Chocolatなんかは全体を通してトラップなので要素を取り入れた!ではなく、トラップの曲なのでBLACKPINKとはちょっと違う。

 

ではBLACKPINKとwoo!ah!は何が違うのか。BLACKPINKの場合はサビなどのメインとなるパートでヒップホップ色が強くなるのに対して、woo!ah!はメイン以外の部分でヒップホップ色が強くなる。取り入れ方が真逆なのだ。ヒップホップを取り入れるK-Popの曲はいっぱいあるけどサビの部分でがっつりそれを行うグループは意外と少ない。2番の最初のラップパートのみでがっつりトラップビートになったり、キャッチーな感じで取り入れたりする曲ばっかりなのだ。自分がパッと思いついた曲でHow You Like Thatみたいに美味しい部分でヒップホップ色が強くなるのはWJSNのFull Moonぐらい。ただWJSNの場合はBLACKPINKよりも全体的に強い要素が強い曲なので、メリハリという面ではHow You Like Thatの方がある。今までのBLACKPINKの曲と比較してもメリハリは今回の方が圧倒的にある。これがトラック面でのヒップホップ的な特徴かな〜と思う。

 

 

リサのラップパートのビートに関して言いたいことは1つ。メロディのみがラテン系ということ。サビでゴリゴリのトラップビートになってそのままの勢いでラップになるのかと思いきや、メロディだけラテンになるのだから。

 

先ほど述べたような他のK-Popの曲だとサビがキャッチーな感じで、2番の最初にトラップビートに変更、ラップパート終了後に元の雰囲気に戻るという方法でメリハリをつける。それに対してすでにサビでトラップビートに変更しているBLACKPINKの場合はその方法でラップパートを表現することができない。ではどうするのか。トラップビートのままメロディのラインに変化をもたらすのだ。こうすることでサビのトラップビートで盛り上がった状態のままサビに入ることができるし、それでいて変化が生まれているのでリサのラップがぼやけることがない。ぼやけるどころか勢いが出る。めちゃくちゃかっこいい。

 

音楽の専門的な知識があるわけでもない自分のようなど素人でもやられた!と思うってことは目yc開くちゃ上手いってことなのかな?サッカーに興味ない人でもメッシがサッカーが上手いことは実感できるみたいなのと同じように。あとリサのパートの音を聴くと、どうしても内なるDaBabyが出てきてしまって、腕を前に出す動きになってしまう笑。ヒップホップ好きな人なら理解してもらえると思う。どうしても思い出してしまうんだよね〜。

 

 

あとヒップホップ関係ないけどトラックのことなので少し。最初のBLACKPINK in your areaの部分があることで、曲が始まります感がものすごく出てていい。曲の中にイントロが入っているというか。普通に最初MVにしか入ってない部分かと思った。

 

 

歌詞が強すぎ

 

いつもアイドルが言うことか?という歌詞ばかりで楽しませてくれるBLACKPINKが今回もやってくれた。好きなポイントが大きく2箇所あるのでそれを紹介しようと思う。ちなみにリンクを貼ったのは歌詞系ならここ!というぐらい大手サイトのGeniusのリンク。日本語訳はなし。YouTubeで日本語訳の動画をアップしている人が何人かいるんだけど、ニュアンス掴めてないんじゃない?というようなモノも正直あった。解釈できてないというか。それに対してめちゃくちゃ上手いな!すごい!という人もいたので、日本語訳の動画を見る場合は様々な人のものをチャックするのをオススメします。リンク貼るのはちょっとアレなので省きますが、自分のお気に入りは現段階でチャンネル登録1000人弱、NCT関連の日本語訳を2020年になった辺りから結構上げている方の訳が好きでした。自分が思ったニュアンスとぴったり当てはまる。そういうことだよね!的な笑。自分がわからない韓国語の部分も理解できました。ありがとうございます。

 

Genius: BLACKPINK - How You Like That

 

 

サビ全体(特に後半のNow look at you, now look at meの流れ)

 

とにかくこの曲はサビが最高。サビで歌っている言葉数自体は多いけど、単語や文章として考えるとすごく単純。how you like that、look at you、look at meの3つのみでほぼ全てのサビが構成されているのにも関わらず、組み合わせ方や細かい単語のプラスでここまで表現できるのがものすごい。しかもこの3つだけでヒップホップ的な歌詞が成り立っている。冷蔵庫の残り物でめちゃくちゃ美味しい料理を作った的な材料の少なさではなく、ミニマリストが絞りに絞って選んだ3つのアイテムで最高の暮らしをしているといった感じ。

 

いちばん最初のHow you like that?という部分では優しく問いかけてきた雰囲気を出しているが、それ以降のHow you like that?の意味合いでは優しさなんてものはない笑。完全上からのゴリゴリにかましてくる言葉になっている。どんな気分なの?的な言葉が、どんな気分っすか?みたいな雰囲気に変わって、最終的にはお前なんかじゃ無理でしょ!私に勝てるわけないじゃん!みたいな意味に変わっていく。同じHow you like that?という文章なのに。この感じがいかにもヒップホップ。FlexやBoasting的な意味合いもあるし。お前らじゃ無理!的な歌詞ってヒップホップ界でめちゃくちゃ出てくるじゃん。どの国でも。まさにBLACKPINKのこの感じがヒップホップ。トラップビートの上でこの歌詞は完全にそれ。

 

 

How you like that?という文章の表現だけでもまさに!って感じなのに、サビの後半で登場するlook at youとlook at meの部分が、How you like that?の更なる威力の向上につながっている

 

「自分を見てから私を見てみ」と3回も言った後に「どんな感じ(気分)っすか」と言ってくるBLACKPINKは極悪である笑。しかも最初の部分だけNowが付くことで「ほら。やってみろよ!」とBLACKPINKが直接言ってきている感が出ている。それに加え、How you like that?をロゼがちょっとだけ甘い感じに歌ってくるのが最高。嘲笑ってる感がさらに出ている。しかもこの流れを2回も繰り返してくる。半端じゃない。BLACPINKってアイドルだっけ?タフなストリートで育ったラッパー?それかセクシーな衣装で後ろにムキムキの男性が何人も立っている系のMVを撮るタイプの女性ラッパー?そんな気分になるぐらいサビが強い。

 

 

言葉遊びって面白い

 

 

Look up in the sky, it's a bird, it's a plane

 

この歌詞については、ニュアンスというか受け取り方というか様々な解釈ができるので自分で実際に歌詞を見て欲しいのでざっくりとしか書かないが、かなり遊び心があると思う。

 

歌の後半部分に登場するこの歌詞。ここに来るまでに違う部分で空や翼、ハイジャックのような単語を使用している。そんなネタ振りがしっかり整った状態で今までの歌詞の雰囲気と全く違う「空を見上げてみて。鳥が飛んでいる。飛行機が飛んでいる」という言葉。伏線を回収しつつ、めちゃくちゃ皮肉なこの言葉。めちゃくちゃかっこいい。そしてめちゃくちゃ面白い。

 

この急にすっとぼけたような鳥だ!飛行機だ!という歌詞は本当に皮肉が詰まってると思う。この言葉以降の曲は続くし、多少歌う部分もあるのだけど基本的な曲の流れとしてはこのLook up in the sky, it's a bird, it's a planeが最後となる。そんな重要な部分でこれを入れてくるなんて最高。この歌詞の雰囲気はニュアンス的な部分が大きいので、受け取り手によってかなり変わってくると思う。なのでぜひ曲と一緒に歌詞も見ながら自分なりの解釈をしてほしい。

鳥だ!飛行機だ!と来たら、タケちゃんマンだ!がどうしても出てきてしまう笑。オレたちひょうきん族の最終回の段階でも自分は生まれていないのに。全く世代ではないし、リアルタイムで見ていない完全後追いな自分だけど、めちゃくちゃ面白い番組だった。ホタテマン結構好きだった。RIP。

 

 

というわけで歌詞がめちゃくちゃヒップホップマインドである。ただ全部その感じで押し切るのではなく、トラップビートじゃない部分では詩的な表現も多いのでちゃんとバランスが取れているのがヒップホップとの違い。

 

 

*追記

現在7月。BLACKPINKのHYLTがリリースされて少し期間が経ったが、予想通り聴き続けているお気に入りの曲となっている。そんなある日、とあるツイートを見かけた。その内容は『Look up in the sky, it's a bird, it's a plane』はスーパーマンからの引用だということ。オリジナルではこの後に『It's Superman』が続く。空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!といった具合に。このツイートを見た瞬間、自分の中でガチッとはまった。

 

鳥だ!飛行機だ!と来たらどうしてもタケちゃんマンが出てきてしまう!と上に書いてあるように、自分の中ではHYLTを初めて聴いたときからこの印象があった。実はこれ間違っていない感覚ということが判明した。なぜかというと、このタケちゃんマンで使われていた言い回しがスーパーマンをパロディしていたからだ。つまりサンプリング。タケちゃんマンでのセリフの元ネタがスーパーマンだった。自分がスーパーマンを知らないのでタケちゃんマンまでの知識しかなかっただけで、もしかしたらスーパーマンでのセリフとして多くの人に知られているフレーズだったのかもしれない。

 

よく考えると鳥だ!飛行機だ!○○だ!と続くセリフは他の媒体でも聞いたことがある気がする。スーパーマンのような有名なものが元ネタと考えると、様々なところで使用されても変じゃない。これを聞くと、なぜ自分がこの鳥だ!飛行機だ!に元ネタがある!と思わなかったのか謎に感じるぐらい目にしたことがあるフレーズであったことを、このツイートを見た瞬間に気付かされた。BLACKPINKはWHISTLEの歌詞でSnoop DoggのGin And Juiceをサンプリングしていたし、デビュー当時から変わらず色々と引っ張ってくるね。

 

 

このセリフがスーパーマンからの引用だということを考えると、ちょっと歌詞の印象も変わってくる。天使というよりは堕天の印象があるHYLT。MVで登場する黒い翼は今回の曲のアートワークにも使われているぐらいだし。歌詞の内容的にもそう。サビのテンションなんて完全に天使ではない。なのでスーパーマンというヒーローを天使という風に分類すると、堕天使要素の強いHow You Like Thatの世界観はダークヒーローということになる。ってことはどっちかっていうとバットマンじゃない?と思った。DCコミックとの繋がりが強いっぽい?し。でもスーパーマンを引用するってことは何か意味あるんじゃないか?とか思ってしまう。バッドマンは見たことあるけど、他のアメコミ系の知識がほぼないというレベルなので変な推測とかは書かない。何かわかる人がいたりしたら教えてください。スターウォーズなら映画はもちろん、アニメや小説なんかも見ているので人より知識はあると思うから、スターウォーズのサンプリングをしてほしい笑。スターウォーズといえばWHISTLEのDance Practiceの動画でUNDERCOVERスターウォーズのコラボのデニムをジェニが履いていたよね。SITHと書いてあるやつ。さっきWHISTLEについてちょっと触れたから、自然にそこに繋げていこうとするスタイル笑。

 

 

あとbirdとplaneでbp、つまりBLACKPINKが隠されているというのも自分がスーパーマンを知ったツイートには書かれていた。確かに!という感じ。鳥だ!飛行機だ!に引っ張られて、全く気づかなかった。 すごい。このLook up in the sky~の流れだけで様々な要素が詰め込まれている。自分の解釈にプラスしてこの話を足すととんでもない文章になってくる。面白い。

人のツイートを勝手に埋め込んでもいいのか?ということで、そのツイートに関してはここでは書きません。この追記で書いた内容に関してはそのツイートを見て、自分が感じたことを書きました。その方のツイートの内容を自分が言ったかのように書いたわけではないのでご安心を。スーパーマンから来ているということ、BPが隠されている、YGはDCコミックという3点が引用です。ツイートされた方がもしこのブログを見てくださった場合はありがとうございました。勉強になりました。ツイートを埋め込むことももちろん可能ですし、追記の内容を消すことも可能ですので、不都合があった際はコメント等でご連絡をお願いします。

 

 

 

 

チームとしてのBLACKPINK

 

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トラックと歌詞について触れたので、その流れで1つ。BLACKPINKといえば現代のスターで、様々な企業やブランドと仕事をするし、様々なセレブリティとの交流も盛ん。SNSでBLACKPINKのことをフォローしている著名人も国や人種問わず様々。そんな幅広い人たちと交流があるBLACKPINKだが、音楽作りに関しては一貫して自分たちのチームと仕事をしている。Dua LipaやLady Gagaと言った他のアーティストの曲に客演として参加するときは相手側の畑に行くが、自分たちでやるときは完全に他のメンバーは遮断している。最初の方で言ったBLACKPINKの5人目のメンバーです!みたいな話からもわかるように、BLACKPINKがジス、ジェニ、ロゼ、リサが乗る車というわけではなく、チームとしての大きな船になっていることがわかる。メインは完全に4人のものなのだが。

 

この規模がどんなに大きくなっても音楽を作り上げているメンバーがブレない、ファミリーのような存在であるというのはかなりヒップホップ的。仲間たちとレーベルを立ち上げ、成り上がっていくヒップホップと似た部分がある。BLACKPINKのメンバーはYGの運営には全く関係ないし、後から入ってきているのでそういう部分は異なるが、TEDDYたちTHE BLACK LABELのメンバーたちとの関係性を見ると近いものを感じる。THE BLACK LABELができたのが2015年とBLACKPINKに近いことからもわかるように。

 

 

ちなみに貼った動画は以前ブログで紹介したソミの番組。リサが登場するシーンではTEDDYとソミも登場します。THE BLACK LABELにBLACKPINKが所属しているわけではないが、壁にメンバーのサインが飾ってあることからも両者の関係性が親密であることは明らか。YG Familyという言い方を以前からYGはしてるいるし。

 

LEGGOですブログ: BLACKPINKリサも登場!内容盛りだくさんなソミの番組『I AM SOMI』

 

 

衣装が抜群

 

MVに関する内容を。とにかく衣装でのFlexが半端じゃない。他のグループも高いアイテムを着用することはあるが、BLACKPINKに敵うグループはいない。

 

シャネルやセリーヌのようなメンバーがショーに参加するブランドはもちろん、コレクションブランドのショーピースを着たり、容赦無くリメイクしたり。さらにはオーダーでブランドが作ったアイテムや韓国のマイナーブランドまで様々なものを着用。100万円を超えるアイテムも普通にいろいろ出てくる。アート的な側面で着ている要素ももちろんあるし、企業との関係的な部分もある。そしてもちろんFlexというヒップホップ的な一面も。

 

小物の感じもヒップホップ。石がいっぱい埋まってる系のネックレスだってそう。しかもリサはグリルズ付けてるし。

 

 

韓国をレペゼン

 

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自分のルーツをレペゼンすることは別にヒップホップに限ったことではないけど、ヒップホップ界ではかなり根付いている。地元のことについて歌ったことがないラッパーなんていないんじゃないかな?と思うぐらい。

 

BLACKPINKは韓国をレペゼンしている。MVの最後の方にも出てきた韓服をモチーフにしたような衣装。あれは韓国のブランド『Danha』のアイテムで結構韓服っぽいアイテムから、普段使いメインのアイテムに落とし込んだものなど様々な種類がある。MVが世界中で見られているBLACKPINKがこの衣装を着ることの意味は大きい。気になった外国の人が調べてDonhaに辿り着き、購入したとする。そうするとブランド側は儲かるし、Donhaを着た外国人の人が友達にかっこいいね!と言われて広まるかもしれないし、韓服や韓国のカルチャーに興味を持つ人がいるかもしれない。1万人に1人だったとしても億単位でMVが再生されるBLACKPINKで考えると効果はものすごい。しかもファッションアイコンであるBLACKPINKならもっと影響力があるかもしれない。自分たちがどこ出身なのかアピールして終わりではない。

 

 

さらにBLACKPINKはアメリカでめちゃくちゃ有名な番組であるThe Tonight Showでパフォーマンスをしたときも、Donhaのアイテムを着用。アメリカで出演する1発目の番組で韓国の要素のある服を着用。これがヒップホップ的でない理由がない。

 

着用衣装: en.danhaseoul.com

 

 

*追記

『Look up in the sky, it's a bird, it's a plane』の追記で書いた方のツイートを見た際、他にも自分のブログで書いていなかった情報があったので、せっかくだから書いておこうと思います。引用元は人のツイートを勝手に載せるのはどうなのか?ということで省かせてもらいますが、もちろん埋め込むことも可能です。普通引用元って書くし。なので自分が追記で書くのは間違っているとは思いますが、自分の全く知らない内容だったので誠に勝手ながら書かせていただくことにしました。すみません。

 

その内容はというと韓服を着ているパート。つまりこのブログでいうところの韓国をレペゼンという見出しの部分、Danhaの衣装を着ているパートで韓国伝統音楽の基本リズムとなるチャンダンの三拍子に転調しているという内容でした。Look up in the sky~終わりでリズムが変わっていることはもちろんわかってたが、それが韓国の伝統音楽から来ていたなんて全く知らなかった。BLACKPINKだけでなく、K-Popではよくビートが変わるのでそれの一種だと思って終わっていた。そもそもK-Popどころかヒップホップでさえ本当にわかってるのか?という音楽の素人である自分には韓国の伝統音楽から来ているなんて頭をよぎることさえ出来なかった。さすがです。やはり知識って素晴らしい。知識があればあるほど1つの曲で普通の人の何倍も楽しめるのだから。

 

というわけでビートまで韓国の伝統に寄っているということで、このパートの韓国レペゼン度合いはさらにアップした。すごいな。

より一層、How You Like Thatが楽しめそうです。素晴らしいツイートありがとうございました。

 

 

Jay Park - SOJU Feat. 2 Chainz

 

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BLACKPINK関係ないけど1つだけ。Jay Parkがアメリカデビューをした際も韓国をレペゼンしていた。衣装はもちろん、曲のタイトルがSOJU。もちろんお酒の。Jay Parkが幼い頃MVを見てヒップホップの文化やカルチャーに興味を持って大好きになったように、自分のMVも見た人がソジュってどんなものなのだろう?とか韓国ってどんな国なんだろう?とか興味を持ってもらえるきっかけになったら嬉しいと言っていた。めちゃくちゃかっこいい考え方で尊敬する。あまりにも素晴らしいマインドだったので紹介したかった。

 

SOJU (feat. 2 Chainz) - ジェイ・パーク

 

 

 

 

9月にはBLACKPINK初となるフルアルバムリリース予定

 

 長くなりましたが今回はここまで。このような理由から単純にヒップホップテイストの曲だから!という理由ではなく、BLACKPINKのHow You Like Thatがいかにヒップホップ的なのかという説明と個人的な見解でした。昨日リリースされたばかりなのでまだ言うのは早いが、今後自分のBLACKPINKのお気に入りランキングでトップ3入りしそうな勢いである。本当に食らった。

 

文章力のない人間がだらだらと書いたのでかなり読みにくいかと思いますが、いかにBLACKPINKのHow You Like Thatがとんでもないか伝われば幸いです。そんな要素を全部考えずに単純に曲がかっこいい!ジスかわいい!ジェニかっこいい!ロゼ最高!リサ素敵!とかでも楽しめるので、ぜひみなさん聴いてみてください。アイドル好きな方はもちろん、音楽好きの方でも楽しめるかと。

 

 

見出しにも書きましたが、この曲はプレリリースです。9月にフルアルバムが発売予定なのをお忘れなく笑。最後に曲のリンクとBLACKPINKに関するお知らせを少しだけ書いておきます。ではまた!

 

How You Like That - BLACKPINK

 

 

 

 

BLACKPINK - THE ALBUM

 

Listen on Apple Music

 

この部分は追記となります。10月2日にBLACKPINKが初のフルアルバムとなる『THE ALBUM』をリリースしました。タイトル曲はLovesick Girls。このブログで紹介したHow You Like Thatももちろん収録されています。THE ALBUMについてブログを書いたので、そちらもぜひ見てみてください!

 

LEGGOですブログ: BLACKPINKのTHE ALBUMは韓国産ポップスアルバムの1つのカタチ

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

BLACKPINKがオフィシャルツイッターを開始

 

 

以前からBLACKPINKのツイッターは一応ありましたが、今回オフィシャルでアカウントを開設することになりました!今までのアカウントは告知とかがメインだったので、もしかしたらこっちのアカウントではもっとメンバーに特化した感じになるのかな?なんて勝手に思っています。まあ実際はわかりませんが笑。というわけで新しいBLACKPINKのツイッターをぜひフォローしてみてください。

 

 

Lady Gaga, BLACKPINK - Sour Candy

 

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チェックした人も多いかと思いますが、このブログで紹介したことがなかったので。Lady GagaとBLACKPINKによるSour Candy。実は最初聴いたときそこまで好きじゃなかったのですが、今となっては結構ハマっています笑。なので最初イマイチと思った方も聴きまくってみてください。自分はテンポ的にいけるかな?と思って運動するときに聴き続けていたら好きになっていました。

 

ちなみにユニバーサルミュージックのサイトでLady Gagaのマーチが買えます。BLACKPINKとのグッズもあるのでぜひ。1度完売していたアイテムが復活したのでもしかしたら完売アイテムの再入荷もあるかも?まあ2度目はないかもしれないのでお早目に。すでに完売のアイテムもあります

 

UNIVERSAL MUSIC STORE: レディー・ガガ

 

 

Sour Candy - レディー・ガガ & BLACKPINK

 

 

 

LILIDANCE

 

Apple Music: MBNPの「Lilifilm」

 

 

BLACKPINKリサの公式チャンネル『Lilifilm Official』で公開されているダンス動画、通称LILIDANCEで使用された曲をまとめました。まだ4本しか動画がアップされていないこともあり曲数が少ないですが、よければ使ってみてください。

 

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このプレイリストは追記です。なので普通だとH.Y.L.Tのブログで4本目のLILIDANCEの動画が貼られているのはおかしいですが気にしないでください笑。

 

LEGGOですブログ: BLACKPINKリサによるLilifilmダンス動画第4弾はいつもと違う魅せ方!

 

 

 

【LEGGOですブログ関連のSNS

 

・Twitter: @leggodesublog

ブログの最新情報やK-POPに関連するトピックを発信。筆者のK-POP垢的な一般的なツイッター要素もあり。

 

・Apple Music: @mbnp

筆者のApple Musicアカウント。K-POPを中心としたプレイリストを公開中。特定のアイドルのお気に入りの楽曲をプレイリストとして作成したものや年間ベストなど。